【News】3/8“情報難民”未然防止 上映会 ~メディアにコントロールされないための4処方~

「ゆきゆきて、神軍」画像1私たちは、バンタンデザイン研究所で映画配給・宣伝を学ぶ学生です。このたび、私どもが自ら企画、実行までを学生のみで行う、現代社会に警鐘を鳴らすドキュメンタリーを集めた特集上映を行うこととなりました。

SNSが登場し、誰もが情報の発信者となることが出来る現代、多種多様な情報が氾濫し、私たちを混乱させることもあります。一方で、特定秘密保護法案が衆院で通過し、私たちを取り巻く情報環境は刻一刻と変化しております。多くの情報がある中で、能動的主体性を持たなければ知ることのない事実や真実がある、そのためにも普段と異なった視点からの考察が求められている時代とも言えるでしょう。 
     
本上映会では、偏った情報に振り回され、行き場を失う人々を「情報難民」と定義し、マスメディアが発信するマジョリティーな情報とは異なった視点によって製作された、普段上映機会の少ないながらも優れたドキュメンタリー映画3本と、日本では公式上映1回のみの、伝説のドキュメンタリー映画1本、およびゲストのトークイベントを行うことによって、今一度「情報を受け取る」ということを来場者に意識してもらえるものとなっております。 

映画を通して、社会とメディアと受け手の関わりを「考えて」いただく機会を、ぜひお見逃しのないようにお願いします。

【日時】2014年3月8日(土)
【会場】シネマート六本木 スクリーン 4
     東京都港区六本木3-8-15 3F
【料金】前売券: 1回券 1,000円/3回通し券 2,400円 
    当日券: 1回券 1,200円/3回通し券 2,700円 
*上映後のトークイベントは、映画を鑑賞された方、又は次回上映作品を鑑賞予定の方のみ参加いただけます。

【上映作品・スケジュール】

10:45 『A』(1996/135分/監督:森達也)
13:10 対談:小林佐智子(『ゆきゆきて、神軍』プロデューサー)
     ×安岡卓治(『A』プロデューサー)による対
13:40 『ゆきゆきて、神軍』(1987/122分/監督:原一男)
15:55 宮台真司氏(社会学者)によるトークイベント
16:20   『チョムスキー9.11』(2002/74分/監督:ジャン・ユンカーマン)
17:50 シークレット無料上映
19:45 終了

【問い合わせ先】
バンタンデザイン研究所 映画配給・宣伝コース (担当:岩崎 080-5132-5593) norinorinori_feet@yahoo.co.jp

【上映作品概要】

「A」画像1『A』 (1998/135分)
監督:森達也/提供:(合)東風/©「A」製作委員会
地下鉄サリン事件後、教団幹部が去った後のオウム真理教団に内面から迫る。荒木広報副部長の日常を軸に、オウム信者の修行や生活の様子、マイクやカメラを向ける報道関係者、警察官や周囲の住民の姿が撮影されている。教団を一方的に糾弾するマスコミ、近隣住民の集団ヒステリーなど思考停止社会に疑問を投げかける。 
ベルリン国際映画祭ほか、香港、釜山、ベイルート、バンクーバーなど各国の映画祭で上映され、大きな反響を呼んだ。 

「ゆきゆきて、神軍」画像1『ゆきゆきて、神軍』 (1987/122分) 
監督:原一男/企画:今村昌平/提供:疾走プロダクション/©疾走プロダクション
「知らぬ存ぜぬでは許しません」 昭和天皇パチンコ狙撃事件、皇室ポルノビラ事件で知られるアナーキスト 奥崎謙三が戦中にニューギニア戦線で起きた疑惑の真相を探るべく、当時の上官を訪ね歩く姿を追ったドキュメンタリー映画。真相を聞き出すためなら暴力さえも厭わない彼を真正面から捉える。 
 ベルリン映画祭カリガリ賞受賞、パリ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ、同年のキネマ旬報ベストテン2位となる。 
   
チョムスキー.jpg
『チョムスキー 9.11』 (2002/74分)
監督:ジャン・ユンカーマン/提供:シグロ/©SIGLO
マサチューセッツ工科大学教授として、その業績が高く評価されている言語学者 ノーム・チョムスキー。ベトナム戦争以来、アメリカの外交政策を批判する活動を続ける彼は「アメリカの批判者」とも「アメリカの良心」とも言われる。特に、9.11同時多発テロ以降の政治評論と発言は世界各国で注目を集めており、本作はそのインタビューと活動の記録である。