【News】6/17(土)中国インディペンデント映画『張博士』上映& 6/24(土)研究集会「反右派運動とは何だったのか」@専修大学神田校舎 

※チラシはクリックすると拡大します

6月17日(土)午後

中国インディペンデント・ドキュメンタリー『張博士』を上映します。
この映画は、四川大学のキャンパスに勝手に住み込んでいるある男性の生活を追いながら、彼がなにゆえにそんな生活をしているか、その政治的な背景が明らかにされていくドキュメンタリーです。
王兵監督の「鉄西区」の第二部で、線路脇にすんでいる父子の素性が明らかになっていくのに似た、文革などの政治背景を負った現代中国のある世代の矛盾が描かれています。
めまぐるしい時代の変化から取り残された男の姿が、哀切というか、悲喜劇というか、おもしろいテイストを出しています。
日本語字幕は、数年まえに、私が友人とともに作ったものです。

6月24日(土)午後

香港在住の申淵さんを招いて、本年六〇周年の反右派運動について討論します。申淵さん本人が、反右派運動で内モンゴルで労働させられた経験の持ち主で、文革終了後、中共の相当高い位置の幹部になりましたが、六四天安門以降、香港に出てしまいました。彼は中共でのポストがあったので、内部文書を披見することができたようで、著書には少なからぬ内部情報が記されています。ただし、日本ではあまり紹介されていません。

同時に発表する翰光監督は、ドキュメンタリー「亡命」で、世界のあちこちに亡命している天安門事件の関係者にインタビューしました。今回は、未発表のインタビュー映像を使いながら、反右派についての証言を紹介してくれます。なかには、毛沢東の秘書だった李鋭など、骨太の中国知識人のインタビューがあると思われ、楽しみです。
(土屋昌明)


【日時】2017年6月17日(土)上映会 6月24日(土)
【会場】
両日とも 専修大学神田校舎1号館301教室 〔地図〕
    (地下鉄神保町駅・九段下駅下車)
【料金】無料・参加申し込みなくても参加できます
【プログラム】
6月17日(土)

14:00- 上映『張博士』
(2005年/84分/監督:黄儒香/出演:李维富)

※上映後、解説あり

6月24日(土) 研究集会「反右派闘争とは何だったのか」
15:00~15:20 趣旨説明(研究会代表)
15:20~16:20 翰光監督の映像上映と紹介「気骨ある中国知識人が語る五〇年代中国」
16:35~18:05 申淵氏「反右派運動とは何だったのか」(通訳:徐行氏)

<登壇者紹介>

翰光:1958年、中国東北部生まれ、ドキュメンタリー映画監督。1987年に日本留学、以後、日本で作品を作り続けている。代表作に『亡命―遙かなり天安門』(2011年)。
参考:『映画芸術』459号 

申淵:1936年、上海生まれ、56年に中共に加入、58年に右派とされて党籍を剥奪、内蒙古で労働改造。78年に請われて党に戻ったが、89年に64学生運動鎮圧に不満を感じ、92年に香港に移る。代表作に『天地良心』三部作。本書はこの数年に香港五七学社から続けて出版されており、作者の自伝を軸に、中国近現代史、上海の変遷、中国共産党と毛沢東の政治運動および特務機関の歴史を述べたもの。作者本人の数十年にわたる日記と、紅衛兵の小報、中共幹部として中国各地の檔案館で収集した文献資料や写真資料を使っている。中国国内では禁書とされている。

参考:香港五七学社新书发布还原历史

徐行(通訳):東京大学東洋文化研究所助教

『張先生』より