【特報】好評発売中!ドキュメンタリーマガジンneoneo #11 総特集「ダイレクト・シネマの現在」 

7月7日発売! ドキュメンタリーマガジン「neoneo」#11 総特集 「ダイレクト・シネマの現在」 1950年代後半、カメラの軽量化と同期録音(シンクロ)という技術革新は、ドキュメタリーの世界に革命をもたらしました。

New【Review】東京に残る「ぬかるみ」の感覚と記録『東京干潟』『蟹の惑星』(村上浩康監督)text 細見葉介

『東京干潟』 村上浩康監督のドキュメンタリー『東京干潟』と『蟹の惑星』が公開された。東京湾に注ぐ多摩川の河口部にある干潟が、2作品の共通した舞台だ。東京都大田区と川崎市川崎区を結ぶ大師橋下の左岸、羽田空港や京浜工業地帯に

【連載】「視線の病」としての認知症 第10回「視線の病」に気づく text 川村雄次 (NHKディレクター)

クリスティーンとポール 「視線の病」としての認知症 第10回 「視線の病」に気づく 【前回 第9回 はこちら】 クリスティーンが帰国して半年経った2004年4月19日の夜。私は、2人のスタッフとともに成田空港の待合室にい

【Interview】ドキュメンタリーでは自分の中の他性を捉える 『7月の物語』『勇者たちの休息』 ギヨーム・ブラック監督

『女っ気なし』や『やさしい人』で知られるフランスのギヨーム・ブラック監督による短編ドキュメンタリー『勇者たちの休息』と、彼がフランス国立高等演劇学校の学生たちとのワークショップをもとに作り上げた『7月の物語』が公開中だ。

【Review】ウィーンの黄金時代を彩った二人の画家の軌跡を追うーー『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』text 舘由花子

  © Belvedere, Wien 日本で『クリムト展 ウィーンと日本 1900』が始まったのは今年の4月。上野の東京都美術館に集められたグスタフ・クリムト(1862−1918)の代表作、『女の三世代』や『

【Review】「負の遺産」では終わらせない――熊谷博子監督『三池 終わらない炭鉱の物語』『作兵衛さんと日本を掘る』 text 柴垣萌子

  「月が出た出た。月が出たヨイヨイ」 このフレーズを聞いてメロディーが自然と浮かんでくるのは、『炭坑節』が炭鉱労働者によって歌われていた民謡がもとになっていると知っている人にとどまらない。全国の祭りや盆踊りで

【Book Review】ドキュメンタリーの教科書——『文化人類学の思考法』text 岡本和樹

「あたりまえの外へ」。編者の松村圭一郎さんにサインをいただくと、その言葉が添えられていた。本の帯にも【文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」だ】という若林恵さんの言葉もある。この

【Review】『映像の新境地を求めてー第11回 恵比寿映像祭「トランスポジション 変わる術」から』 text 吉田悠樹彦

Hardcore Ambience企画「Another World」:大野松雄《タージ・マハル旅行団「旅」について》+スペシャルライヴより 提供:東京都写真美術館 撮影:新井孝明 変わる術としての映像文化 映像はバタイユ

【Review】その図書館は、まるでユートピアーー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』 text 舘由花子

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の監督、フレデリック・ワイズマンはディレクターズ・ノートでこう語った。「ニューヨーク公共図書館は最も民主的な施設です。すべての人が歓迎されるこの場所では、あらゆる人種、民族、社

【連載】「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」第31回『1975 4.13.』キャロル

日本にロックンロールを広めたバンド、キャロルの解散ライブ盤には矢沢永吉と内田裕也の挨拶が収録されていた。 この2人はMCもバリバリ! 矢沢永ちゃんと内田裕也、武田鉄矢が同じ場にいた 廃盤アナログレコードの「その他」ジャン

