【News】10月1日(木)に早稲田大学でETV特集「薬禍の歳月-サリドマイド事件・50年」上映とトークが開催!

Wasedocu 3 開催!
Wドキュメンタリーカフェ 終わらない薬害を考える

2015年10月1日(木)18時から20時30分(開場17時45分)

早稲田大学小野記念講堂

参加費無料(事前申し込み不要)どなたでも参加できます

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所 
協力:JapanDocs

■テレビドキュメンタリー作品の上映とトーク

ETV特集『薬禍の歳月-サリドマイド事件・50年』
(2015年/NHK/ディレクター石原大史)

■トークゲスト

増山ゆかり(サリドマイド被害者、『薬禍の歳月』出演者)  
石原大史(『薬禍の歳月』ディレクター)

■作品内容
第41回放送文化基金賞(2015年)テレビドキュメンタリー部門最優秀賞 妊婦が服用した薬によって、子どもたちに重い障害を負わせた「サリドマイド薬害事件」。全国で300人を超える子どもたちが被害者と認められた。事件を巡る裁判は、10年争った末、国と製薬会社が責任を認め和解に至った。しかし、和解は事件の終わりではなかった。和解当時、子どもだった被害者は50代になり、これまでにない体の異変に襲われている。目に見える奇形に留まらない内臓や骨などの異常や、無理な体の使用による二次障害の多発など、和解当時には明らかでなかった障害が、国の調査によって判明したのである。終わらぬ被害の存在を前に、被害者は、再び事件と向き合おうとしている。被害者は、薬害を背負った人生をどう生きてきたのか。そして、その傷は償うことが出来るのか。今、被害者が自らの言葉で、これまで伏せられてきた「薬禍の歳月」を語り始めた。

■トークゲスト紹介

増山ゆかり(ますやま・ゆかり)
1963年北海道生まれ。ドイツでサリドマイド剤の出荷停止が決まった2年後に生まれるが、母がサリドマイド剤を服用。生後まもなく両腕の欠損と心臓の異常のため、北海道から東京の施設(世田谷、板橋など)へ。10歳で心臓の病が落ち着き、北海道の家族の元に帰る。高校卒業後、自立をめざし上京。漢方薬輸入販売会社勤務、カリフォルニア大学バークレー校留学、アジア経済研究所勤務などを経て、全国薬害被害者団体連絡協議会、薬害オンブズパースン会議メンバー。ライフワークとして、障害がある人のための料理教室を開いている。現在、公益財団法人いしずえ(サリドマイド福祉センター)の常務理事。

石原大史(いしはら・ひろし)
1978年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修了。2003年ディレクターとしてNHK入局。長崎放送局を経て現在、制作局ETV特集班。主な番組にETV特集『さよならを言う前に-我が子の脳死と向きあった家族』(10年)、ETV特集『枯葉剤の傷跡を見つめて-次世代からの問いかけ』(10年ギャラクシー賞優秀賞)、ETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』シリーズ(11年から 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、芸術祭大賞ほか)、ETV特集『飯舘村一年-人間と放射能の記録』(12年)、NHKスペシャル『空白の初期被ばく』(13年JCJ賞)、ETV特集『毒と命-カネミ油症母と子の記録』(13年)。共著に『ホットスポット-ネットワークでつくる放射能汚染地図』(講談社)。本作で第41回放送文化基金賞(15年)演出賞受賞。

2015年|90分|語り:渡邊佐和子|撮影:角文夫|映像技術:一瀬賢司|音声:正井淳之 小川 一登|音響効果:日下英介|編集:高橋慶太 吉岡雅春|コーディネーター:ペティーナ・コバヤシ|ディレクター:石原大史|制作統括:鶴谷邦顕 田波宏視|制作: NHK

■Wドキュメンタリーカフェとは?

早稲田大学ジャーナリズム研究所では、ドキュメンタリー作品の上映会を定期的に実施しています。 映画、テレビの優れたドキュメンタリー作品をとおして、今の日本を、世界を、考えます。

■チラシデザイン:鈴木規子

主催:早稲田大学ジャーナリズム研究所 www.hanadataz.jp

協力:JapanDocsジャパンドックス japandocs.org facebook.com/japandocs

問い合わせ先:早稲田大学ジャーナリズム研究所 hanada@waseda.jp

チラシPDF http://bit.ly/1EFhXLW