【連載】ポルトガル、食と映画の旅 第5回 リスボンのシネマテカ text 福間恵子

シネマテカの正面ポルトガル、食と映画の旅第5回 リスボンのシネマテカ(前回 第4回 はこちら)ポルトガルへのフライトはどれぐらい時間がかかるの? とよく尋ねられる。大陸の西の果てポルトガルと日本を結ぶ直行便はない。ヨーロ

【Review】アンヴィル的瞬間―アンティ・ハーセ監督『ローディ! 地獄からの脱出』Text 後藤護

『ローディ! 地獄からの脱出』より フロントマンのMr.ローディ(本名トミ)。KISSのメイクにゴジラを融合したような風貌。北欧の清冽な空気をもたらすような透明感ある「トーキョー・ノーザンライツ・フェスティヴァル2017

【Interview】インスタント・シアターカンパニー『NADIRAH』 アルフィアン・サアット(劇作家)×ジョー・クカサス(演出家)インタビュー

ジョー・クカサス(左)とアルフィアン・サアット(右)演劇というパブリックな場で宗教を議題にしていく。ヤスミン・アフマドの精神を方法論としても継承するために民族間、宗教間に生まれる摩擦、緊張を、軽やかな笑いを交えて描く演出

【Review】よどみのない抵抗の暗流――オリバー・ストーン監督『スノーデン』 text 早見瀬音

           ©2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.オリバー・ストーン監督の新作の題材が2013年6月のスノーデンの告発だと知った時、ドキュメンタリーテレビ番組「オリバー・ス

【Review】「見る」ことの深淵へ――ジャンフランコ・ロージ監督『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』text若林良

近年、『海と大陸』(2011)、『楽園からの旅人』(2011)といった劇映画の日本での公開によって、イタリアにおける難民問題は、映画館の観客にも身近になりつつあるかもしれない。ジャンフランコ・ロージによるドキュメンタリー

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして 第42話、第43話

晩年の父開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして<前回 第41話はこちら>第42話 父の思い出父に呼ばれるいつものように、成田から郷里に暮らす姉と会社に電話をしたところ、いずれも特に変化がなかっ

【Review】敗軍の将、何を語るか 『ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ』 text今泉 健

昨年からヒット中の映画『この世界の片隅に』(片渕須直監督)は不思議と希望を感じる作品だ。それは観客には、この後の顛末がネタバレしているが、先などわからない登場人物は、懸命に生き、希望を持とうとするところに、いい意味でのギ

【連載】ポルトガル 食と映画の旅 第4回 出会いとはじまり マルヴァオン text 福間恵子

城壁の村マルヴァオン。霧が晴れてきてスペインの山が見えている。<前回(第三回)はこちら>2003年2月、初めてのリスボンに降り立った。いや、正確に言うと、二度目のリスボンだ。80年代後半にスペインを何度も旅していたころ、

【Review】ニューヨークという悪夢『ホームレス ニューヨークと寝た男』text くりた

誰もが一度は想像したことがあるだろう。「もしかしたら自分には何か特別な才能があるのではないか?」「そしていつか誰かが自分という存在を認めてくれるのではないか?」または、「ここではない何処か特別な地へ赴けば、何かスペシャル

【Review】人間としてのレオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮』text 高橋雄太

ルネサンスの巨匠。万能の天才。最近ならば「ダ・ヴィンチ・コード」。レオナルド・ダ・ヴィンチについて語られる言葉である。数多くの賞賛と『モナ・リザ』などの傑作で知られている一方で、レオナルドには謎が多い。この映画は、レオナ

【連載 Eassy】ポルトガル、食と映画の旅  第3回 ドウロ川とオリヴェイラ text 福間恵子

今回の旅の舞台、ピャニオンのドウロ川ポルトガル、食と映画の旅第3回 ドウロ川とオリヴェイラ二度目のポルトガルは、2004年の正月2日にエールフランスで出発した。ポルトガル初めての夫と一緒だけれど、10日間の短い旅程。北の

【連載】「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」23回 『RACER-レーサー 風戸裕』

かつて“F1に最も近い日本人”と期待されるも、25歳で事故死したレーシングドライバーがいた。レース界のプリンスに密着した、青春聴くメンタリーの秀作!『サーキットの狼』のモデルになった、実在の人気レーサーがいた廃盤アナログ

【Review】女たちの影 『パリ、恋人たちの影』text 安里和哲

©2014 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS – CLOSE UP FILMS – ARTE FRANCE CINEMA 『パリ、恋人たちの影』の原題は『L’OM

【Review】戦火のさなか―バフマン・ゴバディ製作『国境に生きる〜難民キャンプの小さな監督たち〜』text伊藤弘了

 映画には国境がない。かつて黒澤明はアッバス・キアロスタミにそう言った。黒澤やキアロスタミに限らず、地理的国境の外に広がる「映画の共和国」を夢想してきたシネアストたちは数多く存在する。彼らの共通言語は「ミザンセン[演出]

【Report】「古くなったメジャー」としてのレコードたち――「ワカキコースケのDIG! 聴くメンタリー at ポレポレ坐」 vol.2 text 萩野亮

エモやんが歌う『あぶさん』のテーマとともにワカキコースケは入場してきた。満杯の客席から拍手の束。オバちゃんたちがかぶりつきで、きょうの主役の登場を迎えている。イベントもまだ2回目だというのに、なんだかすっかりもう「ワカキ

【特別企画】対談「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」より 田代一倫(写真家)×倉石信乃(写真評論家)〜いま 肖像写真を撮るということ〜

現在、東京都写真美術館で開催されている「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」(〜1/29)では、6人の新進写真家による「東京」をテーマにした写真が展示されている。その一人に「はまゆりの頃に」の田代一倫さんが選出

【Review】島は、音楽は、あなたが訪れるのを待っている。『島々清しゃ(しまじまかいしゃ)』 text宮本匡崇

「沖縄(音楽)」「子ども」「吹奏楽」そして「親子」——。映画『島々清しゃ』の構成要素は大きく分けてこの4つだ。しかし作中、その中のどれにも含まれないと思われる人物がいる。安藤サクラ演じるヴァイオリン奏者・祐子の存在である

【連載】開拓者(フロンティア)たちの肖像〜 中野理惠 すきな映画を仕事にして 第41話

2000年頃の筆者開拓者(フロンティア)たちの肖像〜中野理惠 すきな映画を仕事にして<前回第39話/40話はこちら>第41話 ヘルツォーク作品との縁ヘルツォーク作品の配給時は前後するが、ヴェルナー・ヘルツォーク監督作品の

【連載】ドキュメンタリストの眼⑰ 『変魚路』公開記念 高嶺剛監督インタビュー text 金子遊

『パラダイスビュー』や『ウンタマギルー』など、沖縄を舞台にした沖縄語(ウチナーグチ)の映画を発表してきた高嶺剛監督。その一方で、初期の『オキナワン ドリーム ショー』は、8ミリフィルムによる実験映画とドキュメンタリーの間

【特報】1/14(土)東京より順次開催「イスラーム映画祭2」主催者・藤本高之さんインタビュー

2015年12月12日から18日まで開催され、大変好評だった「イスラーム映画祭2015」。この度、その続編にあたる「イスラーム映画祭2」が1月14日(土)から20日(金)まで東京・ユーロスペースで、その後1月21日(土)