【連載】「視線の病」としての認知症 第9回 スタートラインに立つ text 川村雄次

小澤勲さんとクリスティーンの出会い 「視線の病」としての認知症 第9回 スタートラインに立つ 前回< 第8回> はこちら  この連載の第1回に私は、クリスティーンの言葉との出会いを「希望の光」と捉えた人々がいて、そうした

【Interview】自然の中で暮らす一家の「丸ごとの成長」を追い続けて 〜『山懐に抱かれて』遠藤隆監督インタビュー

日本テレビ系列の「NNNドキュメント」から、またひとつ素敵なドキュメンタリー映画が誕生した。テレビ岩手製作の『山懐に抱かれて』。三陸海岸にほど近い岩手県田野畑村で、限りなく自然に近い環境で牛を育てる「山地酪農」を移住し実

【Review】日本国憲法、御年72歳! 平成最後の4月にその意義を問うーー『誰がために憲法はある』text 宮﨑千尋

  『誰がために憲法はある』は大きく分けて、二つの事柄から成り立つドキュメンタリー映画だ。一つは、改正がいよいよ実現化するのではないかと囁かれる日本国憲法を「憲法くん」と擬人化し私達に訴えかける、女優・渡辺美佐

【対談】月釜×沈没 対談! 佐藤零郎(『月夜釜合戦』監督)×加納 土 (『沈没家族 劇場版』監督)スペシャル対談

かたや、大阪・釜ヶ崎を舞台に(なぜか)釜をめぐって泥棒、やくざ、労働者が争奪戦を繰り広げる雑駁な活力の喜劇。 こなた、ユニークな共同保育の環境で育った子どもが、成長してから当時を辿り、母親や父親との関係を整理し直していく

【Review】映画『阿吽』 ただならぬライティングの形態へ text 菊井崇史

20XX年、都内大手電力会社に勤める彼は、ある宵、声を受けとる。ひとつの電話越し「ヒトゴロシ」と声は響く。声の正体はしれない。ただ声が届く。「タイチョウガワルイ、…、ナニカコタエロ、…、ドウスンダヨ、…、ヒトゴロシ」と。

【鼎談】クリス・マルケル特集上映記念『レベル5』をめぐって  越後谷卓司×渡辺真也×金子遊

『レベル5』 映画作家・アーティストのクリス・マルケルが、2012年7月に亡くなってから7年が経つ。『ラ・ジュテ』や『サン・ソレイユ』などの代表作をのぞけば、マルケルの作品は美術館やシネマテークで作品上映がされてきたもの

【連載】「視線の病」としての認知症 第8回 内側から見た認知症 クリスティーンが語ったこと text 川村雄次

松江での講演 「視線の病」としての認知症 第8回 内側から見た認知症 クリスティーンが語ったこと  前回<第7回>はこちら 2003年10月31日朝の関西空港。 私が認知症について作る初めての番組のビデオテープが回り始め

【Report】「山形ドキュメンタリー道場2018」に参加して text 田中健太  

自作について語る筆者 山形ドキュメンタリー道場2018に参加した時間を振り返ると本当に多くの言葉が浮かんできます。映画への関わり方と生き方、映画の価値、作品化することの意味、そしてその多様性、多くのことが頭の中をぐるぐる

【Review】一万の砲弾、一万の建築ーー『セメントの記憶』 text 萩野亮

「中東のパリ」と呼ばれた街のいま 一万の砲弾が降り注いだ街で、僕はジョルジュを待っていたーー(*1)。 ラウィ・ハージの小説『デニーロ・ゲーム』は、このような書き出しで始まる。30カ国以上で翻訳されたこの物語は、永遠に続

【連載】「視線の病」としての認知症 第7回 クリスティーンを待ちながら text 川村雄次 

クリスティーン夫妻訪問最終日のどじょうすくい 撮影 石倉康次  「視線の病」としての認知症 第7回 クリスティーンを待ちながら <前回 第6回はこちら> クリスティーン夫妻と別れてから8か月は慌ただしく過ぎた。 石橋典子