New【寄稿】「映画の適切な長さ」とは?〜『毎日映画コンクール』選考委員たちに問う text 原一男

現在『ニッポン国VS泉南石綿村』が公開中の原一男監督から、さる1月に発表された『第72回毎日映画コンクール』の講評に対する公開質問の文章が寄せられた。具体的には、講評にあった(映画の)「適切な時間」という表現に対する違和

【Review】なんのためにいのちをなげうつかー『ラッカは静かに虐殺されている』 text 井河澤智子

『ラッカは静かに虐殺されている』ショッキングなタイトルだが、これは2014年にラッカを制圧した「IS」に対抗すべく、密かに市民によって結成されたジャーナリスト集団の名称である。 2011年以降混迷を極めるシリア内戦。20

【小特集★世界の映画祭】ベルリンで存在感を増すドキュメンタリー「ドック・サロン」今年から text 植山英美

『アクト・オブ・キリング』プロデューサーシーネ・ビュレ・ソーレンセンも登壇のセミナー ベルリン国際映画祭映像マーケット部門EFM(ヨーロピアン・フィルム・マーケット)では、EDN (ヨーロピアン・ドキュメンタリー・ネット

【News】5月3日(木・祝)『草とり草紙』結『息の跡』上映会 @新潟市総合福祉会館

     『草とり草紙』結『息の跡』上映会開催!   映画『阿賀に生きる』が生まれた新潟で『草とり草紙』と『息の跡』のカップリング上映会を開催します。『草とり草紙』は最も状態が良い最新のプリントによる16ミリフィルム上映

【連載】ドキュメンタリストの眼⑲ 『馬を放つ』アクタン・アリム・クバト監督インタビュー text 金子遊

キルギスは天山山脈とそのまわりに広がる高原からなる中央アジアの人口600万人の国であり、そのなかでキルギス人は約300万人といわれる。名匠アクタン・アリム・クバトは、世界でもっとも知られているキルギスの映画監督である。こ

【Interview】原一男、90分インタビュー『ニッポン国VS泉南石綿村』 text 原田麻衣

©疾走プロダクション 大阪・泉南石綿村。石綿(アスベスト)産業が発達していたことからそう呼ばれている地域では、アスベストによる疾患に苦しむ人が多くいる。もちろん今に始まった問題ではないが、ようやく訴訟という形で明るみにな

【小特集★世界の映画祭】ヨーロッパのドキュメンタリー映画祭① 〜リスボン国際ドキュメンタリー映画祭(doclisboa)〜 text 中山和郎

メイン会場のCulturgest 現在、ご家族のお仕事の都合でデンマーク・コペンハーゲンに住まわれている配給会社「きろくびと」の中山和郎さんから、ヨーロッパ各地のドキュメンタリー映画祭に関する貴重な原稿をいただいた。ロッ

【Review】震災以後の“揺らぎ”の中から――木村文洋監督『息衝く』text 宮本匡崇

©team JUDAS 2017 学生時代を終えていわゆる社会人になると、世の中にこんなにも何かを「信仰せよ」という圧力があるものかと驚いた。そしてまた、拠るべきものを失った人間がいかに弱く脆いかということも、身をもって

【Interview】『願いと揺らぎ』震災後も変わらないものを描きたかった~我妻和樹監督インタビュー

昨年の〈山形国際ドキュメンタリー映画祭2017〉で1,100本を超える応募作品の中からインターナショナル・コンペティションの15本に選ばれた『願いと揺らぎ』が、いよいよ劇場公開される。 監督は、『波伝谷に生きる人びと』(

【Review】むきだしの縄文—『海の産屋』と『廻り神楽』text 金子遊

『海の産屋』より 2011年の東日本大震災において津波被害にあった青森、岩手、宮城の三陸海岸では、復興事業の工事が進むにつれて、次々に遺跡や遺構が発掘されている。たとえば岩手県の大船渡市では、高台に縄文時代の貝塚が見つか

【Interview】『暗きは夜』アドルフォ・アリックスJr.監督(フィリピン)インタビュー

2016年6月のドゥテルテ大統領就任以来、数千人もの麻薬取引容疑者が裁判も受けないままで路上で射殺されているというフィリピン。第18回東京フィルメックスのコンペティション部門で上映された『暗きは夜』はその過激な麻薬撲滅運

【News】1/26(金)〜30(火)、2/1(木)~5(月)「第4回 喜多見と狛江で小さな(?)沖縄映画祭+α」開催!

第4回 喜多見と狛江で小さな(?)沖縄映画祭+α (略して、キタコマ沖縄映画祭2018) 2018年1/26(金)〜30(火)、2/1(木)~5(月)に、狛江市内の4会場で「喜多見と狛江で小さな(?)沖縄映画祭+α」を開

【Interview】『恋とボルバキア』喧嘩は散々した4年間でした~小野さやか(監督)・港岳彦(構成)インタビュー

少し前までneoneoの編集に関わっていたので当然かもしれないが、僕の周りにはドキュメンタリー映画を作ったり配給したり宣伝したりする人間が割と多い。そして彼らの間では、『恋とボルバキア』の構成がよく話題となる。 もちろん

【Review】2000年代のエクソシスト-イタリア人と悪魔の関係‐‐『悪魔祓い、聖なる儀式』 text長本かな海

「知ってるかい?パードレ・ピオは4つの違う場所で同時に目撃されているんだよ!これは本当に凄いことだ。奇跡としか表現できない。」ローマのサンタ・マリア・イン・トラステーヴェレ教会で長年ボランティアをしているイタリア人の友人

【Review】 『恋とボルバキア』(小野 さやか監督)――性を通して生を知る text 大田裕康

ボルバキアとは、共生バクテリアの一種で、これに感染した昆虫類は、オスからメスへ、もしくはメスからオスへと性を転換されるか、それに類した性の変異を余儀なくされるというものである。生物学者セス・ボーデンスタインは、ボルバキア

【自作を語る】日芸生による映画祭「映画と天皇」について text 木村桃子

日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース映画ビジネスゼミ3年による映画祭が今年も渋谷のユーロスペースで開催される。この映画祭は今年で7回目の開催になる。毎年、「映画祭として面白いか」そして「学生だからこそできる」テー

【Interview】『Ryuichi Sakamoto: CODA』スティーブン・ノムラ・シブル監督に聞く text イトウモ

ー作品を楽しく拝見しました。今回、坂本龍一さんの話してらっしゃることをかなり中心に撮るように作られている印象を受けました。坂本さんに親しい方や、近い方以上に本人へのインタビューにこだわった理由があれば、教えてください。確

【Review】トランスジェンダーが「普通」になる日のために 『女になる』text 荒井南

『女になる』を観終えた時、以前参加したLGBTs映画の上映イベントで、ある女性との苦い記憶が思い出された。折しも著名な女性の同性カップルが結婚式を挙げたことが話題になっていた頃で、私は性的マイノリティについての明るいニュ

【Report】旅するシネマの卵たち〜躍進するカンボジアの若手映像作家たち〜 text 宮崎真子

ダグラス・ソク『ターンレフト・ターンライト』ポスターこの数年、映画やアートの分野で東南アジア、特にカンボジアは国際的にも広く注目を集めている。国内的に見ても映画では独立系、アートではコンテンポラリーの分野で若手中心に自ら