New【Review】 『恋とボルバキア』(小野 さやか監督)――性を通して生を知る text 大田裕康

ボルバキアとは、共生バクテリアの一種で、これに感染した昆虫類は、オスからメスへ、もしくはメスからオスへと性を転換されるか、それに類した性の変異を余儀なくされるというものである。生物学者セス・ボーデンスタインは、ボルバキア

【Review】現在と沖縄戦後史の間に回路を切り開くドキュメンタリー『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』text 松田潤

沖縄戦後史は1972年の施政権返還を境に日本国史(戦後日本史)へと再編入された。しかし、両者を「戦後」という歴史認識においては一括できない質の違いが今も現前としてある。というより、「戦後」なるものの不在こそが沖縄の戦後史

【Interview】 土に生きる夫婦の「日々」を積み重ねて 『ふたりの桃源郷』佐々木聰監督インタビュー

現在ポレポレ東中野で公開中の『ふたりの桃源郷』は、山口県岩国市美和町の山奥で自給自足的な生活を送る老夫婦・田中寅夫さん、フサコさんと、その家族の姿を足掛け25年に渡り追い続けたドキュメンタリーだ。老いてなお山で暮らし続け

【Interview】国家に長い間拘束された人の傷は深い。それを伝えたかった~『ふたりの死刑囚』齊藤潤一プロデューサー・鎌田麗香監督インタビュー

鎌田麗香監督(左)齊藤潤一プロデューサー 昭和36年に起きた、名張毒ぶどう酒事件。東海テレビは長い報道と取材の蓄積に基づいた結果、無実を訴え続ける奥西勝死刑囚は冤罪であるという立場を取り、ドキュメンタリー番組を継続して製

【Pick up】発表! わが一押しのドキュメンタリー2015

例年200本以上、テレビを含めるともっとたくさんの本数が上映・放送されているドキュメンタリーの中から、皆様の「ベストワン」をうかがう企画、「わが一押しのドキュメンタリー」。今年も劇場公開作品から一般には知られていない作品

【Special News】2/7(日)−11(木)第7回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 今年の見どころを聞く

いよいよ2/7(日)から11日(木)まで、「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」が開催される。2010年から開催されているこのイベントも7回目。毎年、冬のこの時期に東京で行われる、ドキュメンタリーに特化した貴重な映

【Review】東海テレビドキュメンタリー特集② その火が絶えることのないように ~『ふたりの死刑囚』~ text 髙木愛

©東海テレビ放送 学生時代、冤罪に関する講義を1年間受けたことがある。日本における数々の冤罪事件にふれ、そこに誰かの人生が見えるたびに、言葉にならない感情に襲われた。 そんなとき、決まって先生がつぶやいた。 「愛が、ない

【Review】東海テレビドキュメンタリー特集① 権力からの弾圧下の日常をとらえる 『ヤクザと憲法』text 小林蓮実

©東海テレビ放送 ヤクザも人間?それとも殲滅か収容なのか?!  『ヤクザと憲法』のビラをずっと持ち歩いていた。2016年1月2日、舞台挨拶もあり、「初映画」はこれにしようと決めた。  注目の「東海テレビ」ドキュメンタリー

【Interview】映画が完成したからおしまい、というわけにはいかないんです~『放射線を浴びたX年後2』伊東英朗監督インタビュー

戦後、アメリカが中部太平洋ビキニ環礁で行った水爆実験で被ばくした日本のマグロ漁船は、第五福竜丸だけではなかった。 南海放送のディレクター・伊東英朗は、この事実について丹念に番組で追い続け、取材のひとつの集大成として劇場版

【Review】「天皇」を描く意味とは――渡辺謙一監督『天皇と軍隊』text 若林良

日本の125代におよぶ歴代天皇のなかで、その「代表格」のアンケートをとるとしよう。おそらく上位に姿を見せるのは、天武天皇や聖武天皇、また後白河天皇といった、みずからが政治の中心にたった、「傑物」と呼ぶべき存在であるかもし

【連載】原一男の「CINEMA塾」傑作選〜 テレビ・ドキュメンタリーの青春②〜 原一男×村木良彦×芹沢俊介 第2回 上映後 芹沢俊介の講演

原一男の「CINEMA塾」傑作選〜 テレビ・ドキュメンタリーの青春〜原一男×村木良彦×芹沢俊介 <第1回 原一男×村木良彦の講演はこちら> 於1998年10月23日 大阪シネ・ヌーヴォー 第二回OSAKA 「CINEMA

【座談会】リテラシーとリアリティ『テラスハウス クロージング・ドア』をめぐって text 鈴木並木

湘南の海沿い、オーシャン・ヴューの一軒家で男女が共同生活をする様子を“台本なし”でとらえた“リアリティショー”「テラスハウス」。2012年から2014年にかけてのTV放送に続き、2015年2月には劇場版『テラスハウス ク

【連載】原一男の「CINEMA塾」傑作選〜 テレビ・ドキュメンタリーの青春①〜 原一男×村木良彦×芹沢俊介

私が今日、作り手としてあるのは、多くの先達の作品を貪るように観て、真綿が水を吸い込むように、そのエッセンスを学んだことが大きいと思っているが、映画だけではなくテレビの作品もまた刺激的なテキストであった。ドキュメンタリーに

【Interview】僕も「みんなの学校」で学びながら映画を作った〜『みんなの学校』真鍋俊永監督

東京・ユーロスペースで絶賛公開中の映画「みんなの学校」。ふつうの子供も障害のある子供もみんなが同じ教室で学ぶ大阪市の「大空小学校」の1年間に密着した作品だ。もともと関西テレビの番組として放送され、再編集のうえ劇場公開され

【News】2/19(木)NHK BS1で沖縄空手のドキュメンタリー放送!

『手 Tee 〜沖縄空手 本当の強さ〜』2012年に大反響を読んだ『見狼記~神獣ニホンオオカミ~』のスタッフによる、ドキュメンタリー番組の新作。2月19日(木)午後5時より、NHK BS1で放送!【語り】内野聖陽日本の武

【Review】和の「だし」はどうしてこんなに魅惑的なのかーー『千年の一滴 だし しょうゆ』text 三浦哲哉

和食の「だし」と「しょうゆ」を題材にした、日本とフランスの国際共同製作によるドキュメンタリー映画である。フランスでテレビ放映されて大変な反響を呼んだそうだが、日本人が見ても面白くてためになること請け合いだ。 なにしろ題材

【列島通信★山形発】保存と発信、その先へ ~YIDFF「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」開設 text 畑あゆみ

今回は、この秋なんとか開設を迎えることができた「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」と、先月末に山形で開催した開設記念シンポジウムについてご報告したいと思う。このアーカイブプロジェクトは、企業メセナ協議会GBファ

【寄稿】9/20(土)-26(金) 福島映像祭2014~福島の3年を見つめる text 高木祥衣 (OurPlanet-TV)

今年も「福島映像祭2014」が、9月20日(土)〜26日(金)にポレポレ東中野と隣接する「Space&Caféポレポレ坐」で開催される。映画のみならず、全国各地のテレビ番組や一般市民の記録まで、ありとあらゆる映像

【Review】夢なるものの本質性——『夢は牛のお医者さん』 text 皆川ちか

大ヒット上映中!まっすぐに夢を追った少女の 26 年間に密着したドキュメンタリー叶う?叶わない!? 感動の物語から見えてくる、「夢」の意味とは?人間は「物語」を求めずにはいられない。 小説や映画、マンガに音楽、TVドラマ