【Report】中国ニューシネマのあるトレンド text 王穆岩

2022年9月から11月にかけ、シアター・イメージフォーラムでの上映を皮切りに、第36回イメージフォーラム・フェスティバル(IMF)が行われた。「アンダーグラウンドを再想像する」と題され、「“アンダーグラウンド”という言

【Review】胡波の短編映画について text 佟珊

2022年9月から11月にかけ、シアター・イメージフォーラムでの上映を皮切りに、第36回イメージフォーラム・フェスティバル(IMF)が行われた。「アンダーグラウンドを再想像する」と題され、「“アンダーグラウンド”という言

【Interview】既成の枠を越えてジョナス・メカス×吉増剛造に迫る――『眩暈 VERTIGO』 井上春生監督インタビュー

前衛映画界を牽引したジョナス・メカスが亡くなって1年後、2020年1月のニューヨーク。メカスと長年にわたり深く親交をかさねた詩人吉増剛造がマンハッタン、ブルックリンをおとずれ、メカスゆかりの地を巡る旅をとおし、ジョナス・

【TDFF特別Review】閉店の先にも希望はある――『ポラン』text 井上健一

「役割を終わったものは、ぐるぐるぐるぐる回るんですよ。物事は巡らなくちゃいけない。循環しなくちゃいけない」 これは、ドキュメンタリー映画「ポラン」の中で2021年2月に店舗の営業を終了した古本屋「ポラン書房」の店主・石田

【TDFF特別Review】“歴史戦”との闘い最前線――『標的』text 松崎まこと

「反日」そして「歴史戦」。こうした言葉が、いつしか頻繁に、耳に入ってくるようになった……。  そんなご時世に、思い描いていたライフプランが、一瞬にして灰燼に帰した男がいる。本作『標的』の主人公、植村隆だ。  朝日新聞記者

【TDFF特別Review】映像の官能性と物語性について――『私はおぼえている:竹部輝夫さんと中津の記憶』text 寺本郁夫

10人の鳥取の古老たちが幼少時からの思い出を語る224分に及ぶ波田野州平監督の連作『私はおぼえている』の一篇。老人の語る姿を正面からのカメラがひたすらに見据える。そんな映画に、なぜこれほど目を凝らして見入ってしまうのか。

【Interview】パンキシ渓谷は「世界の縮図」――『アダミアニ 祈りの谷』竹岡寛俊監督インタビュー

今年で5回目を迎える東京ドキュメンタリー映画祭が12月10日(土)〜12月23日(金)まで新宿K’s cinemaにて開催される。今年は2週に拡大。 この度、東京ドキュメンタリー映画祭2022の長編コンペティション部門に

【Interview】なぜ、オーストラリア人の私が「東京大空襲」を選んだのか――『ぺーパー・シティ』エイドリアン・フランシス監督インタビュー

今年で5回目を迎える東京ドキュメンタリー映画祭が12月10日(土)〜12月23(金)まで新宿K’s cinemaにて開催される。今年は2週に拡大。 この度、東京ドキュメンタリー映画祭2022の長編コンペティション部門にノ

【News】東京ドキュメンタリー映画祭2022 予告編&各コンペ部門のプログラマーのインタビュー解禁!

今年で5回目を迎える東京ドキュメンタリー映画祭が12月10日(土)〜12月23日(金)まで新宿K’s cinemaにて開催される。今年は2週に拡大。 今年も「短編」「長編」「人類学・民俗映像」の各コンペティション部門の厳

【News】「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」 2022年10月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次開催!

ミニシアターという呼称で1970年代から親しまれてきた「アートハウス」は、世界中の映画と刺激を求める観客が出会う場所であり、未来の映画作家のみならず、さまざまな芸術に関連した人材を育む温床としての役割を担ってきた。その「

【Review】世界の「背」に触れるために――七里圭『背 吉増剛造×空間現代』レビュー text 板井仁

 部屋の窓が映しだされている。この部屋は、石巻のホテルニューさか井206号室《roomキンカザン》であり、その向こう側に見えるのは、震源地にもっとも近い島であるという金華山である。窓ガラスには、文字や線が書かれ/描かれ、

