【Review】監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか text 神田映良

映画を観る、というと大抵はフィクション、つまり、誰かが書いた物語があり、それを演じる誰かがいて、それを誰かが映像化した、そんな映画の話だ。しかし考えてみれば、映画は基本的に、そこに在るものを視聴覚的に記録して作られるもの

【論考】 視覚と身体のZ軸(後編) 『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』 text 神田映良

このように『Pina』では、3Dによる空間性は全て、肉体の実在感という中心軸から捉えられている。例外は、モノレールの車窓から街を捉えたショットだ。列車の先頭車両で、正面から迫ってくる光景を窓越しに眺めるあの体験がそのまま

【論考】 視覚と身体のZ軸(前編) 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 text 神田映良

3D映画というと、どうも、その大半がやたらと騒がしい映画という印象が拭えない。僕が3Dに期待するところは、アトラクション的な派手さなどではなく、物が、空間が、眼前に存在するというリアリティを、一段も二段も格上げするという