【Review】和の「だし」はどうしてこんなに魅惑的なのかーー『千年の一滴 だし しょうゆ』text 三浦哲哉

和食の「だし」と「しょうゆ」を題材にした、日本とフランスの国際共同製作によるドキュメンタリー映画である。フランスでテレビ放映されて大変な反響を呼んだそうだが、日本人が見ても面白くてためになること請け合いだ。 なにしろ題材

【列島通信★山形発】保存と発信、その先へ ~YIDFF「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」開設 text 畑あゆみ

今回は、この秋なんとか開設を迎えることができた「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」と、先月末に山形で開催した開設記念シンポジウムについてご報告したいと思う。このアーカイブプロジェクトは、企業メセナ協議会GBファ

【寄稿】9/20(土)-26(金) 福島映像祭2014~福島の3年を見つめる text 高木祥衣 (OurPlanet-TV)

今年も「福島映像祭2014」が、9月20日(土)〜26日(金)にポレポレ東中野と隣接する「Space&Caféポレポレ坐」で開催される。映画のみならず、全国各地のテレビ番組や一般市民の記録まで、ありとあらゆる映像

【Review】夢なるものの本質性——『夢は牛のお医者さん』 text 皆川ちか

大ヒット上映中!まっすぐに夢を追った少女の 26 年間に密着したドキュメンタリー叶う?叶わない!? 感動の物語から見えてくる、「夢」の意味とは?人間は「物語」を求めずにはいられない。 小説や映画、マンガに音楽、TVドラマ

【Interview】『ホームレス理事長 ~退学球児再生計画~』阿武野勝彦プロデューサー インタビュー

   『ホームレス理事長』より ©東海テレビ放送 『ホームレス理事長 ~退学球児再生計画~』(監督:圡方宏史)。 全国の上映会も含めて4万人を動員した『約束 名張毒ぶどう事件 死刑囚の生涯』(2012/監督:齊藤潤一)に

【特集】発表!わが一押しのドキュメンタリー2013

今年のアンケートの回答には、邦画の劇場公開作が多かった。ロングヒットや話題作に恵まれこともあるが、その根拠としてわりと身近な、日常生活の隣にある問題を扱った作品が多く、見る側が「自分の立ち位置」を問うようなドキュメンタリ

【Interview】『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』伊藤めぐみ監督インタビュー

『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』。タイトル通り、イラク戦争下の2004年にファルージャで起きた日本人人質事件の、当事者の現在を追った作品である。 「イラクから3日以内に自衛隊を撤退させなければ人質を殺す

【Review】批評家養成ギブス「批評コンペティション2013」優秀作発表!

映画美学校へ場所を移してから2期目となる「批評家養成ギブス」。批評家の佐々木敦氏が主宰する、文字通りの実践的な批評講座である。今期は2013年7月に開講し、12月をもって半年にわたった全講座が終了した。東浩紀、四方田犬彦

【Interview】特集・福島映像祭のここがツボ!

本日(9/14)より一週間、ポレポレ東中野と「Space&Caféポレポレ坐」で開催される「福島映像祭2013」は、ありとあらゆる福島のドキュメンタリー映像を集めた、極めて画期的な映像祭である。「東電テレビ会議」

【Interview】『標的の村』三上智恵監督インタビュー

2012年秋、米軍普天間基地に新型輸送機オスプレイが初めて配備されたことは、多くの人が記憶に新しいだろう。しかし、そこに至るまでにどれだけ粘り強い反対があり、住民と軍・県警との間に激しい衝突があったか。沖縄以外に住む大部

【Book】テレビ・ジャーナリズムの切実な「危機」を訴える『テレビはなぜおかしくなったのか』text 細見葉介

テレビのニュースやドキュメンタリーを見ていて、「おかしい」と感じる幾ばくかの疑問の正体を解ていく。とりわけ311以降のテレビにおいて、何が報じられず、何が歪められたか———原発事故、生

