ロッテルダム国際映画祭招待記念!
『DUBHOUSE:物質試行52』 緊急アンコール上映のご案内
この度、七里圭監督の最新短編作品『DUBHOUSE:物質試行52』[※共同監督:鈴木了二(建築家)]が、1月23 日より開催される第42 回ロッテルダム国際映画祭短編部門にて公式上映されることになりました。
この栄誉を祝して、というと少しオーバーですが、昨年盛況となりました特集上映の一部作品と併せて、2月2日(土)より新宿ケイズシネマにて緊急アンコール上映することとなりました。
未見の方、もう一度という方、この機会にぜひご覧下さい!!
『DUBHOUSE:物質試行52』
2012年/16分/35㎜
共同監督/鈴木了二 撮影/七里圭 高橋哲也 カラー/牧野貴 音楽/池田拓実
2010年国立近代美術館における建築家鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画。建築が生み出す闇を捉えるという当初の意図は、翌年3月11日の出来事により決定的な変化を被る。七里は、展示作品を撮影した光の部分と同じ時間の闇を冒頭に置き、その中に、鈴木が描いた被災地のドローイングを沈ませた。映画館は、闇を内在した建築である。その闇から浮かび上がろうとする映画は、映画館に放たれる光であると同時に、祈りであるかも知れない。七里の現時点での最新作は、メタ映画であり、歴史的出来事への応答でもある。
『のんきな姉さん』
2004年/87分/35㎜
原作/山本直樹 脚本/七里圭 撮影/たむらまさき 音楽/侘美秀俊 編集/宮島竜治
出演/梶原阿貴 塩田貞治 大森南朋 梓 佐藤允 三浦友和
姉との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされてゆく。雪山と都会、現在と過去という二つの空間、二つの時間が溶け合う瞬間、弟のささやく声は物語の全てを宙づりにする…。七里は長編映画デビューにあたって、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にし、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までも射程に収めた。夢のような物語を綴る、淡い光とゆらめく影。貴重な35mmフィルムでの上映。
『夢で逢えたら』
2004年/20分/35㎜
撮影/高橋哲也 鈴木明彦 音楽/侘美秀俊 編集/宮島竜治
出演/安妙子 大友三郎
『のんきな姉さん』として撮影開始されたが頓挫し、それまで撮ったフィルムを全く別の短編として再構築したもの。現場環境が悪く同時録音を断念せざるを得なかったのを逆手に取り、効果音と音楽のみで構成。これにより、夢=どこでもない時空間が現れることになった。声が失われた世界での、ボーイ・ミーツ・ガール。欠如を抱えた映像として『眠り姫』、『ホッテントットエプロン』の原型であり、以後の長編を胚胎している重要な作品。「この映画でできたことと、できなかったことが、僕のすべて」とは、七里の言。必見。
その他、クラムボンPV『Aspen』上映も!
■新宿 Ksシネマ(JR新宿駅東南口・大塚家具手前)
各回定員入替制・整理券制
■2013年2月2日(土)~2月15日(金)二週間限定 連日21時より
Ksシネマ詳細ページ http://www.ks-cinema.com/movie/nonkina_encore/
お問い合わせ:03-3352-2471
特集上映公式サイト http://www.nemurihime.info/nonki-kei/