【News】7/11-7/30開催/多文化アートプラットフォーム2015『考える・行動する・繋がる共創空間』小金井アートスポット シャトー2Fほかにて

ヴィデオノマドⅢより 『CLA-QUE ?』  ©Julia Barrios de la Mora

多様な価値観にアートでふれる3週間

多文化アートプラットフォームは、様々な文化的・社会的背景を持つ人々が織りなす多文化社会の在り方について共に考え、主体的に行動し、他者と繋がる共創空間を目指しています。2014年6月からこれまで、日本在住の中国人アーティスト/研究者、リュウ・ルーシャンがファシリテーターを務め、年間12回のワークショップを実施してきました。

ワークショップの参加者たちは、国、文化、歴史、ジェンダー、セクシュアリティ、労働、婚姻、コミュニケーション、福祉、環境など各自の感心にもとづく題材をパーソナルな次元から探求し、あらゆる境界に生きる自分自身の言葉にならない心の声と向き合うための表現をもとめ、多様な価値観を持つ他者と対話を重ねて来ました。

本展では、絵画や写真などの展示に加え、パフォーマンス、トーク、上映会などさまざまなイベントを同時開催し、多文化をめぐるさまざまな日常的な発見を、来場者のみなさまと共有できることを願っています。

|開催概要

多文化アートプラットフォーム2015『考える・行動する・繋がる共創空間』

会期:7月11日(土)~7月30日(木)14:00 ~ 20:00
休館:月曜日(祝日を除く) 観覧料:500円
会場:小金井アートスポット シャトー2F ほか 
(〒184-0004 東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井 2F)
公式サイト:http://www.tabunka-art.com

企画:リュウ ルーシャン 主催:NPO法人アートフル・アクション
共催:共催:平成27年度 科学研究費基盤研究(A)
   『トラウマとジェンダーの相互作用 精神病理・逸脱・創造性』
協力:CentiArt、多田かおり、清水玄

|イベント

◆オープニング・トーク&レセプション
7/11(土)17:00 – 21:00 (開場 16:30)
多文化料理・ドリンク・観覧料込み 1500円
スピーカー:リュウ ルーシャン(多文化アートプラットフォームファシリテーター)
ゲスト:池内靖子(立命館大学名誉教授)+レベッカ ジェニスン(京都精華大学教授)

◆ヴィデオノマドIII上映会
7/11(土)- 7/30(木)19:20 -20:00 (7/19日&休館日を除く)
「ヴィデオノマド」は、固定された発表の場を持たず、移動し続け、境界を越え、一晩、一日、または半日といった時間限定で行われるヴィデオ上映プロジェクトです。これまで、アフリカ・ベナン共和国のコトヌーに設立された NPO Centi Artの主催により、アフリカのチュニジア(2013)とセネガル(2014)にて開催されました。今回のプロジェクトでは、社会・文化・テクノロジーなど様々な変化に富むグローバル化時代への問いかけとして、「ノマド」のテーマに関連するヴィデオ作品を上映します。

◆「ごっこあそび 結婚」橋口美也子(ワークショップ、定員10名、要予約)
7/12(日)14:00 -16:00 
7/18(土)14:00 -16:00
晩婚化が進む日本では、独身にとどまり結婚しない人が増えています。結婚には「願望/欲望」「価値観」「セックス」「家族/親戚」「経済」「制度」「社会」など、いろいろな要素が関わっていますが、すべて相手あってのこと。このプロジェクトでは、様々な結婚観について考えるきっかけとして、来場者同士でカップルを組み、「結婚ごっこ」をします。デート、プロポーズ、婚約、結婚式のシーンなど、ごっこ遊びという台本のないお芝居を通して、結婚制度や風習へのイメージが、いかに揺らいでいくのかを探ります。

◆「働くことと生きること」マスター(イベント、定員10名、要予約)
7/12(日)16:30 -18:30
7/14(火)14:00 -16:00
製造業エンジニアのサラリーマン人生からドロップアウトし、ボランティア活動や接客アルバイトの経験から生まれてきた問い。「人は生きるために働くのか、それとも働くために生きるのか?」この正解のない問いに、自分なりの答えを見つけようと、様々な働き方を研究する日々。その一つの試みとして、今回は「働くことと生きること」について対話するライブイベントを小金井市内などの喫煙所で行います。世界的な嫌煙ムードの中、愛煙家である私にとって、喫煙所はいろいろな人たちと知り合える情報交換の場。未来につながる多様な働き方について語り合ってみませんか。(非喫煙者もご参加いただけます。)

◆「半径100Mの社会運動」福永玄弥(映像・トーク)
7/18(土)17:00-19:00
私たちの身体は生まれついた瞬間からジェンダー化され、「男/女」に割りふられます。異性愛規範から逸脱した身体は病理化され、「変態」というスティグマを貼られて排除されてしまいます。私たちはいかにして「それ」に抵抗することができるのでしょうか。ゲイ寄りのパンセクシュアルのフェミニストの立場から、日本、中国、台湾、韓国における性的マイノリティのパレードやクィア映画祭など、「性」をテーマに掲げた社会運動に関わってきました。これまでの活動を紹介し、皆さまと「性」のことについて共に思考する場を設けたいと思います。

◆「身体の記憶」石塚早紀(パフォーマンス、開場18:30)
7/19(日)19:00 -20:00
7/26(日)18:00 -19:00
女に生まれてきたこと。女であること。それはふいに刃となって私を切り裂く。常識による支配。社会によるコントロール。逃れたいと思う。慰安婦問題について取り上げられているニュースや新聞を読む。日本の政治家が責められている。世界は日本に謝罪を求めている。許されないこと。どんどん溝が深まってゆく様子に苛立つ。けれどそれは一時的で、すぐに生活に埋もれてしまう。私たちはどんなふうにテレビや新聞の中の出来事に、そして今生きている現実に向き合えばいいのか。個人の問題にとどまらないそれらの思いを表現するため、私は初舞台に立つ。

◆「 3.11後、小さな足跡と歩む」田辺エリー(鑑賞会)
7/20(月)14:00 -15:00
「出会い」は人と人だけのものではなく、人間と動物の間にも存在します。そしてそこから得られる感情は、ときに人間同士の出会いよりも深く、温かく、また新たな視点を芽生えさせてくれます。3.11後、福島のア二マルシェルターでボランティア活動に参加した私は、様々な理由から飼い主と離れて暮らす犬や猫たちと出会いました。シェルターで活動をする傍ら描いたスケッチを通して、3.11の影に生きる動物たちの存在を伝え、来場者とともに人と動物の共生のあり方について考えてみたいと思います。

◆「スケッチばなし」田中みさよ(報告会)
7/25(土)18:00 -19:00
あなたは、絵を通じてお話することはありますか。お話というと互いに言葉のやり取りをする、ということが想像されますが、スケッチブックをはさんで絵をかき足したり、重ねていったりということでの会話もありえるのではないでしょうか。「スケッチばなし」では、町を歩いて、路上や公園などで出会った人たちといっしょに絵を描いていきます。いろいろな違いがあるからこそ、個々人の中から生まれるユニークな色や形。既存の言語という型を前提にしないやわらかい交流のプロセスの中でできた作品の報告会を行います。

*イベントご予約
催し名、連絡先、参加人数を明記の上、info@chateau2f.com までご連絡ください。

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