【News】5/25(日)開催★鎌倉、逗子、葉山の定例上映企画「DOCSPECTIVE/ドック・スペクティブ」#2 『へんりっく 寺山修司の弟』

「DOC」とはドキュメンタリー。「SPECTIVE」とは考察。

鎌倉、逗子、葉山で唯一のドキュメンタリー専門の定例上映企画が2014年3月より始まりました。

知的好奇心を刺激する新旧・傑作ドキュメンタリーをセレクトし、監督やゲストを招きティーチイン&トークセッションを同時開催。対象は高校生からシニア層と幅広く設定し、文化、芸術、社会、環境、自然、教育などをテーマにした作品をセレクトして上映をする。映画を通じ、感性を磨き、新たな発想とヒントを得る事を目標とする。上映後は、映画製作者や専門家を交えた座談会を開催します。地元でのドキュメンタリー映画の普及と、映画を通じ、世代を越えたお客さん同士の交流およびソーシャルな場を作る事が目的です。

モーニングショーを行うシネマ・アミーゴ(逗子)では、地元料理家による映画をモチーフにした特別ランチ「DOC & LUNCH 」を上映後に提供します。また、レイトショーを行うカフェ&ダイナーDAYS386(葉山)では、築130年となる古民家の立体的な天井空間に音を反響させる、この日だけのサラウンド・システムを組み、映像と音の新たな視聴覚体験を楽しめる映画上映となっています。

|開催情報

「DOCSPECTIVE/ドック・スペクティブ」#2 

日時
2014年5月25日(日)
モーニングショー 10:00~
レイトショー 19:00~

会場
モーニング/シネマ・アミーゴ(逗子) http://cinema-amigo.com/
 逗子市新宿1-15-14 *お 問合せ:046-873-5643

レイト/Cafe & Diner DAYS 386 (葉山)  http://www.days386.com/party/
 葉山町堀内377  *ご予約 &お 問合せ:046-876-5750

★両会場ともに、上映後に石川淳志監督のゲストトーク決定!

|上映作品

『へんりっく 寺山修司の弟』
監督:石川淳志/2009年/117分/日本語

 

1983年、歌人としてキャリアをスタートさせ、その後舞台、映画、文筆などジャンルを超越した表現で日本のみならず世界的評価を得た巨星・寺山修司がこの世を去る。それにより劇団天井桟敷も解散。

寺山の母・はつは、寺山の表現活動を支えてきた九條今日子とともに森崎(もりさき)偏陸(へんりっく)を養子に迎え入れ、偏陸は戸籍上『寺山修司の弟』となった。

寺山亡き後、荒木経惟の作品のレイアウトとブックデザイン、黒木和雄監督作品を手がける音楽家・松村禎一の音楽助手、イラストレーション界の巨匠・宇野亜喜良が台本と芸術監督をつとめたモダンバレエ舞台『上海異人娼館』の演出の他、寺山が残した作品の上映などジャンルにとらわれない活動を続ける偏陸。周囲をとりまく彼らが語る偏陸、寺山、そして劇団天井桟敷。寺山と出会い、愛され、亡き後もその魂の継承者として日常と幻想、生と死、あらゆる境界線を軽々と飛び越えていく森崎偏陸の不思議な存在感が浮かび上がる。



1974年に発表された寺山修司の代表的な実験映画、『ローラ』をはじめ、寺山ワールドのキーロールを担っている森崎偏陸(もりさきへんりっく、本名)。寺山修司死後25年、寺山が残した『ローラ』と共に編陸は日本中、そしてフランスはパリへも旅立ち上映を行う。この作品の上映のためには偏陸が必要不可欠であり、永遠に生き続ける作品の寿命を寺山は偏陸に託したのだ。荒木経惟(写真家)森山大道(写真家)松村禎三(作曲家)宇野亜喜良(イラストレーター)浦岡敬一(映画編集)ら、日本が世界に誇る美の巨人たちとの華々しい仕事の数々。編陸は高校時代に寺山に師事してからこれまで、生涯寺山ワールドに人生を捧げて来た。

天井桟敷の女優だった高橋咲がつぶやく。「偏陸は自分と向き合ったことがあるのかな・・・」

寺山ワールドのトリックスターとしての運命を背負った森崎偏陸。寺山修司の魂の継承者。その心の光と闇。生きる喜びと堪え難い孤独。語られる数々の断片の中から、カメラは次第に「寺山ワールドのトリックスター・森崎偏陸」の中に確かに存在する「人間・森崎偏陸」の姿をとらえていく・・・そこからみえてくるモノ。

責任とは? 持続とは? 森崎偏陸から「自由」である事の大切さと厳しさを感じ取る。

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