「ALIVE & PEACE」は、「”遠くの誰か”を、”あの場所のあの人”に。」をコンセプトとした国際問題を考える映像・写真展です。当イベントで焦点を当てるのは、問題の渦中に置かれた一人一人の生き生きとした「暮らし」です。「インドの物乞い」「福島の被災者」と言う代名詞でしか語られることのない人々の生き生きとした姿を、映像と写真という二つの方法で映し出しました。それを目にしたとき、あなたにとっての”遠くの誰か”はきっと、”あの場所のあの人”へと変わり、私たちが取り上げる問題への見方が大きく変わることを目指しています。
イベント名である「ALIVE & PEACE」には、問題の渦中に置かれた人たちが「生き生きと暮らしている姿(ALIVE)」 に触れるという体験を通して、主体的に「平和(PEACE)」について考えてみてほしいという思いを込めました。また「ALIVE」には、「A LIVE(ひと つのライブ)」という意味も含まれており、その場に参加することでしか味わえないライブ感のある演出を考えております。
【概要】
「ALIVE & PEACE」
日時 2017 年 11 月 18 日(土)、19 日(日)
16:00開場 21:00終了
場所 下北沢ケージ
小田急線 / 京王井の頭線下北沢駅南口から徒歩 3 分
東京都世田谷区北沢 2-6-2
料金 入場料、チケット価格は来場者自身が決めるシステムです。
主催 学生団体S.A.L
※スケジュール、予約フォームなど詳細はオフィシャルサイトまで
◼️写真展◼️
監督 松村拓朗
【コンセプト】
“貧しさの象徴” が、“卑しさの象徴” で終わらぬように。
【作品概要】
インドの地で、僕は「物乞い」と呼ばれる人たちに出会った。貧しさの象徴とも呼べる彼らは、 お金や食べ物を求めて、富裕層や観光客に手を伸ばす。ただ、それだけではない。彼らはそ れぞれに過去を背負いながら、彼らなりの暮らしを生き生きと営んでいる。「こいのつま」 とは、恋心のきっかけを意味する古い言葉である。彼らの素直な暮らしに心惹かれた、僕の 目に写った「ひと」や「もの」。写真を通して、そのすべてを伝えたい。” 貧しさの象徴” が、” 卑しさの象徴” で終わらぬように。
◼️映像展◼️
『音なき潮騒』
監督 有元優喜
【コンセプト】
被災者を、単なる “被災者” 以上のものに。
【作品概要】
福島県南相馬市小高区。原発から 20km 圏内のその地は、6 年前、避難指示区域に指定された。 住民たちは強制避難を余儀なくされ、そこから 5 年もの間、住むことが許されなかった。と、 そこまでしか、報道では知ることができない。避難解除がされ、約 1 年。報道すらされなくなっ た、その地に住む人は単に「憐れむべき人たち」でいいのだろうか。報道からは消し去られ てしまう「一人の人間」に密着する中で、私たちは、忘れていたものに気づく。6 年前の震災、 そして被災地の「一人の人間」は、今の私たちに重大なことを問いかける。