【Review】 ザ・ビートルズ『マジカル・ミステリー・ツアー』再放送レビューの会

  緒方明 (映画監督/ビートルズ ファン歴43年)  映画について書かれた文章には必ず書き手の「発見」が開帳されてないといけないと常々思ってます。ですから四半世紀近く前に作られた『マジカル・ミステリー・ツアー

【info】ドラマ『それからの海(ロング・バージョン)』東京初上映 11/17 TAMA CINEMA FORUM

―被災者を被災者という過剰なイメージから解放する―『それからの海(ロング・バージョン)』東京初上映入場無料!  11月17日、第22回映画祭TAMA CINEMA FORUMにおいて、 『それからの海(ロング・バージョン

【Review】ドキュメンタリー版『天皇の世紀』 ドキュメンタリスト伊丹十三を再、もしくは新発見! text 皆川ちか

映画監督であり、俳優であり、父親は『無法松の一生』で知られる脚本家にして監督の伊丹万作であり……。伊丹十三について、ここまでは多くの方がご存じだろう。エッセイストであり、翻訳家であり、商業デザイナーであり、雑誌編集者であ

【鼎談】「ローカル・ドキュメンタリー」が拓くテレビと映画の新しい関係 阿武野勝彦×伊東英朗×大槻貴宏

『平成ジレンマ』に『青空どろぼう』、今年の『死刑弁護人』と公開のたびに大きな反響を呼ぶ東海テレピ放送作品。第4弾の『長良川ド根性』が、11月からのロードショーを控えている。南海放送の『放射線を浴びたX年後』も、現在ヒット

【自作を語る】『生き抜く 南三陸町 人々の一年』プロデューサーのことば text 井本里士

なぜ、テレビではなく、映画なのか。作品を発表するにあたり、この問いには真正面から答えなければならない、と思う。もうすこし具体的に言うなら、テレビ局の人間にはドキュメンタリーを放送する場があるくせに、なぜわざわざスクリーン

【Review】『放射線を浴びたX年後』に見る TVドキュメンタリーの映画化の意味 text水上賢治

まず始めに触れておくと、本作「放射線を浴びたX年後」は、今年1月に「NNNドキュメント」で全国放送された地方局・南海放送のTVドキュメンタリーの映画版だ。チラシに“TV放送されたものに新たな映像を加えた”と書かれているの

【Review】『ふるさとは奪われた~原発事故 双葉町の選択~』“棄民”―あなたはこの言葉を前にして何を考えるか text 水上賢治

ようやく自覚してくれたか――日本唯一の公共放送とされている渋谷の某局(※さらなる姿勢の改善を求めてあえてこう言わせてもらう)が本来の役割を少しずつ果たし始めている。東日本大震災という大事でようやく気づくのもいかがなものか

【Interview】ETV特集『見狼記』スタッフ・インタビュー

「見えないものを見ようとした人々の、ものがたり。」 明治末期に絶滅したといわれるニホンオオカミ。この幻の獣に酷似した動物を目撃して以来、もう一度出会う悲願のため情熱を燃やし続ける男性がいる。痕跡を求めて調査していくうち、

【Review】 『3月11日のマーラー』 美談の圧に潰されないために text 皆川ちか

ドキュメンタリー、とりわけテレビ放送用のドキュメンタリーには、フィクションさながらの物語性がある。起承転結の起から結に向かって、膨大な映像、たくさんの言葉の中から、各展開にふさわしい部分を抜き取り、さらにナレーションで作