『森のムラブリ』DVD発売記念 レトロスペクティブ 金子遊監督

東京ドキュメンタリー映画祭で上映された、ラオスの森で暮らす狩猟採集民を撮った『森のムラブリ』が、ついにDVD化。発売にあわせて高円寺で、金子遊監督の過去作を一挙上映するレトロスペクティブ上映が開催。長編5本、短編2本を一挙上映されます。ムラブリ族などついて書いた金子監督の人類学論集『インディジナス 先住民に学ぶ人類学』(平凡社)も刊行!

日時:2023年7月2日(日)~8日(土)
   13時、15時、17時、19時の各回
場所:高円寺シアターバッカス
詳細&予約ページ https://bacchus-tokyo.com/6105/
料金:1回券1500円 2回券2500円

上映作品:
『森のムラブリ』
『憑依の宴』
『アルナチャール人類博覧会』
『ベオグラード1999』
『ムネオイズム 愛と狂騒の13日間』
『インペリアル 戦争のつくり方』
『映画になった男』
※連日、金子遊監督、原将人監督、伊藤雄馬(言語学者、著書『ムラブリ』)のトーク付き

Aプログラム 『森のムラブリ』 2019年(86分)
出演:伊藤雄馬、パー、ロン、カムノイほか
タイ北部の村には400人のムラブリ族が暮らす。無文字社会のムラブリには、妖怪や幽霊などのフォークロアも豊富だが、言語学者の伊藤雄馬が話を聞くとラオスに住むグループを「人食い」と怖れている。伊藤とカメラは国境を越え、ラオスの密林で狩猟採集生活を送るムラブリ族を探す。はたして今も狩猟採集を続けるムラブリ族に会えるのか?

Bプログラム 『ベオグラード1999』 2009年(76分)
出演:木村三浩、V・シェシェリ、V・コシュトニツッツアほか
元恋人の自殺をきっかけに、10年分のヴィデオを編集したエッセイ映画。フセイン政権下のバグダッド音楽祭に参加した後、シンガーを目指していた恋人は民族派団体に加入し、再びイラクへ。ナショナリズムに批判的だった作家は、カメラを持って空爆直後のセルビアへむかう…。2010年劇場公開。

Cプログラム 『ムネオイズム 愛と狂騒の13日間』 2012年(89分)
出演:鈴木宗男、松山千春、佐藤優、ムルアカほか
鈴木宗男の選挙に密着し、北海道の精神風土をフィールドワーク。ムネオ疑惑の後、鈴木は民主党が大勝して政権交代した09年の衆院選に立候補。あっせん収賄罪が確定し、最高裁が上告を棄却すれば刑務所行き。鈴木は松山千春らの協力を得て崖っぷちの選挙戦に挑む。2013年劇場公開。

Dプログラム 『インペリアル 戦争のつくり方』 2014年(73分)
写真:福島菊次郎 出演:ラサ、宮台真司、福島みずほ他
2045年の近未来。憲法改正後に国防軍ができ、徴兵制が復活。そこへ朝鮮半島で紛争が勃発、米国に要請されてニッポンは軍事介入。第3次大戦を生き残ったラサは旧式コンピュータを使い、ニッポンに起きた悲劇を映像編集する…。日本版の『ラ・ジュテ』『レベル5』を志向したSFドキュメンタリー。2016年劇場公開。※2024年DVD発売予定

Eプログラム 『映画になった男』 2018年(98分)
出演:原將人、原真織、早川義夫ほか
原將人は高校生のときに監督デビューした天才映画少年。50年後、劇映画で多額の借金を背負い、起死回生を目指して35年ぶりの『初国知所之天皇』ライブ上映、CDアルバムを制作。だが、63歳で双子の父親になってしまい…。8年かけて生演奏付き上映など貴重なフッテージを記録した、原將人のドキュメンタリー。2022年劇場公開。※2024年DVD発売予定


【DVD発売情報】
『森のムラブリ』 監督:金子遊 出演:伊藤雄馬ほか
2023年7月7日発売予定 3800円+税 販売元:株式会社アースゲート


【書籍情報】
『インディジナス 先住民に学ぶ人類学』金子遊著、平凡社、2023年刊
2800円+税 
出版社のページ https://www.heibonsha.co.jp/book/b620501.html