【News】『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』 チョンジュ国際映画祭上映決定!

近代メキシコを代表する画家であるフリーダ・カーロの遺品を、世界的な写真家・石内都が撮影する過程を捉えたドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』が、第16回チョンジュ国際映画祭(2015.4.30-5.9 韓国・チョンジュにて開催 http://eng.jiff.or.kr/)で招待上映されることが決定しました。

 監督は『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』で、国内外で高く評価された小谷忠典。アジアの新進作家の作品が集まるWORLD CINEMASCAPE部門で上映されます。国内でも公開が予定されている本作品、いち早く韓国で上映されますが、機会がありましたら是非ご覧ください。
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『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』

http://legacy-frida.info/

死後50年を経て姿を現したフリーダ・カーロの遺品

写真家・石内都のまなざしは、画家であった“ひとりの女性”の姿を写しだす

時空を超えて2人の女性が交差する、「記録」と「記憶」を巡るドキュメンタリー


メキシコを代表する女性画家、フリーダ・カーロ。シュルレアリズムの作家としてヨーロッパでも評価されただけでなく、身体の不自由やメキシコ近代化の荒波に翻弄されつつも、ひとりの女性として力強く生きたその人生は、現在でも世界中の人々の共感を呼んでいる。

2004年、死後50年を経て、彼女の遺品が封印を解かれた。2012年、メキシコ人のキュレーターの発案によりその遺品を撮影するプロジェクトが立ち上がり、依頼を受けたのが世界的な写真家・石内都。メキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館《青の家》を訪れた石内の前に、フリーダのアイデンティティを支えた伝統衣装やアクセサリー、絶え間ない身体の痛みを想起させるコルセットや医薬品等、膨大な数の遺品が一つ一つ並べられていく。それは喜びや誇りとともに様々な“痛み”を抱えながらフリーダが生きていた証であると同時に、彼女の記憶をも内包しているようだった。生きることそのものを描き続けた画家、フリーダ・カーロ。彼女の遺品を見つめ、撮影した石内都の写真には何が写ったのだろうか。

本作では、石内都の3週間に渡る撮影過程に密着取材。写真家が遺品を見つめ、これまでのイメージから解き放つようなフリーダ・カーロ像を、写真として発見していく過程を丹念に映像に収めた。監督は『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』で、国内外で高く評価された小谷忠典。石内都の創作過程を追いながら、遺品の背後に広がる、メキシコの風土、引き継がれる伝統、現在を生きる女性たちの姿をも捉えた。フリーダ・カーロが生きていた証とそれらを写し取った写真が、時間と場所を越えて旅をする、“記録と記憶”を巡るドキュメンタリーがここに誕生する。


『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』
(2015/日本/89分/カラー/16:9/HD/日本語、スペイン語、英語、フランス語)

監督・撮影:小谷忠典 出演:石内都

録音:藤野和幸、磯部鉄平/撮影助手:伊藤華織/制作:眞鍋弥生/メキシコロケコーディネーター:ガブリエル・サンタマリア/編集:秦岳志/整音:小川武/音楽:磯端伸一
アソシエイト・プロデューサー:光成菜穂/コ・プロデューサー:植山英美
プロデューサー:大澤一生
宣伝:テレザとサニー/宣伝美術:小口翔平(tobufune)/DCP制作:ダイドウシネマパッケージ/助成:文化庁文化芸術振興費補助金/後援:メキシコ合衆国大使館

製作・配給:ノンデライコ

 HP http://legacy-frida.info/