「二重のまち/交代地のうたを編む」出演者募集!
締め切り:2018年5月31日(木)
小森はるか+瀬尾夏美の新作「二重のまち/交代地のうたを編む」に出演する方を募集します。
出演者は岩手県陸前高田市に約2 週間滞在し、まちの人たちや他の出演者とともに、この土地で生まれた物語『二重のまち』を読み込み、朗読をします。
陸前高田市は、2011年の東日本大震災後、小森と瀬尾が3 年間暮らしながら制作を行い、現在も毎月訪れて対話の場を開きつづけている土地です。今回は、この土地での滞在の中で、出演者それぞれがまちの人たちや風景と関わっていく過程と、出演者の身体を通して発語される『二重のまち』を記録・撮影し、作品にします。
『二重のまち』の物語を通して、現在の風景を歩き、問い、まちの人たちや出演者同士で対話を重ねるなかで、この土地から、これからに必要な物語を紡いでいけたらと思っています。
本作品は、2019 年1月に陸前高田市内および仙台市内での上映会を予定しています。その後、展覧会などで公開します。
*『二重のまち』(作・瀬尾夏美)
「2031年、どこかで誰かが見るかもしれない風景」という副題を持つ短編の物語。かさ上げ工事などで造られた“あたらしいまち”とはるか地の底になった“かつてのまち”を行き来しながら暮らしを紡ぐ人々の姿が描かれており、実在する人物をモデルとしている。
応募する方へ
東日本大震災から7年が経ちました。
大津波に遭った岩手県陸前高田市では、復興工事が進み、かつてのまちがあった場所に約10メートルの土が盛られ、そのうえにあたらしいまちができました。
ひとりひとりの暮らしは落ち着きを取り戻しつつあります。
その一方で、震災体験を語る場や死者を弔う場が減って、個人の体験や感情を他者と共有する機会が少なくなっています。
そのようなまちに、“旅人”が訪れたら何が起こるか。
外からやってきた旅人は、語られづらくなったことばに耳を傾け、埋もれかけた風景を見出すことができるかもしれません。
そして、ここで見聞きしたものを、どこかに持ち帰っていくでしょう。
いま、このまちが日常生活の始まりにあるからこそ、旅人とまちの人たちが出会えたらいい、と私たちは考えています。
この土地で編まれたひとつの物語を契機にし、じっくりとまちに滞在しながら、旅人同士やまちの人たちとの対話を重ね、あたらしいうたをつくっていく。
その過程を通して、出来事の継承のひとつを始めていきたいと思うのです。
“旅人”としてこの土地を訪れ、ともにうたをつくる人を求めています。
小森はるか+瀬尾夏美
■陸前高田市での滞在制作(予定)
9月1日 集合&オリエンテーション
9月2日~6日 陸前高田市内のフィールドワーク
9月7日~8日 自由行動
9月9日~15日 陸前高田市内でのワークショップ、撮影
■応募資格
- 映像作品「二重のまち/交代地のうたを編む」に出演できること
- 2018年9月1日~15日(予定)、陸前高田市内での滞在制作に参加できること
- 15~26歳まで(1992年4月1日~2003年3月31日生まれ)
- 性別、経験不問
■出演者に期待すること
- 自分以外の誰かに向けて、声に出してテキストを読むことができること
- 人の話を聞いて、主体的に物事を考えられること
- フィールドワークが好きであること
- 対話が好きであること
■募集人数
5名程度
■応募方法
1)ウェブサイトからの応募
下記のリンクにアクセスいただき、各質問項目にご記入ください。
>>応募フォームへ
2)メールでの応募
下記の内容を komori.seo2018@gmail.com までお送りください。
- 氏名(よみがな)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 生年月日
- 年齢(応募時点)
- 出身地
- 普通自動車免許の有無
- 所属(学校名)
- 応募動機(400字程度)
- 顔写真(スマートフォンなどで撮影したもので可)
※メールの件名は「二重のまち/交代地のうたを編む 出演者応募」としてください。
3)応募用紙での応募
下記より応募用紙をダウンロードしご記入いただき、顔写真と合わせて応募先にご郵送いただくか、メールに添付してkomori.seo2018@gmail.com までお送りください。
>>応募用紙をダウンロード
*お送りいただく情報は、本件の選考およびそれに関するご連絡にのみ利用いたします。
*未成年者の方は、合格決定後、親権者の同意書をご提出いただきます。
■応募締切
2018年5月31日(木)24時 ※郵送の場合、当日消印有効
■その他
・出演料をお支払いします。(詳細は面接時にお伝えします)
・出演が決まった方は、7月中に顔合わせを行います。集合場所は、決定した方の居住地域に合わせて調整します。
・顔合わせを含む、居住地からの往復交通費は主催者で負担し、
・9月1日~15日(予定)の陸前高田市内での滞在は、民泊となります。
・運転免許の有無は審査に影響しません。
■選考方法
6月9日(土)~10日(日)の間に20分程度、
ただし、応募者多数の場合のみ、事前に書類選考を行います。
選考結果は、合否にかかわらず、
■応募先・問い合わせ
E-mail:komori.seo2018@gmail.com
Tel:022-724-7568
担当 小森・清水
〒980-0804 仙台市青葉区大町2-3-22 第5菊水ビル 3F TRAC内
公式サイト:http://komori-seo.main.jp/
主催:小森はるか+瀬尾夏美
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団、公益財団法人 アイスタイル芸術スポーツ振興財団
■小森はるか+瀬尾夏美 プロフィール
映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年3月、ふたりで東北沿岸にボランティアに行ったことをきっかけにして活動開始。2012年より3年間、岩手県陸前高田市に暮らしながら作品制作に取り組む。2015年、東北で活動する仲間とともに、記録を受け渡すための表現をつくる組織「一般社団法人NOOK」を設立し、仙台に拠点を移す。現在も、風景と人びとのことばの記録を軸に制作・発表を続けながら、ワークショップや対話の場の企画と運営を行っている。
おもな展覧会に、「calling from the waves」Husk Gallery/ロンドン(2014)、「あたらしい地面/地底のうたを聴く」ギャラリー・ハシモト/東京(2015)、「キオクのかたち、キロクのかたち」横浜市民ギャラリー/横浜(2017)、など。また、巡回展「波のした、土のうえ」「遠い火|山の終戦」を、日本各地に自主企画で巡回中。