【Interview】暴力を正当化できるのか――『暴力をめぐる対話』ダヴィッド・デュフレーヌ監督インタビュー text 津留崎麻子

2020年のカンヌ国際映画祭「監督週間」で世界的な注目を集めた話題作『暴力をめぐる対話』がついに日本公開を迎えた。2018年11月17日にフランス郊外から始まった「黄色いベスト運動(Gilets jaunes)」。車両整

【Report】愛に恐れはない──周冠威と香港人の「時代革命」

8月13日より、香港で民主化を求める大規模なデモが起きた、2019年の180日間を追ったドキュメンタリー『時代革命』が公開されている。カンヌ国際映画祭でのサプライズ上映をはじめ、世界に衝撃を与えた本作は、製作者を「香港人

【Review】生涯の夢を追って―― 『掘る女 縄文人の落とし物』 text 藤野みさき

 いまから4年前の夏。2018年7月から約2ヶ月間にわたり、東京国立美術館の平成館では『縄文 1万年の美の鼓動』 という特別展が開催されていた。その特別展では、北は北海道から南は長野県まで、合計207点もの国宝を含む縄文

【Interview】戦争の「本当の始まり」を知る――『ウクライナから平和を叫ぶ』ユライ・ムラヴェツ Jr.監督オフィシャルインタビュー

ロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派に分かれて対立してきたウクライナ。そんなウクライナの欧州連合やNATO加盟を警戒し、ロシアのプーチン大統領は圧力をかけてきた。ことの発端は 2013年9月

【Interview】「歴史」と「個人」の交差から見えてくる真実~『Blue Island 憂鬱之島』チャン・ジーウン監督 インタビュー

2022年のHot Docsで最高賞に輝き、また同年の台湾国際ドキュメンタリー映画祭でも三冠を制したチャン・ジーウン監督の『Blue Island 憂鬱之島』がいよいよ日本でも劇場公開を迎える。 チャン監督と言えば、20

【Interview】「撮る人」と「ものを書く人」の17年 『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』中村裕監督インタビュー

昨年99歳で逝去した作家・瀬戸内寂聴(1922-2021)の、晩年の知られざる一面をカメラで記録した稀有なドキュメンタリー『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』が、現在公開中だ。監督は、本作が映画としては初監督となる中村裕

【Review】残虐と隣り合わせのユーモア、あるいは「どうしてこうなったか」について――『ドンバス』 text 井河澤智子

『国葬』(2019)『粛清裁判』(2018)『アウステルリッツ』(2016)と、近年立て続けに作品が公開され、注目を集める映画作家、セルゲイ・ロズニツァ。  第71回カンヌ映画祭《ある視点》部門で監督賞を受賞した『ドンバ

【Interview】“他者の視点”で見続けた部落問題〜『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督インタビュー

インターネット上の誹謗中傷やヘイトクライムが問題視されるなか、長く日本に顕在してきた部落差別の問題に、正面から向き合ったドキュメンタリー映画が誕生した。『私のはなし 部落のはなし』205分の大作だ。監督は満若勇咲。現役の

【連載】ドキュメンタリストの眼 vol.26 北村皆雄(前編)『チロンヌカムイ イオマンテ』インタビュー text 金子遊

 1986年、北海道屈斜路湖を臨む美幌峠で、大正時代から75年ぶりに「キタキツネのイオマンテ」が行われた。わが子と同じように育てたキタキツネを、神の国へ送り返す儀礼だ。祭祀を司るのは、明治44年生まれの日川善次郎エカシ(

【Review】ZAPPAが教えてくれたこと――『ZAPPA』 text 澤山恵次

 ロック界の鬼才と呼ばれ、独特な風貌から繰り出されるギタープレイに特徴があり、現代音楽の作曲家でもあったフランク・ザッパ。彼の作品を最初に聴いたのは、私が大学生の時になる。京都のライブハウス拾得でバンドの演奏をした際に、

【Review】スパークスのさらなる飛躍に期待を込めて――『スパークス・ブラザーズ』 text 澤山恵次

エドガー・ライトによって巧みに構成された、ロック&ポップ・バンド「スパークス」のクロニクル――ロン・メイルとラッセル・メイルの兄弟の50年を追った『スパークス・ブラザーズ』は、今後の彼らの活躍のプロローグに過ぎなかった。