イメージフォーラム・シネマテーク No.972
ヤング・パースペクティヴ2014
次代を担う若手映像作家特集プログラム。イメージフォーラム・フェスティバル2014一般公募部門「ジャパン・トゥモロウ」の1次選考通過作品を中心とした、アニメーション、ドキュメンタリー、ドラマなど多様なジャンルと、そのジャンルをまたぐ新しいアプローチの新作を4プログラム、新進作家にフォーカスした特集を2プログラム、合計6プログラムで上映します。
【日時】2014年9月13日(土)、14日(日)
【会場】イメージフォーラム3F「寺山修司」
東京都渋谷区渋谷2−10−2
お問い合わせ:03-5766-0116
【料金】当日1回700円/会員500円/3回券1,200円
9/13(土)
14:00 Aプログラム
16:00 Bプログラム
18:00 Eプログラム
9/14(日)
14:00 Cプログラム
16:00 Dプログラム
18:00 Fプログラム
Aプログラム アヴァンギャルドのオピニオン 3作品86分
現代社会にカウンターを打ち込む3作品。アシッド感炸裂のアニメーション『TELEVOND』は、マスメディアの暴力に立ち向かう。“歌謡プログレバンド”太陽肛門スパパーンのMVである『世界に一つだけの花』は、『戦争ごっこ』(ドナルド・リチー)を彷佛とさせる迫力。そして、東京から福島までの自転車旅を41分に“圧縮”した『ジェット ストリーム』。
『TELEVOND』 土井啓介/デジタル/9分/2013
『世界に一つだけの花』 楫野裕/デジタル/36分/2013
『ジェット ストリーム』 青石太郎/デジタル/41分/2014
Bプログラム ドラマの広域帯:世界を生きる 2作品76分
彼氏の不倫で追い出され、住む家が無いくにこは、仕方なく昔の男を尋ねていくが….主人公のフレッシュな好演が光る『くにこマイル』は軽快なロード・ムービー。16ミリフィルム撮影による『明日なき空を背に』は、来るべき悲劇にむけて別々の父娘家庭と母子家庭が、狂気の影を滲ませつつも淡々と描かれていく…. 劇映画を拡張する2作品。
『くにこマイル』 渡邉高章/デジタル/46分/2013
『明日なき空を背に』 松本優作/デジタル/30分/2013
Cプログラム まなざしと空 4作品93分
IFF13ノミネート作家の新作『Dear flying SHISA』は、沖縄で自衛隊員だった父への想いが綴られる。忘れられないラストカットにも注目。抜群のカメラワークと特異な演出アプローチ『林檎をちょうだい』(前作がIFF11ノミネート)、カラフルな版画アニメーション『星ふるソラに風は詩う』、8ミリフィルムの空気感が秀逸な『ぬけがらんどう』。まなざしは空に何を見るか。
『星ふるソラに風は詩う』 miiya/デジタル/3分/2013
『Dear flying SHISA』 塚原真梨佳/デジタル/36分/2013
『林檎をちょうだい』 酒井一樹/デジタル39分/2014
『ぬけがらんどう』 田中裕貴子/デジタル/15分/2014
Dプログラム 夢の映像譚 4作品85分
夢と現実をたゆたうような映像マジックの世界を4本。パートカラーのイメージにただならぬセンスを感じる『草臥れたゆめの篩』、妄想と不安が交錯するショート・ドラマ『空の下のかたまり』、様々なアニメーション技法を駆使した『鳥籠夢想』。増村保造的フェティシズム『瘡蓋譚』は、制作時17歳の高校生(!)による驚異的な作品。
『草臥れたゆめの篩』 丹野穂乃香/デジタル/14分/2013
『空の下のかたまり』 中屋充史/デジタル/20分/2013
『鳥籠夢想』 東海林杏彩/デジタル/12分/2013
『瘡蓋譚』 上野遼平/デジタル/39分/2013
Eプログラム ヤング・フィルムメーカー・イン・フォーカス1
三木はるか:諧謔のセルフ・イメージ 4作品78分
学生時代に地元CATVにレギュラー出演していた三木はるかは、画面に映る自分自身に開眼、他の追随を許さない自作自演の実験映画を作り続けている。大胆な行動力で周囲を巻き込み、これでもかと画面を“かわいい私”で満たそうとするが、その願いは作家としての“私”によって容赦なくぶった切られるのだった。最新作では予想外の限界露出に挑戦!上映後に作者ティーチ・インを予定。
『にじむ・あふれる・こびりつく』 三木はるか/デジタル/13分/2010
◎ヤング・ハースペクティヴ2011上映作品
『そげる・たわむ・外に流れる』 三木はるか/デジタル/25分/2011
◎イメージフォーラム・フェスティバル2012ノミネート作品
『もうアイドルなんかならない』 三木はるか/デジタル/30分/2012
『わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生』 三木はるか/デジタル/10分/2013
Fプログラム ヤング・フィルムメーカー・イン・フォーカス2
今成夢人:スクリーンはリングだ! 2作品92分
大学の卒業作品として制作した、知られざる学生プロレスの内幕を赤裸々に伝えたドキュメンタリー『ガクセイプロレスラー』が国内外の評判を呼んだ今成夢人。続編となる『ライジング』では、卒業後のパッとしない自分に喝を入れ、自らリングに上がる。失った青春の輝きを取り戻すため、映像作家としての確かな一歩を踏み出すために。上映後に作者ティーチ・インを予定。
『ガクセイプロレスラー』 今成夢人/デジタル/22分/2010
◎イメージフォーラム・フェスティバル2010観客賞受賞、
2010年バンクーバー国際映画祭招待作品
『ガクセイプロレスラー ライジング』 今成夢人/デジタル/70分/2014