『映画はどこにある―インディペンデント映画の新しい波』(フィルムアート社)
刊行記念企画 キノトライブ2014
今、あたらしい世代によるあたらしい「インディペンデント」映画が注目を集めています。現在のインディペンデント映画の特徴として、監督をはじめ、撮影や録音等の現場スタッフ、プロデューサー、配給宣伝まで、自らの声の届く小回りの利くチーム編成を組み、自立的な方法論を駆使して映画を撮り、上映しているということが挙げられます。制度や場に合わせて映画を撮るのではなく、自分たちで制度や場を作って映画を撮り、上映し、そしてまた撮り続ける。だからこそ、商業映画とは違う、オルタナティブで刺激的な創作表現活動を可能にしていく。その方法論にひとつの固定した解答はありません。
この、あたらしい日本映画シーンのキーパーソンたち30名以上に取材した『映画はどこにある―インディペンデント映画の新しい波』が1月フィルムアート社より刊行されます。そして連動企画として、刺激的なインディペンデント映画を特集する映画祭「キノトライブ2014」を開催いたします。
富田克也監督『サウダーヂ』(ナント三大陸映画祭グランプリ)、三宅唱監督『Playback』(ロカルノ映画祭出品)や、最新作『ほとりの朔子』(2014年1月公開)がナント三大陸映画祭でグランプリを受賞した深田晃司監督『歓待1.1』(ディレクターズカット版)など、ここ数年のインディペンデント映画の厳選された重要作品を一挙に上映いたします。
期間中は、特別企画としまして、トークイベントやオールナイトイベント、ライブ、名作サイレント映画の上映なども行います。
【開催日】2014年1月25日(土)~31日(金)
【劇場】 オーディトリウム渋谷
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F TEL. 03-6809-0538
【主催】キノトライブ2014(フィルムアート社、カプリコンフィルム、映画集団Node)
オフィシャルサイト→http://kino-tribe2014.jimdo.com/
【共催】オーディトリウム渋谷、特定非営利活動法人独立映画鍋
【協力】CO2東京上映展2013、DECADE、DREAM KID、ENBUゼミナール、
LOAD SHOW、PIGDOM、PLANET+1、愛知芸術文化センター、
アテネフランセ文化センター、「ヴァージン」製作委員会、空族、
神戸映画資料館、和エンタテイメント、はらほろ、陽光プロジェクト、
吉田光希
【料金】当日一般1200円/大学高校専門1100円
当日・前売り3回券3000円
1月25日(土)オールナイト 前売り2000円 当日2500円
※各回自由席入替制
【上映&イベントスケジュール】
1月25日(土)
11:00 『歓待1.1』(監督:深田晃司/2010-2013年/カラー/96分)
+『映画はどこにある』出版記念トーク ※日本初上映
トーク:深田晃司×寺岡裕治(ライター)他
14:00 『2045 Carnival Folklore』(監督:加藤直輝/2013-14年/93分)
16:00 『ギ・あいうえおス —ずばぬけたかえうた—』(監督:柴田剛/2010年/56分)
17:10 『不気味なものの肌に触れる』(監督:濱口竜介/2013年/HD/カラー/54分)
トーク:石田法嗣(俳優・主演)原尭志(映画プロデューサーー)
聞き手:岡本英之(本作プロデューサー)
19:00 『サウダーヂ』(監督:富田克也/2011年/167分)
トーク:都築響一(作家・編集者)×山内マリコ(作家)
《オールナイトライブ上映:特別料金》
23:45 開場/整理番号順でのご入場
24:00 スタート[kino (to) LIVE ALLNIGHT!]
