【News】8/26(金)~28(日)開催! 第9回シューレ大学国際映画祭「生きたいように生きる」

原一男監督『MINAMATA NOW! 特別編集版』
デモクラティック教育をめぐるドキュメンタリー『FREISTUNDE -一日中何もしない-』など
この夏、ここでしか見られない作品が目白押し!

シューレ大学は、「自分は何者なのか」を問い、他者とどう繋がり、生きていくのかを模索する学びの場です。フリースクール東京シューレを母体に産声を上げた、日本で唯一のオルタナティブ大学です。決まったカリキュラムはなく、学生たちは各々が学びたいことを自分に合った方法で探求し、表現を深めています。

シューレ大学国際映画祭は、映画・映像を学びたいと熱を持った学生たちの活動から生まれました。そして原一男監督との出会いもあり、毎年夏の終わりに「生きたいように生きる」というタイトルの映画祭を続けてきました。学生・スタッフ・OBOGによって運営され、原監督には、公募部門の特別選考委員を担当していただいています。

今年はなんと原監督の最新作『MINAMATA NOW! 特別編集版』が上映できることになりました。タイトルに「特別編集版」とあるように、2004年にクランクインして以来10年以上に渡る取材・撮影は現在も進行中であり、劇場公開版ではないためです。水俣病認定60周年の節目に制作されたこの作品を上映した今年4月の「水俣フォーラム」のイベントは、満員御礼で、観たくとも観られなかった方も多かったそうです。今回はその45分の作品を、原監督の講演と共に上映します。

『MINAMATA NOW! 特別編集版』(監督:原一男)

海外作品の部門では、ドイツより『FREISTUNDE -一日中何もしない-』(マルガレーテ・ヘンツェ監督)、ロシアより『ある民謡』『地理学教師』(共にモスクワ国際フィルムスクール制作)を上映します。

『FREISTUNDE -一日中何もしない-』は本邦初公開となる、デモクラティック教育をめぐるドキュメンタリーです。監督が、自身の子どもを通わせたいと思う理想の学校を求めて、ドイツをはじめ、イギリスやイスラエルの先人たちに取材し、国際的なデモクラティック教育の大会をもたずね、90人もの関係者たちにインタビューをしたそうです。子どもが主体となり、議論を交え、子ども自身が学校の運営をもするデモクラティック教育の魅力を追い求めるという内容で、オルタナティブ大学で開催されるこの映画祭にふさわしい作品と言えます。

海外部門のもう一つは、シューレ大学と親交の深いモスクワ国際フィルムスクール(MIFS)の生徒たちによる作品です。『ある民謡』は、エキゾチシズムに満ちた美しい音色と映像で織りなす短編で、これをつくったのが10代の子どもたちだということに驚かれるのではないでしょうか。『地理学教師』は、高名な地理学教師に、生徒たちがさまざまな質問をぶつけていくという、再現ドラマとドキュメンタリーを融合させた、探求熱心なMIFSの子どもたちならではの作品です。

 『FREISTUNDE -一日中何もしない-』(監督:マルガレーテ・ヘンツェ)

今年の一般公募部門では、4本の作品が選ばれました。毎年「生きたいように生きる」というテーマに合う作品であれば、フィクション、ドキュメンタリー、アニメといったジャンルは問わないという要件で募集しています。

飯塚花笑監督の『海へゆく話』は、東日本大震災から5年後の東京に暮らす被災地出身の若い女性とある少年の出会いから、帰る場所を求めて旅するロードムービーです。あべ美佳監督の『キッチン』は、二人暮らしの男女のキッチンでの会話のやりとりと季節ごとの美味しい料理をからめて展開していく、関係の変化を描きます。


『海へゆく話』(飯塚花笑)

2本のアニメーション作品は、中国と韓国出身の若手作家による意欲作です。刘新新(リュウ・シンシン)監督の『夏の女神の口の中』は監督自身の地元の海を舞台に、バカンスを楽しむ大勢の人々のさまをユニークに描いています。ユン・ボヒョン監督の『メディアの逆襲』は、強烈な音とビジュアルでメディアの恐ろしさについて表現した作品です。

 『夏の女神の口の中』(刘新新)

 シューレ大学発の作品は、短編フィクション『光のあざ』です。ある大学の演劇サークルを舞台に、そのメンバーである主人公の青年の悩みと葛藤、そしてそれがほどけていくまでを描いたオリジナル作品です。

 
『光のあざ』(豊雅俊)

