【News】若き巨匠ファティ・アキン監督最新作『トラブゾン狂騒曲 ~小さな村の大きなゴミ騒動~』8月公開決定!

緑豊かな美しい村にゴミ処理場を作る政府の役人 vs. 反対する村の人々。
滑稽で愚かな人間たちの“罪”をユーモアに包んで訴えるエコロジカル・ドキュメンタリー!

ベルリン国際映画祭グランプリ『愛より強く』(04)、カンヌ国際映画祭脚本賞『そして、私たちは愛に帰る』(07)、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞・ヤングシネマ賞をW受賞した『ソウル・キッチン』(09)と、世界三大映画祭を30代にして制覇したファティ・アキン監督の最新ドキュメンタリー。

テーマは、彼のルーツであるトルコの小さな村の”ゴミ騒動“。ファティ・アキン監督が、故郷の現状を世界に訴えたいという一心で完成させた渾身の作品。待望の話題作がいよいよ日本公開です。

トルコ北東部トラブゾン地域の小さな村チャンブルヌ。カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した『そして、私たちは愛に帰る』のラストシーンの舞台となったこの美しい村にゴミ処理場が建設されると知ったファティ・アキン監督は、その建設を阻止しようと無謀にも立ち上がる。

ビニールシートで土への汚染を防ごうとしたり、素人が見ても溢れてしまうとわかるほど、小さな汚水処理槽を作ったり、あまりにも「ずさん」過ぎる政府の計画。そんな役人たちと立ち向かう住民とのやりとりは、真剣ながらも時にこっけいで、思わず笑ってしまう。

しかし、遠い国トルコの小さな村の“騒動”を観ているうちに、決して他人事ではないことに気づかされる。中央の論理・利便が優先され、地方がそのしわ寄せを受ける構図は、いまの日本と同じ!?

監督が足掛け5年に渡って完成させた、渾身のエコロジカル・ドキュメンタリー。

|作品情報

『トラブゾン狂騒曲 ~小さな村の大きなゴミ騒動~』

監督:ファティ・アキン 出演:チャンブルヌ村の人々
撮影:ブンヤミン・セレクバサン、エルヴェ・デュー、音楽:アレクサンダー・ハッケ、編集:アンドリュー・バード
2012年/ドイツ/98分/デジタル/1:1.85/配給:ビターズ・エンド
公式HP www.bitters.co.jp/kyousoukyoku

★2013年8月渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!

 

 

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