【News】8/23(金)-25(日)開催!第12回・生きたいように生きる・シューレ大学国際映画祭

シューレ大学国際映画祭は、映像を学ぶ学生たちが、映像表現によって「生きたいように生きる」ことを追い求め、それを多くの人と共有したいと始まった映画祭です。
今の社会では、子どもたちにも、大人たちにも、いろんな世代の人たちがそれぞれの困難・生き難さを抱えています。学校でのいじめ、人権を無視するような労働環境、人同士のつながりが薄くなることでの孤独感、若者たちの強烈な「自己否定感」、そして民主主義が成り立たない政治状況など、日本国内に限らず、生きることが厳しい状況があります。
しかし、そんな中でも、映画・映像表現には、今の社会の困難や生き難さに穴を穿ち、見る人・作る人双方に「生きたいように生きる望みを持たせる」力があると、私たちは信じます。
今年の映画祭では、今の社会にある様々な形の「生き難さ」とその中で葛藤し、生きようとしている人々に迫る作品たちを集めました。発生から30年の節目を迎える世界史に残る大事件・天安門事件の推移を6週間に渡って追った衝撃のドキュメンタリー「天安門」(バンフ世界テレビ祭 社会政治ドキュメンタリ最高賞受賞)や、100年近く見続けられるSF映画の金字塔「メトロポリス」等、今見ておきたい名作たちも上映するラインナップとなっています。
映画を通して「生きたいように生きる」ことをみなさんと一緒に模索したいのです。ぜひ、ご来場ください!


★今年のみどころ

見せたい映画がある!

天安門事件の推移と事件を生んだ構造の歴史背景に深く切り込み、バンフ世界テレビ祭で社会政治ドキュメンタリ最高賞を受賞した「天安門」や、映画が誕生してわずか数十年で制作されたサイレント映画の傑作、フリッツ・ラング監督の「メトロポリス」をスクリーンで見よう!

フリッツ・ラング『メトロポリス』

招待作品!

数年前のシューレ大学国際映画祭で上映し、その後さらにブラッシュアップした新編集版が完成して、数々の賞も受賞した作品「ぼくと駄菓子のいえ」を上映します。大阪府富田林市の小さな駄菓子屋「風和里(ふわり)」には、親の離婚やネグレクトなどの家族の問題や学校でのイジメなどに悩み、居場所を求めて多くの子どもたちがやってくる。そんな駄菓子屋を営むのは松本明美さんとその娘よしえさん。明美さんたちと子どもたちとの涙あり、笑いありの交流と成長を描いたドキュメンタリー。
田中健太『ぼくと駄菓子のいえ』

外部審査員・土屋トカチ監督の代表作「フツーの仕事がしたい」上映!

月552時間にも及ぶ労働時間で心体ともにボロボロになり、一方的に賃金も下げられたセメント輸送運転手の皆倉信和さんが、会社からの妨害を受けながら、ユニオンに加盟し、フツーの仕事を求めて戦い続ける様子を追った渾身のドキュメンタリ―を上映。ブラック企業や過労死がさらに問題となる今、改めて見るべき作品です。
土屋トカチ『フツーの仕事がしたい!』

公募作品

今年の公募作品も、「生きたいように生きる」ことに迫る力のある作品たちが集まりました。
ドキュメンタリー映画「Danchi Woman」(監督:杉本曉子)は、築50年の団地に住まう85歳の打越シズさんたち団地婦人が建替えに伴う引っ越しなどの問題に直面する様子を追い、彼女たちの生きてきた道と思いに触れ、「生きること」を考えさせられる作品。
「エイリアンの恋」(監督:鴨井奨平)は、発達障害を抱える大学生・桑野巧が自分の気持ちをうまく伝えられず、恋する相手を傷つけてしまい、苦悩する様を描いたフィクション作品。自身も自閉症スペクトラムを抱える監督が作り上げた、発達障害者による発達障害者のための映画。
「とっとこ将太」は、町外れの床屋「山口理容店」に住む小学3年生の将太が、母や近所の人たち、理容室で働く鈴木とともに過ごす中で起きたちょっとした事件を描く。子どもも、高校生も、大人も、登場人物みんなが一生懸命生きていることを感じる作品。
杉本暁子『Danchi Woman』

土屋トカチ監督と制作者で映像制作に関するディスカッション!

最終日の最後のコマでは、今回、特別審査員を務めてくださった土屋トカチ監督と、公募作品の監督、シューレ大学作品の監督と映像制作に関してディスカッションを行います!

各上映枠の終わりに監督とのトークセッションもあります。また、3日目の終わりには、恒例の交流パーティも開催します。
“人が出会える、繋がることのできる”シューレ大学国際映画祭に、ぜひ足をお運びください。皆さんのご来場を心よりお待ちしています。

昨年のトークセッションのようす

★映画祭概要
<日時>
2019年8月23日(金)~25日(日)
<場所>

シューレ大学特設シアター(東京都新宿区若松町28-27)
都営大江戸線「若松河田」駅徒歩5分
<参加費>
早割=1枠1000円、フリーパス3000円
当日=1枠1200円、フリーパス3500円

<特設サイト&参加お申込み>
http://shureuniv.org/filmfes/

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/470776390421742/

<スケジュール>
8月23日(金)

13:00  〈フリースクール・ユース部門〉国内外の子ども・若者の映像作品の上映&制作者のトークセッション
※この回のみ500円 前売りなし
15:00   『メトロポリス』
18:10 『とっとこ将太』 『シューレ大学学生図鑑File1. 亀井渚』『 静かなる革命 ――日本のフリースクール――

8月24日(土)
11:00 『Danchi Woman』『 エイリアンの恋』
13:40 『天安門
18:15『ぼくと駄菓子のいえ

8月25日(日
11:50 『森井眞 自由と尊厳を語り続ける歴史学者』『 静かなる革命 ――日本のフリースクール――
14:15 『フツーの仕事がしたい』 
16:30『とっとこ将太 』『エイリアンの恋』『 シューレ大学学生図鑑 File1. 亀井渚

※各回とも上映終了後、トークセッションあり
(上映順序は変更の場合があります)
※最終日(8/25)は交流パーティーあり、別料金 

<お問合せ>
NPO法人東京シューレ シューレ大学
国際映画祭実行委員会 今田・朝倉
TEL:03-5155-9801 FAX:03-5155-9802
Email: univ@shure.or.jp
URL: http://shureuniv.org/