アジアを代表するドキュメンタリー映画祭の一つである、台湾国際ドキュメンタリー映画祭は1998年から隔年で開催され、2006年以降は台中市の国立美術館を主な会場としてきました。そのため、同じく隔年開催の山形国際ドキュメンタリー映画祭とは毎年、交互に行われる形になり、運営スタッフの人材交流も盛んに行われてきました。しかし、第9回目を迎える今年から、隔年ごとに結成・解散を繰り返してきた事務局を台北市に恒常的に設置し、毎年の開催へと大きく舵を切りました。それに伴って会場も台北市に変更となります。[開催期間は10月9日(木)から19日(日)まで]
映画祭にはインターナショナル・コンペティション、アジアヴィジョン・コンペティション、台湾コンペティションの3つのコンペティションがあり、作品エントリーの受け付けが始まっています。応募できる映画は、2012年7月以降に完成したアジア・プレミアの資格を持つドキュメンタリー映画で、長編や短編の区別はありません。アジア・プレミアとは映画祭において、製作国以外のアジアで最初に上映されることで、日本の映画を例にとれば、応募時点で日本でも全く上映歴のない映画はワールド・プレミアの資格、日本で上映したけど海外はまだ、という映画はインターナショナル・プレミアの資格、アメリカやヨーロッパなどで上映した場合はアジア・プレミアの資格となります。(もちろん、ワールド・プレミアやインターナショナル・プレミアの映画も応募できます。ただ、映画祭が始まるまで、アジア・プレミアの資格だけは維持しなければなりません。つまり、国際映画祭ではあまり上映されていない映画が歓迎されるわけですね。)
いずれのコンペティションにも大賞があり、華人ドキュメンタリー賞、作家の視点賞、ネクスト・ジェネレーション賞、観客賞といった特別賞も用意されています。応募の締切は5月30日となっています。詳しくはhttp://www.tidf.org.twまで。
(neoneo編集室)
【開催概要】
第9回 台湾国際ドキュメンタリー映画祭
【開催時期】2014年10月9日(木)−19日(日)台北市
【公式サイト】http://www.tidf.org.tw/
【応募概要(英語)】http://www.tidf.org.tw/TidfApply/EGuide.aspx