【Essay】「うたはたましいの記録である」② シド・バレット text 金子鉄夫

ヘラヘラ、ヘラヘラ笑っている。仮にも、合理的に身体の内と外の交通網が整備されてまっとうな、と信じている社会で血眼になっては気をすり減らし、くそったれとつぶやいては自らを養うことが先決な生の外部で、ヘラヘラ、ヘラヘラ不気味

【Essay】「うたはたましいの記録である」①友川カズキ text 金子鉄夫

  自分の家の前で立ち止まり覚悟を決めてドアを押す地獄でもあるまいによ生きてるって言ってみろ(『生きてるって言ってみろ』)   骨抜きである。友川カズキ、1950年秋田県生まれ。先行する時代の赤裸々な