『焼け跡クロニクル』防災週間にクラウドファンディングスタート!

映画監督原將人、不慮の火事で自宅が全焼!!

ゼロからの再起を綴る、家族の再生ドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』

防災週間にクラウドファンディングスタート!

山田洋次監督、瀬々敬久監督等、熱い支援の声が続々と到着!!

2018年7月、自然発火による火災で映画監督・原將人の自宅が全焼。家財道具の全てと保管していた過去作品のフィルムや映画機材を焼失し、原は火傷を追って入院。火事当日からの10日間をパートナーの真織が記録していました。

この度原將人、原真織は、わたしたち一家が遭遇した自宅火災と、ゼロからの再起を記録したドキュメンタリー映画『焼け跡クロニクル』の完成に向け、クラウドファンディングプラットフォームのMotionGalleryにてクラウドファンディングを開始しました。目標金額は300万円。「防災週間」にあたる9月5日(日)よりスタートし、11月30日(火)まで募集を行います。集まった資金は映画の完成費用、全国での劇場公開に向けた配給・上映費用として使用させていただきます。つきましては是非、ニュース配信、記事化のご検討を頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

【映画概要】

2018年7月、京都・西陣の原監督宅より出火、自宅が全焼した。出火原因は不明。原は火傷を負って入院、残された家族は公民館へ避難。明日着る服も、帰る家もなく、映画監督の命である作品は燃え、生活するのに必要なものを何もかも失った。

火災当日の模様とゼロからの再起を、当事者自らが記録したドキュメンタリー。

【クラウドファンディング用予告動画】

●クラウドファンディングページ https://motion-gallery.net/projects/yakeato-movie

●目標金額:300万円 

●クラウドファンディング募集期間:2021年11月30日(火)まで

●主なリターン:「全国共通特別鑑賞券」「焼け残った原將人作品の8mmフィルムの現物」「原將人、真織監督からの年賀状」「2022年カレンダー付きマスコミ用プレスシート」「エンドクレジットにお名前掲載」「オンラインイベント参加券」「オンライン打ち上げ参加券」などを用意。

山田洋次監督、瀬々敬久監督ほか、熱い応援の声が続々と到着!!

原將人は転んでもただでは起きない。

 自分の住居が火事になるということはそう誰もが経験することではない。原君はその不幸に遭遇したが、燃えさかる家に飛び込んで火をものともせずに、撮りためた大切な八ミリのフィルムを夢中で運び出した。そして顔や腕が火傷だらけの痛々しい姿で傷ついたフィルムを編集し始める。その結果、なまなましく焼け焦げたフィルムを通して彼と愛する家族の歴史が鮮烈に浮かび上がることになる。  

 ドキュメンタリー作家の業が生み出したとも云うべきこのユニークな作品が劇場で上映されることを、彼の昔からのファンの一人として切実に願ってやまない。

-山田洋次(映画監督)

僕は原さん、原將人さんを応援しないわけにはいきません。

原さんの作品を初めて見たのはテレビでした。『おかしさに彩られた悲しみのバラード』僕がまったく見たことがないような映画でした。とてつもなく自由で、めちゃくちゃだけどチャーミングで、それでいて感情のある表現。うわ!こんな映画がこの世に存在するんだ!それ以来、自分で映画を作ることが出来ないかと思い立ち、僕自身も行動に走りました。

そして、伝説の『初国知所之天皇』。これが見たくて見たくて自ら原將人全作品上映会を企画して自主上映を行いました。そのとき見たのは80年代初期の16ミリ映写機二台を使った二面マルチヴァージョン、とにかくこれもショックで、ああー、もう!なんだよ、なんだよ! なんでこんなことが出来るんだよ!という感じでした。

そして今回、そんな原さんの71歳にしての新作。とにかく、原さんの新作を見届けたい。いま、なんだか無性に危機感を抱きながら、そう思っております。そんなわけで、原さんの新作を応援したい、応援します、応援しましょう、なのです。

-瀬々敬久(映画監督)

この映画には、互いが互いを思いやり、困難を克服しようとする一つの家族の強い意志が映像のどの瞬間にも満ち溢れている。突然の被災、周囲の励ましや助力を得ての困難の克服、そして再生へと至る姿が克明に記録されているのみならず、様々な自然災害で被災した数多くの人々にとっても希望の光を見出すヒントとなるに違いない。

映画の完成へ向けて支援することは、誰かを励ますというだけでなく、逆に自分自身が励まされるチャンスを得ることでもあるはずだ。

ー谷川建司(映画ジャーナリスト/早稲田大学政治経済学術院客員教授)

2018年、原將人は自宅の火災により、これまで撮ってきた多くのフィルムを喪失した彼は燃え盛る火

の中、編集中の作品とデータの入ったパソコンとハードディスクを取り出すのが精一杯で、このときはさすがに撮影することはできなかった。しかし燃え崩れた家のなかから残骸と化したフィルム缶を発掘し、作業のいっさいを撮影した。われわれがここに観るのは、編集された映像の記録である。

映像が滅び、その灰燼のなかから新しい映像が誕生する。死と再生の劇がここにはある。

-四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)

【監督:原將人 プロフィール】

1950年、東京生まれ。1999年より京都在住。1968年、麻布学園高校在学中に『おかしさに彩られた悲しみのバラード』(以下『バラード』)で第1回フィルムアートフェスティバル東京においてグランプリ・ ATG賞をW受賞。10代で松本俊夫監督の『薔薇の葬列』助監督、大島渚監督『東京战争戦後秘話』脚本・予告編の演出を手掛け、天才映画少年と称される。

1973年に発表した『初国知所之天皇』は独自のスタイルで新しい映画の地平を開き、インディーズ映画の傑作として語り継がれる。瀬々敬久、大森一樹、犬童一心らが「監督を志したきっかけは『バラード』と『初国知所之天皇』」と公言し、『バラード』は村上龍の小説「69」にも登場するなど、多大な影響を及ぼした。1997年、広末涼子映画デビュー作 『20世紀ノスタルジア』で日本映画監督協会新人賞受賞。2002 年、デジタルプロジェクター1台と8mm映写機2台による3面マルチ投影のライブ作品『MI・TA・RI!』が第1回フランクフルト国際映画祭観客賞受賞。63歳で、双子の姉妹の父になる。 その他の作品に芭蕉の「奥の細道」を追った『百代の過客』(93・山形国際ドキュメンタリー映画祭95コンペティション作品)、『あなたにゐてほしい』(13・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞)、『双子暦記・私小説』(18・第1回東京ドキュメンタリー映画祭長編部門グランプリ)などがある。

【共同監督:原真織 プロフィール】

1973年1月1日、大分県日田市出身。湯布院映画祭の実行委員で原 將人と出会い、結婚。第1回フランクフルト国際映画祭で観客賞受賞した『MI・TA・RI!』では、夫である原に師事し、撮影、編集、脚本、出演など映画全般を共同製作。戦後の昭和30年代を舞台にした、『あなたにゐてほしい~SOAR~』では主演(観音崎まおり)を務め、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞を受賞した。

『焼け跡クロニクル』公式サイト:http://www.yakeato-movie.com