 シューレ大学国際映画祭では毎年、国内外のオルタナティブスクールやフリースクールの場でつくられた作品も上映しています。今年は東京シューレ・新宿の子どもたちが制作したサスペンスドラマの短編『7:1』と、台湾のデモクラティック・スクールであるホリスティック・スクールのビデオ『Skool Up 孩能去哪裡』を上映します。ホリスティック・スクールは近年シューレ大学と親交を深めており、この7月には台湾中部の山中にあるキャンパスで、アジア・太平洋地域を中心とした国際的なデモクラティック教育大会(APDEC)を開催しました。

『Skool Up 孩能去哪裡』(ホリスティック・スクール)

各回の上映後には、監督や作り手によるトークショーがあり、最終日の夜には毎年、交流パーティを行っています。シューレ大学国際映画祭は、作り手と観客の出会い、作り手同士の出会いと繋がりを大事にしている映画祭です。切実な思いを持って表現し発信し続けている誰かと、その作品たちと、出会いたいという思い。そして、作り手にとって自分の子どものような作品の発表の場を提供し続けたいという思いが、この映画祭を続ける私たちの動機です。

昨年の映画祭の様子(上映後のトーク)

 映画祭はまるで生きもののように、毎年違い、毎回違った出会いと発見を私たちにもたらします。そんな場を、今年もまた多くのみなさんと一緒に共有できれば幸いです。小さな手作りの映画祭ですが、きっと何かお持ち帰りいただけるものがあると思いますので、ぜひいらしてください。
(シューレ大学国際映画祭実行委員 石本恵美)


第9回シューレ大学国際映画祭「生きたいように生きる」

【日程】
2016年8月26日〜8月28日(日)
※28日は上映終了後に交流パーティあり(参加費別途)

【場所】
シューレ大学特設シアター(都営大江戸線若松河田下車・徒歩5分)
アクセスはこちら→http://shureuniv.org/filmfes/access.html

【料金】
早割-1回券 1000円/フリーパス 3000円
当日-1回券 1200円/フリーパス 3500円
フリースクール部門 500円 (当日券のみ/申し込み不要)

※チケットのお申し込み方法はこちら
http://shureuniv.org/filmfes/fee.html

【上映スケジュール】
8月26日(金)
16:00~
国内外のフリースクールの子ども・若者の映像作品の上映&制作者のトークセッション
17:30~
「光のあざ」
「ある民謡」
「地理学教師」  
☆同時上映「モスクワのオルタナティブスクール」
※「光のあざ」豊雅俊監督 トークセッションあり

8月27日(土)
14:00~
「FREISTUNDE-自由な学生-」
15:45~
「海へゆく話」
「夏の女神の口の中」
※上映作品監督 トークセッションあり

18:00~
「光のあざ」
「メディアの襲撃」
「キッチン」
※上映作品監督 トークセッションあり

8月28日(日)
13:00~
「海へゆく話」
14:30~の回
「MINAMATA NOW 特別編集版」
※特別講演  原一男監督
16:30〜 
「キッチン」
「メディアの襲撃」
「夏の女神の口の中」
「光のあざ」
※原監督から各作品制作者へのコメント あり

終了後 交流パーティー あり(参加費別料金)

※各プログラム入替制
※各プログラム内の上映順序は入れ替わる可能性があります。詳しくはお問い合わせください


【プログラム一覧】
■特別上映
「MINAMATA NOW!」監督:原一男/2016年/45分/日本

■海外作品・ドイツ
「FREISTUNDE ―自由な学生―」監督:マルガレーテ・ヘンツェ/2015年/66分/ドイツ

■海外作品・ロシア
「ある民謡」制作:モスクワ国際フィルムスクール(MIFS)/2015年/ロシア/6分
「地理学教師」制作:モスクワ国際フィルムスクール(MIFS)/2015年/ロシア/10分
※同時上映:「モスクワのオルタナティブスクール」制作:創造集団440Hz

■シューレ大学作品
「光のあざ」監督:豊雅俊/2016年/35分/日本

■公募作品
「海へゆく話」監督:飯塚花笑/2016年/59分/日本
「キッチン」監督:あべ美佳/2016年/30分/日本
「メディアの襲撃」監督:ユン・ボヒョン/2012年/3分/日本
「夏の女神の口の中」監督:刘新新 /2016年/6分/日本

■フリースクール部門
『Skool Up 孩能去哪裡』ホリスティック・スクール(台湾)
『7:1』東京シューレ

主催:NPO法人東京シューレ シューレ大学国際映画祭実行委員会
問い合わせ先:シューレ大学国際映画祭実行委員会
TEL 03-5155-9801 FAX 03-5155-9802
E-MAIL univ@shure.or.jp

※詳細は映画祭Webサイトへ!→http://shureuniv.org/filmfes/

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