カナダ国立映画制作庁(NFB)と数多くの受賞歴を誇るカナダの映画制作者たちは、ドキュメンタリーの世界で輝かしい実績を築いてきました。2014年はカナダと日本の外交関係樹立85周年、そしてNFB創立75周年という節目の年です。カナダ大使館ではこれを記念して、月に一度のドキュメンタリー映画上映シリーズをスタートさせます。
カナダ大使館は、東京国際映画祭、「日本賞」教育コンテンツ国際コンクール、Tokyo Docs、山形国際ドキュメンタリー映画祭、バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル・イン・ジャパン、ショートショートフィルムフェスティバル & アジアをはじめとする多くのパートナーにご協力いただき、北極圏から教育、音楽家から思想家までの幅広いテーマの中から、選りすぐりの作品を上映します。
上映会ではほぼ毎回、ゲストスピーカーが当日上映される映画のテーマをご紹介します。カナダは短編映画の分野でも名高いことから、短編作品も併せて上映されます。この催しは月に一度、水曜日にカナダ大使館内のオスカー・ピーターソン シアターにて行われます。参加には事前登録が必要です。
ぜひカナダのレンズが捉えた人生や世界をスクリーンで体験し、カナダが優れたドキュメンタリー映画で世界に認められている理由を実感してください。
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neoneo webでは、「カナディアン・ストーリーズ」の準パートナーとしてシリーズすべての回に密着。開催情報のお知らせとともに毎回のレポートをお届けします。
カナダは日本ではまだまだ知られていないドキュメンタリー大国。歴史をさかのぼるなら、1930年代イギリスのドキュメンタリー運動を率いたジョン・グリアスンは、戦争が緊迫した1939年に英帝国関係保護令によってカナダに派遣され、上記国立映画庁長官として辣腕をふるいました。その果実は戦後1960年代に、ケベックのピエール・ペローやミシェル・ブローら才気ある映画作家によるダイレクトシネマ運動へと結びます。
他方でグリアスンはアニメーション製作にも力を入れ、今年生誕100年をむかえるノーマン・マクラレンらの自由な才能を開花させました。これらのゆたかな作品が国立の映画局によって製作され、いまなお歴史のつづいている事実にはおどろきを隠せません。
この機会に、ぜひみずみずしいカナダのドキュメンタリーにふれてみてください。(neoneo 萩野亮)
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世界最高峰のドラマーたちによる、希少かつユニークな集まりの記録。多様な音楽性を備えたドラマーたちと40人の生徒が集結し、爆発的な才能、情熱、ユーモア、そしてたまらなく魅力的な個性を発揮した、深遠で忘れがたい経験を追います。
デニス・チェンバース、ケヌッド・デナード、オラシオ・エル・ネグロ・エルナンデス、マイク・マンジーニ、ラウル・レコー、ナシル・アブダル・アルカビールが登場するこの映画は、音楽スタイルの多様性で観る者を魅了します。ロック、ジャズ、ラテンフュージョン、ソウルの世界で名ドラマーと讃えられる彼らは、マイルス・デイビス、ディジー・ガレスピー、カルロス・サンタナなどのバックで演奏した経験を持ち、今ではドラムで競演しています。
映画を見終わる頃には、誰もが身体の中にあるリズムを打ち出さずにはいられなくなり、名人たちの前向きなエネルギーが、その後何日も身体の中で脈打ち続けることでしょう。
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予告編(英語)
https://www.nfb.ca/film/drummers_dream/trailer/drummers_dream_trailer
ゲスト・スピーカー
矢田部吉彦氏(東京国際映画祭 コンペティションプログラミング・ディレクター)
日時: 2014年5月28日(水)、18:30~ (開場18:00)
会場: カナダ大使館 オスカー・ピーターソン シアター (地下2階)
言語: 英語 (日本語字幕付き)
料金: 無料、登録制
主催: カナダ大使館
お申込み
E メールに下記の事項を明記し、5月16日(金)までに(必着)お申し込みください。
- お名前 (ふりがな)
- 所属機関
- E メールアドレス
- 同行者(1名)のお名前
上映会には定員があります。ご登録が完了した方には、5月23日(金)までにカナダ大使館よりEメールでご連絡いたします。
お問い合わせ: カナダ大使館広報部
E メール: tokyo.cc@international.gc.ca