柴田剛VS加藤直輝 & カメラを持った男 with Chihei Hatakeyama
【上映順】
『2045 Carnival Folklore』Live演奏上映(96分)
『ギ・あいうえおス』オーディトリウム最適爆音上映(56分)
『カメラを持った男』with Chihei Hatakeyama(75分)
1月26日(日)
11:00『サンライズ』(監督:F・W・ムルナウ/1927年/95分/アメリカ)
※サイレント・無字幕
13:00『 Playback』(監督:三宅唱/2012年/113分)
トーク:渋川清彦(俳優/出演) 聞き手:松井宏(プロデューサー)
15:50 『あすなろ参上!』(監督:真利子哲也/2013年/82分(全6話))
トーク:(予定)
18:10 『アナタの白子に戻り鰹』(監督:今井真/2013年/50分)
+LIVE:漁港(フィッシュロックバンド)
20:30 『トーキョービッチ, アイラブユー』(監督:吉田光希/2013年/70分)
『ふかくこの性を愛すべし』(監督:吉田光希:2012年/44分)
1月27日(月)
13:30『カメラを持った男』(監督:ジガ・ヴェルトフ/1929年/75分/ソビエト)
※サイレント
15:00『春秋一刀流』(監督:丸根賛太郎/1939年/74分)
※サイレント
16:40『サンライズ』(監督:F・W・ムルナウ/1927年/95分/アメリカ)
※サイレント・無字幕
18:30 〈独立映画鍋・クラウドファンディング・リアル!vol2-1〉
『ジェラシー/Jealousy』パイロットフィルム(監督:山本俊輔/2013年/3分40秒)
『マタニティ・ブルー』(監督:山本俊輔/2006年/8ミリ/17分/R-18)
『朱霊たち』(監督:岩名雅記/2007年/104分)
トーク:山本俊輔、歌川達人(『うらぎりひめ』宣伝) 他
21:30『Dressing UP』(監督:安川有果/2012年/70分)
トーク:安川有果(本作監督)、大木萠(映画監督)
1月28日(火)
12:20 『春秋一刀流』
13:50 『御誂次郎吉格子』(監督:伊藤大輔/1931年/79分(現存版))
15:30 『カメラを持った男』
17:00 『トーキョービッチ,アイラブユー』
18:30 〈独立映画鍋・クラウドファンディング・リアル!vol2-2〉
『LINE』(監督:小谷忠典/2008年/52分)
『空にきえていく』(監督:石川学/2013年/16分)
『卒業』(監督:太田信吾/2009年/58分)
トーク:司会:土屋豊(映画監督『タリウム少女の毒殺日記』)
登壇者:小谷忠典、壱岐紀仁、石川学、太田信吾
21:30『アナタの白子に戻り鰹』
『アンソニーの安息』(監督:今井真/2011年/50分/日本)
1月29日(水)※チラシより変更あり
12:00 『サンライズ』
14:00 『三里塚 辺田部落』(監督:小川紳介/1973年/146分)
16:35『御誂次郎吉格子』
18:05『不気味なものの肌に触れる』
19:10『Playback』
トーク:柴崎友香(作家)、三宅唱(本作監督)
21:40『ひかりのおと』(監督:山崎樹一郎/2011年/89分)
1月30日(木)
12:10 『御誂次郎吉格子』
13:50 『カメラを持った男』
15:20 『春秋一刀流』
17:00 『Dressing UP』
18:30 〈鍋講座出張版・世界の独立映画事情 インドネシア編〉
『空を飛べない盲目のブタ』(監督:エドウィン 2008年/カラー/77分/インドネシア)
トーク:メイスク・タウリシア(本作プロデューサー)深田晃司(映画監督)
藤岡朝子(山形映画祭ディレクター)
21:30 竹馬靖具新作関連イベント
『ギャンブラー ニコラス・ウィンディング・レフンの苦悩』
(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン/2006年/79分/デンマーク)
トーク:竹馬靖具(監督)浅井隆(アップリンク代表)
聞き手:杉原永純(オーディトリウム渋谷)
1月31日(金)
13:00 『三里塚 辺田部落』
16:00 『ひかりのおと』
17:50 『ギ・あいうえおス —ずばぬけたかえうた—』
19:10 『2045 Carnival Folklore』
【書籍情報】
映画はどこにある??インディペンデント映画の新しい波
編者:寺岡裕治
発行元:フィルムアート社
四六版/384頁予定
予価:2600円(本体価格)予定
2014年1月下旬、全国書店で発売!!
1月25日(土)オーディトリウム渋谷にて特別販売!!
フィルムアート社ウェブサイト:http://filmart.co.jp/
ヤバくてエモい!「腕に覚えあり」の若き映画人たちの証言集、堂々の完成!
映画を再起動【リブート】させる、10年代の顔たちが見つめるものは……?
◎12人の監督インタビュー〈インディペンデント映画に関する12の旅程〉
富田克也(空族)/相澤虎之助(空族)/深田晃司/山崎樹一郎/
真利子哲也/濱口竜介/三宅唱/山戸結希/
木村文洋/松林要樹/リム・カーワイ/柴田剛
◎インディペンデント映画の現場から
桑原広考(プロデューサー)/大澤一生(プロデューサー)/高木風太(撮影)/岩永洋(撮影)/黄永昌(録音)/島津未来介(録音)/根本飛鳥(録音)/直井卓俊(宣伝)/加瀬修一(宣伝)/岩井秀世(宣伝)/Load Show 岡本英之(WEB配信)/KINEATIC 橋本侑生(WEB配信)/菅原睦子(仙台短篇映画祭)/塩田時敏(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭)/千浦僚(オーディトリウム渋谷)/オーディトリウム渋谷/ユーロスペース[渋谷]/ポレポレ東中野/K’s cinema[新宿]/名古屋シネマテーク/シネマスコーレ[名古屋]/第七藝術劇場[大阪] /シネ・ヌーヴォ[大阪]/横川シネマ[広島]/シネマルナティック[松山]/森宗厚子/寺岡裕治