【News】『ネットワークでつくる放射能汚染地図』制作者出演! トークイベント 7/6

7月6日(土)第3回 Refocus Project 開催!ときどき現場から ゲスト七沢潔さん 「表現者」の眼差しに触れ、共に対話する参加型トークイベントの場Refocus Project。  7月6日に開催される第3回

【Info】上映会シリーズ「テレビジョン再検証・中継の思想」 ~7/8

TBS報道局+東京藝術大学芸術情報センター(上映会シリーズ) 「テレビジョン再検証・中継の思想」 5月から7月まで、8週にわたって行われる、1960年代にTBSが制作したドキュメンタリー番組の連続上映会です。2013年、

【特別寄稿】特集上映『大島渚のドキュメンタリー』に反射的に挙手 text 冨永昌敬

  川崎市市民ミュージアムにて開催中の『追悼特集 大島渚のドキュメンタリー』では、18本もの大島渚監督のドキュメンタリー作品を見ることができる。僕はその最終日にあたる5月26日に開催のトークショーに参加させてい

【Review】フジテレビNONFIX『原発アイドル』クロスレビュー text 青木ポンチ/小林和貴

「居心地の悪さ」を写し出す少女たち             青木ポンチ テレビの深夜ドキュメンタリーの情報は、少ない。よほどアンテナでも張っていないかぎり、普通は見逃してしまう。だが時折、他の時間ではお目にかかれないよう

【News】Image.Fukushima vol.9 映画と紡ぐ、春の七夜 IN 東京 オーディトリウム渋谷

Image.Fukushimaは「福島」について、「福島以後」の未来についての「知見」を交換し、「イメージ」を分かち合う、そのような場を作るための映画上映&トークプロジェクトです。震災の後、おもに福島・東京・金沢の三都市

【Interview】『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』 齊藤潤一監督インタビュー

今井正の『真昼の暗黒』(56)以来、戦後の日本映画は、冤罪の存在を広く知らしめ、組織優先の精神構造へ疑義を呈することを重要な役割のひとつとしてきた。冤罪事件を扱う作品が継続的に生まれることで、娯楽産業のなかにある精神の健

【特集】発表!わが一押しのドキュメンタリー2012 

まずは結果をご覧いただきたい。二十数名の投票いただいた方、全員が違う作品を押している。 この結果は、ドキュメンタリーの多様性の現れとも言えるし、あるいは2012年は傑出した作品が無かった、と言えるのかもしれない。いずれに

【info】2/7〜11 第4回・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル

テレビ、映画を問わずドキュメンタリーの魅力を発見、発信する『座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル』が今年も開催されます。今年は新たな取り組みとして、特集上映のほかシンポジウムなどにも挑戦することになりました。 【開催

【Info】日本鉄道史が蘇る!新番組『鉄道伝説』 1/12(土)よりBSフジでスタート

莫大な数の人材と英知を尽くして発展してきた日本鉄道史―その「伝説」が蘇る『鉄道伝説』 2013年1月12日(土)スタート! 毎週土曜 23:30~24:00     1972年ごろが第一次ピークといわれる「鉄道

【Review】JNNルポルタージュ 報道の魂 『重信房子からの手紙』クロスレビュー

前説 編集室 若木康輔 この番組を録画して何度も見ている。1968年生まれの僕は、重信房子という存在に、まだ冷静な距離感を掴み切れない。中山千夏による手紙の朗読を聞くたび、胸が掻きむしられそうになる。日本を発った当時の重

【info】12月9日TBS系でOA『世界に生きる!奇跡の大和撫子(オンナ)』

 『世界に生きる!奇跡の大和撫子(オンナ)』 12月9日(日)午後3:30~TBS系全国28局ネットにてオンエア!  女性たちの活躍が目覚ましい昨今。日本国内だけでなく、海外で活躍する大和撫子たちがたくさんいます。そんな