写大ギャラリー所蔵ヴィンテージ・プリントによる— 森山大道 写真展「アクシデント」
【写真展概要】
日本を代表する写真家として1960年代より活躍する森山大道。近年では、ニューヨーク、パリ、ロンドンなど、海外の美術館で大規模な展覧会が開催され、世界各地で写真集が出版されるなど、国際的な評価も高まっています。
東京工芸大学写大ギャラリーでは、「にっぽん劇場写真帖」や「写真よさようなら」など 1960年代から1970年代に制作された森山の初期の代表的な作品の貴重なヴィンテージ・プリントを約一千点所蔵しています。
本展は、この写大ギャラリー収蔵作品の中から、森山が1969年に写真雑誌『アサヒカメラ』 で一年間(12回)にわたって連載した作品「アクシデント」を一挙展示するものです。
「アクシデント」シリーズは、事件や事故など社会的でタイムリーな題材を扱いつつ、テレビ画面やポスターの複写といった手法が大胆に取り入れられており、写真の時代性や複製性を問う、森山初期の重要なシリーズとして近年特に高く評価されています。
写大ギャラリーが収蔵する「アクシデント」シリーズのヴィンテージ・プリント*には、 『アサヒカメラ』に掲載された作品の他に、未掲載カットやトリミング違いなどの作品も多数含まれています。本展はそれらも合わせて展示することにより、当時の森山の挑戦的な試 みの全貌を伺い知ることができる展覧会となるでしょう。
* ヴィンテージ・プリントとは、写真家が撮影した当時に制作されたプリントを指し、写真家の撮影時の意図を最も表すものとして、美術館等では特に重要なプリントとされる。
【作者略歴】
森山大道 (もりやま だいどう)
1938年大阪府生まれ。商業デザイナーを経て、写真家の岩宮武二、細江英公に師事。1963 年よりフリーの写真家として独立。以降、写真雑誌などで作品を発表し続ける。 1967年に「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞を受賞。1969〜70年には多木浩二 や中平卓馬による写真同人誌『プロヴォーク』に参加し、ハイコントラストで粗粒子な先鋭 的写真表現を展開した。1983年に日本写真家協会年度賞、2003年第44回毎日芸術賞、2004 年ドイツ写真家協会賞などを受賞多数。日本のみならず、海外でも高く評価されており、ア メリカ、イギリス、フランス、オーストリア、ベルギー、ドイツ、中国、スペインなどでも個展を開催。現在も精力的に制作を続ける傍ら、東京工芸大学客員教授も務める。
【期間】開催中 ~ 2014年10月26日(日)
10:00 ~ 20:00 会期中無休・入場無料
【場所】写大ギャラリー (東京工芸大学・中野キャンパス内)
〒164-8678 中野区本町2-4-7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分
【展示作品】 モノクロ写真作品 50点
ビジュアルアーツギャラリー Vol. 153 「池袋 ’13~’14」
ビジュアルアーツ専門学校・
今回、1960年代よりスナップショットで写真界を激震し続け、 日本国内はもちろん海外の美術館やギャラリーで写真展が開催され
【期間】10月2日(木)~10月31日(金)
10:00~19:00 入場無料
(土曜日17時まで/日祝休館/最終日17時まで)
【会場】ビジュアルアーツギャラリー
〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-5-23 TEL. 06-6341-4407
http://www.visual-arts-osaka.ac.jp/info/access.php
(JR大阪駅/阪急・阪神・地下鉄梅田駅/JR北新地駅下車)