ドキュメンタリー映画の鬼才 原一男監督 最新作
3日間限定 緊急特別公開!
『命てなんぼなん?泉南アスベスト禍を闘う』
特別上映会
国は知ってた!できた!でもやらなかった!
第2陣・大阪高裁判決(12/25)を控え、怒りの上映&トークを 東京で初開催!
【期間】2013年12月22日(日) 23日(月/祝) 27日(金) 3日間限定
【会場】ポレポレ東中野 TEL03-3371-0088
【時間】連日16:50
※上映後 原一男監督&ゲストによるトークあり
【料金】1300円(前売・当日とも)
※日にち指定前売券をポレポレ東中野窓口限定で販売
監督のことば
「社会派」という言葉は、既に死語になってしまった、と理解している。私自身、これぞ「社会派ドキュメンタリー」という作品は作らない、と決めていたハズだった。
でもコレは、どう見ても「社会派」というべきモノなんだろうなあ。気分は、複雑なのである。肯定的に考えないとエネルギーが沸かないので、理屈っぽく、「ネオ・社会派ドキュメンタリー」である、と自分に言い聞かせながら、カメラを回している。
「大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟」は、この冬、大阪高裁で判決を迎える。“風雲、急を告げている”のである。原告団、弁護団から、運動の場で上映できるものを作って欲しい、という要請を受けて仕上げたのが、この作品『命て なんぼなん?』である。
ディレクターズカット版は近いうちに仕上げるつもりであるが、今回は、運動バージョンというべき性格のモノだ。運動にとって役に立つモノという要素と、作り手の意地である「ネオ・社会派ドキュメンタリー」という二つの要素がクロスしたこのバージョン。観客の厳しい目線にさらされて、果たして、受け入れられるだろうか?
監督 原一男
大阪泉南アスベスト国賠訴訟とは?
大阪・泉南地域は、かつては全国一のアスベスト産業の集積地でした。労働者は厳しい労働環境の中一生懸命働き、日本の経済成長を支えてきました。しかし、アスベストは吸い込むと肺がんや中皮腫になる危険性が高く、発症すると現代医学で治療ができません。
国は70年以上も前から泉南地域の石綿工場の労働衛生調査を行い、深刻な被害実態をよく知っていました。しかし、アスベストの経済的有用性を優先し、規制や対策を怠ってきたのです。
2006年、被害者たちは国の法的責任の明確化と救済を求めて提訴。第1陣は最高裁、第2陣は大阪高裁で現在も審理が続いています。
【作品情報】
『命て なんぼなん?泉南アスベスト禍を闘う』
2012年/日本/67分/Blu-ray
監督:原 一男 出演 大阪泉南アスベスト国賠訴訟原告団・弁護団・勝たせる会
撮影 原 一男・神東 良之 構成 小林佐智子 音楽 渡邊 崇・栗脇 紀奈