ユルマズ・ギュネイ監督『路』
「生きたいように生きる」映像表現をあつめた映画祭
今年も8/24(金)−26(日) 新宿・若松河田で開催!
シューレ大学は、「自分は何者なのか」を問い、他者とどう繋がり、生きていくのかを模索する学びの場です。フリースクール東京シューレを母体に産声を上げた、日本で唯一のオルタナティブ大学です。決まったカリキュラムはなく、学生たちは各々が学びたいことを自分に合った方法で探求し、表現を深めています。
シューレ大学国際映画祭は、映画・映像を学びたいと熱を持った学生たちの活動から生まれ、今年で第11回目となりました。運営は学生・スタッフ・OBOGが担っています。生きることがより難しくなっているこの社会で、「生きたいように生きる」という趣旨の映像表現を国内外から集め、毎年上映しています。10年経って第2シーズンに入り、映像を創ることに加え、映像を見る・見せるということも大切にした映画祭にしていこうと考えました。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作である『路』(監督:ユルマズ・ギュネイ)の上映など、今までとまた一味違うプログラムとなり充実のラインナップになっています。
http://shureuniv.org/filmfes/
★今年のみどころ
見せたい映画がある!
今ではなかなかスクリーンで見られない名作をスクリーンで見よう!もしかすると、日本で最後の上映になる!? 第35回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作であるユルマズ・ギュネイ監督の『路』、映画人にも多大な影響を与えたセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』の二本を上映。 『路』 は、ディープな人間ドラマです。5人の受刑者が仮出所中に遭遇するさまざまな出来事を描いた劇映画です。トルコの市井の人々のリアルな人生が描かれていて、フィクションなのにドキュメンタリーを見ているかのような気持ちになります。
『戦艦ポチョムキン』
海外招待作品!
台湾の自由なオルタナティブスクール出身の監督の作品を上映します!『勉強の理由:もしそれがあるならば…』の楊逸帆(Adler Yang)監督は、親友や友人たちが高校受験のために色々な夢や大事な思いを諦めているように見えた。なぜそのようになるのか。彼は友人達にカメラを向け、その理由を掴もうとします。
『勉強の理由:もしそれがあるならば…』
アートアニメーション上映!
オタワ国際アニメーション映画祭で、ワールド・プレミア上映後、世界20カ国以上の映画祭、美術館、劇場でも上映された、黒坂圭太監督の長編アニメーション『緑子/MIDORI-KO』を上映します。アニメーションにとても情熱のある黒坂監督にお越し頂き、上映後に講演をして頂きます!
『緑子/MIDORI-KO』
公募作品
研究目的のため、北海道大学医学部の研究者がアイヌの遺骨を持ち去った。この遺骨の返還をもとめる遺族を追ったドキュメンタリー作品『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』( 監督:藤野知明)。クラスの人気グループに取り入り、インスタグラムの「イイネ!」を増やすことを生き甲斐にしている主人公は、ある時、幼馴染に対するいじめの片棒を担いでしまう。その時、主人公は…。現代のテーマを描きながら、どこか懐かしさも感じさせるフィクション『インスタクイーン』( 監督:羽賀慎一郎)の二作品を上映します。
『インスタクイーン』
シューレ大学作品
前衛劇団 山の手事情社の看板俳優 大久保美智子日本の現代劇にもっと内面のスケールの大きい劇ができるはずという思いがある。それを可能にするのは能の様式だろうという見当もある。果たしてその企図は成功するのか!ドキュメンタリー作品『様式宣言』(監督:豊雅敏)。 童話作家・小川未明の短編「曠野」をモチーフにしたドローイングアニメーション作品『曠野』(監督:高橋貞恩)。 1941年戦争前夜、日米関係が急速に悪化していく中、二人の外交官の間で交わされた「マリコ」という少女の名は、米側の態度を示す暗号だった。NHKのドラマでも話題を呼んだ、マリコ・テラサキ・ミラーのインタビュー作品『マリコ』(監督:豊雅敏)の3本を上映します。
『様式宣言』
フリースクール・ユース部門
フリースクールに通う子ども・若者や、映像作品を作る若い人たちを応援するこの部門。不登校経験のある若者が制作した『フトフコプー』(監督:まきのあやね)は、「不登校ならでは」の日常を描くアニメーション作品です。不登校経験をした人は、「あるある…」と、経験していない人も「なんかわかる」と思ってもらえるような作品となっています。
『フトフコプー』
土屋トカチ監督の作品上映と、
土屋監督と制作者で映像制作に関するディスカッション!
毎年人気の最終日の最後のコマでは、特別審査員である土屋トカチ監督の『経年劣化』の上映があります。この作品は 故郷、解雇争議、NHK集金人、カフェ、両親、友人などをモチーフに10年間撮りためた、セルフドキュメンタリーの短編集です。作品上映の後、土屋監督と公募作品、シューレ大学作品の監督と映像制作に関してのディスカッションを行います!
『経年劣化』
各上映枠の終わりに監督とのトークセッションもあります。また、3日目の終わりには、恒例の交流パーティも開催します。
“人が出会える、繋がることのできる”シューレ大学国際映画祭にぜひ足をお運びください。
皆さんのご来場を心よりお待ちしています。
映画祭概要
【日時】2018年8月24日(金)〜26(日)
【場所】シューレ大学特設シアター <地図>
東京都新宿区若松町28-27
(都営大江戸線「若松河田」駅下車 徒歩5分)
【各プログラムの上映時間・スケジュール】
特設サイト⇒ http://shureuniv.org/filmfes/
【参加費】
早割=1枠1000円、フリーパス3000円 ⇒メールでお申し込みください!詳細はこちら→ http://shureuniv.org/filmfes/fee.html
当日=1枠1200円、フリーパス3500円
【お問合せ】
NPO法人東京シューレ シューレ大学
国際映画祭実行委員会 今田・朝倉
TEL:03-5155-9801 FAX:03-5155-9802
Email: univ@shure.or.jp
URL: http://shureuniv.org/