New【Interview】『Ryuichi Sakamoto: CODA』スティーブン・ノムラ・シブル監督に聞く text イトウモ

ー作品を楽しく拝見しました。今回、坂本龍一さんの話してらっしゃることをかなり中心に撮るように作られている印象を受けました。坂本さんに親しい方や、近い方以上に本人へのインタビューにこだわった理由があれば、教えてください。確

【Review】トランスジェンダーが「普通」になる日のために 『女になる』text 荒井南

『女になる』を観終えた時、以前参加したLGBTs映画の上映イベントで、ある女性との苦い記憶が思い出された。折しも著名な女性の同性カップルが結婚式を挙げたことが話題になっていた頃で、私は性的マイノリティについての明るいニュ

【Report】旅するシネマの卵たち〜躍進するカンボジアの若手映像作家たち〜 text 宮崎真子

ダグラス・ソク『ターンレフト・ターンライト』ポスターこの数年、映画やアートの分野で東南アジア、特にカンボジアは国際的にも広く注目を集めている。国内的に見ても映画では独立系、アートではコンテンポラリーの分野で若手中心に自ら

【Review】ネコ側から、世界をみるー『世界ネコ歩き』 text 岡村亜紀子

世界中のニンゲンがネコを愛している。わたしたちはネコにどうしてか惹かれる。それは創作物の多さにも表れ、そして近年はまれにみるネコブームである。世界をまたにかけ活躍する、動物写真家・岩合光昭氏は40年以上ネコを撮りつづけて

【Interview】『鉱 ARAGANE』 小田香監督 ボスニアの鉱山という“未知の異世界”とのコミュニケーション

ちょうど2年前、2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で初上映され、特別賞を受賞した小田香監督の『鉱 ARAGANE』が、いま劇場公開されている。小田監督には、いちど雑誌「neoneo 6号〜ドキュメンタリーの方法〜

【Interview】『ニコトコ島』『石と歌とペタ』 大力拓哉&三浦崇志監督インタビュー  基本的に全部意味は無い 〜唯一無二のオリジナリティで突きつける根源的な問い〜

左から三浦崇志監督 大力拓哉監督2007年のデビュー作『タネ』からコンビを組み、大阪を拠点にして毎年のように作品を発表し続けている大力拓哉と三浦崇志。国内では映画祭以外でほとんど上映されてこなかった彼らの代表作2本、『ニ

【Review】「らしさ」という枠組みから抜けて『ソニータ』  text くりた

突拍子もない話のように聞こえるかも知れないが、私は『ソニータ』を観おわったあとポール・ヴァーホーヴェン監督作品の『エル ELLE』のことを思い出した。ご存じの方も多いのは承知の上で説明すると、『エル ELLE』とはフィリ

【寄稿】プリズムを束ねるー『禅と骨』を観てー text 鈴木一誌

『禅と骨』(プロデュース・監督・構成=中村高寛)を観ながら「新たな領域に踏み込んだドキュメンタリーだ」と感じる。が、作品を発表するとは、なんらかのかたちで新たな領域に踏みこもうとするのだから、『禅と骨』では「踏み込み方が

【自作を語る】『デンジャラス・ドックス』 text ガスパール・クエンツ (『渦 UZU』監督)

毎年秋に松山道後で行われる喧嘩祭りの話を初めて聞いたのは、2014年の夏、映画プロデューサー辻本好二氏からだった。日本に「喧嘩祭り」と呼ばれる激しい祭りがあることは知っていたものの、向かい合った二体の大神輿が真正面でぶつ

【Interview】自分の中の「殻」をいかに崩すか――『禅と骨』中村高寛監督インタビュー text 若林良

長編処女作『ヨコハマメリー』で大きな称賛を浴びた、中村高寛監督の新作『禅と骨』が公開されている。前作から実に11年、満を持しての新作は、「ドキュメンタリー」という枠に留まらない、さまざまな野心に満ちた怪作であり、快作であ

【Review】差別のなかで自身の根源的なルーツを切望する少女の過去と現在‐‐『サーミの血』 text大内啓輔

 (c) 2016 NORDISK FILM PRODUCTION 『サーミの血』という題名だけを聞くと、本作が「サーミ人」という固有の民族をめぐる物語であると想起するかもしれない。自身もサーミの血をひくという監督のアマ

【Review】言葉のもつ力 ~『もうろうをいきる』(西原孝至監督)text 大久保渉

「戦争するな!」路上で声を揃えて絶叫する群衆。「どこ見て政治やってんだよ!」声を枯らしながら怒鳴る男性。2015年6月から毎週金曜日に国会議事堂前で安保関連法案に対する抗議活動を開始した学生団体「SEALDs」(シールズ

【Interview】かつて本気で三里塚に関わった人を訪ねて 『三里塚のイカロス』 代島治彦(監督)×加藤孝信(キャメラマン)

代島治彦監督(左)、加藤孝信キャメラマン(右)かつて本気で三里塚に関わった人を訪ねて『三里塚のイカロス』 代島治彦(監督)×加藤孝信(キャメラマン)インタビュー『三里塚に生きる』から3年。代島治彦監督が、同じ三里塚を舞台

【Review】現在と沖縄戦後史の間に回路を切り開くドキュメンタリー『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』text 松田潤

沖縄戦後史は1972年の施政権返還を境に日本国史(戦後日本史)へと再編入された。しかし、両者を「戦後」という歴史認識においては一括できない質の違いが今も現前としてある。というより、「戦後」なるものの不在こそが沖縄の戦後史

【Interview】根底は「ひとりの人間の強さ」を描くこと――『リベリアの白い血』福永壮志監督インタビュー text 若林良

 渋谷アップリンク他で公開中の『リベリアの白い血』。前半をリベリア、後半をニューヨーク(以下:NY)というふたつの国を舞台とした作品で、リベリアのゴム農園で過酷な労働を強いられる主人公シスコが単身アメリカに渡り、都会の中

【Report】公開直前!『台湾萬歳』台湾の撮影地、台東・成功鎮で現地試写会リポート text 田中美帆

さつまいもの形をした台湾の東南部に、カジキの突きん棒漁で知られる港がある。町の人口はおよそ1万5,000人の台東県成功鎮だ。『台湾人生』『台湾アイデンティティー』と日本統治時代も含めた激動の台湾史を、日本語教育を受けた世

【Review】ネオ・パラレル・ドキュメンタリーの秀作『ケイト・プレイズ・クリスティーン』 text 大田裕康

『ケイト・プレイズ・クリスティーン』は、1974年7月、フロリダ州サラソタのテレビ局で実際に起こった、ショッキングな事件の真相を解き明かそうとするドキュメンタリーである。ニュース番組を受け持っていたクリスティーン・チャバ

カンボジア小特集②【連載】ドキュメンタリストの眼⑱ リティ・パン監督インタビュー text 金子遊

カンボジアのリティ・パン監督は少年期に、ポル・ポト率いるクメール・ルージュによる強制労働と虐殺の時代を経験し、家族の何人かとも死別した。その後、フランスに亡命して映画作家となり、粛清の時代の真実に光をあたるドキュメンタリ

カンボジア小特集①【Report】 カンボジアのドキュメンタリー映画事情 —リダ・チャン『Red Wedding』上映会  text 歌川達人

会場の様子 左から藤岡朝子(通訳)、リダ・チャン、ナリン・サオボラ、尾崎竜二(聞き手) カンボジア映画といえば、『消えた画 クメール・ルージュの真実』や『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』で知られるリティ・パン監督