京橋映画小劇場 No. 36
ドキュメンタリー作家 羽田澄子 Part 2
昨年夏に開催した「京橋映画小劇場 No. 34 ドキュメンタリー作家 羽田澄子」に続き、フィルムセンター では、11 月 9 日(木)より 19 日(日)まで、羽田澄子監督特集の第 2 弾を開催します。
今回は『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』6 部作に加え、同シリーズ製作のきっかけとなった 国立劇場企画の「歌舞伎の魅力」シリーズ 3 作、また、岩波ホールで上演された武智鉄二 演出・中村扇雀(現・四代目坂田藤十郎)出演の「東海道四谷怪談」の公演記録も上映します。名役者たちや彼らの珠玉の芸の映像記録を、羽田監督の抑制の効いた的確な構成と共にご堪能いただくことができます。
さらに、『鐡齋の画』や『EXPO’70 コンピュートピア』、『大田区につたわる無形文化財』 といった、多様な題材を扱った岩波映画時代の作品や、TV シリーズ「生きものばんざい」 で演出を担当したエピソードなど、上映機会の稀な作品も含め、計 23 本(=12 プログラ ム、うち 21 本が今回新たに作製したニュープリント)を上映します。昨年 8 月に開催し大 好評のうちに終了した第一弾と合わせて、ドキュメンタリー作家・羽田澄子の巨大な像が 浮かび上がることでしょう。
【日程】2017 年 11 月 9 日(木)-19 日(日) *月曜休館
【場所】東京国立近代美術館フィルムセンター
小ホール(地下1階)ならびに大ホール(2階)
【料金】一般 520 円/高校・大学生・シニア 310 円/小・中学生 100 円/
障害者(付添者は原則 1 名まで)、キャンパスメンバーズは無料
【お問合せ】東京国立近代美術館フィルムセンター事業推進室
TEL:03-3561-0823 FAX:03-3561-0830
nfc-pr@momat.go.jp
【HP】http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/kyobashi-za36/
*各日開館と同時に、当日上映される全ての回の入場整理券を 1 階ロビーにて発券。
*『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』6 部作は大ホールにて上映(各回入替制)。
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■羽田澄子(1926-)
1926 年、大連生まれ。自由学園卒。「岩波写真文庫」の編集から映画製作に転身し、1957 年『村の婦人学級』で監督デビュー。以後、岩波映画 で数多くの作品を手がけ、1977 年、夫でプロデューサーの工藤充と初の自主映画『薄墨の桜』を完成、記録映画作家として新たな道を切り拓く。以 後は自由工房を拠点に、『早池峰の賦』(1982)、『痴呆性老人の世界』(1986)、『住民が選択した町の福祉』(1997)など話題作を次々に発表す る。中でも、7 年にわたって撮影した『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』6 部作(1992-94)は、合計 11 時間近くに及ぶ、ドキュメンタリーとしては異例の大 作であり、羽田澄子のフィルモグラフィー全体においても特別な位置を占めている。
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