ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー Vol.12
聴こえますか、レコードに残された人たちの声が。
昭和の廃盤アナログからドキュメンタリーを探す夜、お呼びじゃないのにまた開催!
構成作家 / ライターとして活動する若木康輔がレコード・コレクションからセレクトした梵鐘、ベトナム戦争の実況、水の音など“音楽以外の音”を収録したドキュメンタリー性に富む廃盤レコードを聴くイベント〈ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー〉の第12弾が東京・東中野 space & cafe ポレポレ坐にて10月2日(水)に開催されます。
2017年12月には、BSフジにて関根 勤と清水ミチコをMCに迎えた「珍盤アワー 関根勤の聴くメンタリー!」として特番化され、2019年はweb配信番組「DOMMUNE」にも出演。古きを温め新しきを知るレコードイベント、是非その耳で確かめに来てください!
【日付・場所】
10月2日(水) 開場 19:00 開始 19:30
(※休憩はさんで約2時間半の予定)
会場 :東中野 space&cafe ポレポレ坐
中野区東中野4-4-1ポレポレ坐ビル1F
料金 :2,000円(1ドリンク付き・当日券のみ)
出演:ワカキコースケ
協力:大澤一生(nondelaico)小林和貴(クオリアノート)neoneo編集室
問い合わせ先:ポレポレタイムス社
Tel 03-3227-1405 メール event@polepoletimes.jp
【当日かける予定のレコード】
『昭和天皇』(LP/1971/キャニオン)
音で聴く皇室アルバム。前回のポレポレ坐で紹介済ですが、今回は違うサイドを。三池炭鉱などへの戦後まもなくの御行幸、新憲法発布の言葉など貴重な音声が沢山。隠れ目玉は「ミッチーのご学友」な少女の可憐な声!
『吼えろ!タイガース』(LP/1975/テイチク)
構成が『鬼の詩』で直木賞を獲ったばかりで、ノリにノッてる時の藤本義一。主力選手の田淵や江夏をわざわざ呼んでおいて質問するのが「自分だけのゲンかつぎ」という、野球レコード数あるなかでも特にトボけた一枚。
『スピード&スピリット 生沢徹』(EP/1971/ビクター)
往年の人気レーサーであり異端児だった生沢の、モータースポーツ界では有名な(と思う)1970年日本グランプリでの、主催者であるJAFを批判しての選手宣誓拒否事件にスポット。自分を手厳しく批判する関係者のコメントまであえて収録している超異色盤。
『競馬はドラマである~名馬名勝負物語』(LP/1972/RCAビクター)
競馬のケの字も知らないワカキコースケについつい愛聴させてしまう、虫明亜呂無・構成、芥川隆行・ナレーションの文学的魔力。ダービーの名勝負を選んで、スタートから着までの数分間のドラマをじっくり聴いていただきます。
『さよなら!流線形クモハ52』(LP/1978/キング)
戦前からの国電のスター車両、52形の引退盤。SLものは走行音にこだわる盤が多いのですが、こちらは車内の乗客のおしゃべり、車掌の検札のようすがたっぷり。旅情にホントに誘われる、紀行レコードの逸品!
『実音 日大闘争の記録』 (LP/1969)
これも以前も紹介しましたが、再吟味の形でまた針を落とします。右の人が嫌韓嫌中トークを始めたらもちろん逃げ出すけれど、左の人が正論を語るとなぜか高圧的になるのもキツい……。そんな、やりづらい思いを日々抱えている人と一緒に、日大全共闘とは何だったかを考えたい、です。