2013年度国際文化学部企画
「Cuba Sentimental」(2010)/「Cuba Sentimental、旅の記録」(2012)上映会
キューバから欧州・南米・北米への移住を選択・決断した若きキューバ人たちの軌跡を描いた映像作品の上映と、監督・田沼幸子による解説。
日時:2013年5月19日(日)14:00~17:00
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー 3F 0300教室(マルチメディアスタジオ)
料金:無料
講師:田沼幸子(大阪大学大学院人間科学研究科助教)
司会:佐々木一惠(国際文化学部准教授)
HP:http://www.hosei.ac.jp/kokusai/NEWS/topics/130507_01.html
【上映作品情報】
『Cuba Sentimental』(キューバ・センチメンタル)
59分/カラー/DV/2010年/スペイン語(日本語字幕)
監督・撮影・編集:田沼幸子
編集助手:レオニード・ロペス
監修:市岡康子
音楽:Eduardo Martín
ケベック国際民族誌映画祭(2011年)、ゆふいん文化・記録映画祭(2011年、受賞)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2011年)、キューバ映画芸術産業庁若手映画祭 La Mirada del Otro(他者からの視点)部門(2012年)、Göttingen International Ethnological Film Festival (2012入選)など。
日本から文化人類学の院生として調査のためにハバナに滞在した私は、キューバ人の友人のグループに出会った。
その後、彼らのほとんどがキューバを去った。
イギリス、スペイン、チリ、アメリカ合衆国―――たまたまたどり着いた未知の土地へと。
私は彼らをいま住む場所に訪れ、撮影し、それをまた別の土地に住む共通の友人たちにみせながら旅をした。
彼らは、ひとりが「実験」と呼ぶ母国の生活とはかなり異なる世界にそれなりに順応していた。
しかし、それは静かだが深いショックを受けながらのことだ。
ユートピア的な夢を描く場から移動することによって、彼らのもっとも深く感情的なものと関係――友人、家族、そして希望――が揺らいでいた。
『Cuba Sentimental、旅の記録』
60分/カラー/DV/2012/スペイン語(日本語字幕)
監督:田沼幸子
助監督:レオニード・ロペス
撮影:田沼幸子、森田良成、鈴木光、田沼邦夫、ティナ・クルーガー
音楽:Eduardo Martín
初の映像作品『Cuba Sentimental』は、思いのほか広い上映の機会を得た。
完成から5ヶ月後にはハバナで登場人物が再会し、ともに観る機会にも恵まれた。ゲッティンゲン、山形、ハバナ、そしてブエノスアイレスでの映像の旅を通じた、人々のreflection(再帰的、反応)の交錯を描く。