築地の地に本社を構え、銀座・築地の地から日本の文化を発信し続けてきた松竹。
松竹では、いま築地市場に息づく日本の誇るべき《文化》を、映画という《文化》で残し、世界そして未来へと伝えていくためのドキュメンタリー映画『Tsukiji Wonderland (仮題)』の製作が進められている。本作品では、東京魚市場卸協同組合(東卸)の全面協力のもと、これまで実施されたことのない築地市場内初の1年に渡る長期撮影が実現した。
古くは江戸時代まで歴史を遡る魚河岸は、日本橋から現在の地に移転し約 80 年、日本の台所として昔も今も我々の食文化を支え続けている。本作品は、築地市場で働く仲卸の人々の情熱や継承されてきた技術や知恵を取材、築地市場の四季を記録しながら、日本の食文化の神髄が描かれる。
近年、和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、全米で鮨職人・すきやばし次郎を追ったドキュメンタリー映画『次郎は鮨の夢を見る』がスマッシュヒットするなど、日本の食文化はいま海外からも高い注目を集めている。いまこそ、日本の食文化の伝統を世界にアピールするチャンスだと意気込む。
松竹はミッション・ビジョンとして「日本文化の伝統を継承・発展させ、世界文化に貢献する」ことをめざし、本企画は製作時から海外での公開を想定。食のスタイルが大きく変容する日本においても、日本の素晴らしい食文化を再発見し、新たな気づきをもたらす作品になるに違いない。
作品はすでに撮影を開始。約1年をかけ春夏秋冬を追う長期取材を実施し、完成後は広く海外マーケットへのセールスや映画祭へのアプローチを実施する。日本国内では2016 年の公開が予定されている。
またこの映画では、「日本の誇るべき文化を広く、世界へ、未来へと伝えるために」と、松竹としては初めて作品製作にクラウドファンディングが採用されていることでも注目される。
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【Interview】はじめて記録される築地市場の四季―― 『Tsukiji Wonderland』(仮題) 手島麻依子さん[企画]・遠藤尚太郎さん[監督]に聞く
|作品概要
『Tsukiji Wonderland (仮題)』
撮影時期 :2014 年撮影開始~2015 年 3 月撮影終了予定
公開時期 :2016 年公開予定(日本)
製作・配給 :松竹株式会社 メディア事業部
協力 :東京魚市場卸協同組合
企画 :手島麻依子(松竹株式会社)/奥田一葉(3 番テーブル)
企画・監督 :遠藤尚太郎
制作 :株式会社パイプライン
映画撮影日誌公式ブログ: tsukijiwonderland.tumblr.com
公式 Facebook : www.facebook.com/tsukijiwonderland
|スタッフ
企画 :手島麻依子 (松竹株式会社映像本部 メディア事業部所属) 奥田一葉 (3 番テーブル)
ふたりは食へのあふれる情熱の発露を求め、2011 年プライベートで食イベントやケータリングなどを開始。3年ほど前から築地市場へ通い始め、そこに宿る魚食文化を支える技術や歴史の集積と、働く人々の情熱に魅せられ、本企画を発案。
監督・企画 :遠藤尚太郎
自主制作作品『偶然のつづき』(02)が第 27 回ぴあフィルムフェスティバル観客賞受賞。俳優小栗旬が初映画に挑む姿を追ったドキュメンタリー番組(CX)、DVD ほか、ミュージックビデオや広告、映画、ドキュメンタリーなど幅広く手掛ける。
企画の手島、奥田の活動をきっかけに、築地に足を踏み入れる。以後、築地で働く人との交流を介し、その文化的価値をフィルムにおさめることを提案、今回監督をつとめる。
撮影 :角田真一
『ハルフウェイ』(09 北川悦吏子監督)、『BANDAGE』(09)、『friends after 3.11』(12)、『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN』(13)ほか
制作プロデューサー :中山賢一 (株式会社パイプライン)
映画『リリイ・シュシュのすべて』(01)、2002 年ワールドカップの日本代表を追った長編ドキュメンタリー『六月の勝利の歌を忘れない』(02)、『市川崑物語』(06)『天使の恋』(09)、『じんじん』(13)ほか
|クラウドファンディング実施中
プロジェクト名:「世界一と呼ばれる築地市場と日本の食の文化を映画に残す」
https://readyfor.jp/projects/tsukiji_wonderland
期間:2014 年 6 月 2 日(月)~ 2014 年 9 月 1 日(月)
内容:支援は一口 3,000 円、10,000 円、30,000 円、50,000 円、100,000 円、200,000 円、300,000 円、500,000円、1,000,000 円より選択可能。
リターン:READYFOR? の仕組みは、既存の寄付とは異なり、支援額に応じて支援者はリターンを受け取ることができる。本プロジェクトでは、企画の意義を体感し参加いただけるよう、築地市場や日本の食文化をより知ることができるものなど、様々なリターンが用意されている。
10,000 円 オリジナル手ぬぐい(十二世市川團十郎丈が魚河岸とゆかりの深い演目「助六」を演じた際、東卸へ贈呈した隈取りを使用したデザイン)、映画 DVD・Blu-ray エンドロールへの名前掲載
30,000 円 完成披露試写会への招待
100,000 円 昭和 49 年撮影 築地市場航空写真ポスター
200,000 円 築地市場勉強会への招待
500,000 円 映画本編エンドロールへの名前掲載
1,000,000 円 プライベート上映会開催権(監督ティーチイン付き)など
クラウドファンディングに関するお問合せ
オーマ株式会社 READYFOR 事務局
MAIL: press_readyfor@ohma-inc.com URL: https://readyfor.jp/