日本を代表するドキュメンタリー映画祭が、大阪にあります。今年で12年目を迎える「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》」。いまやこの映画祭がセレクトした傑作・秀作映画を見るために、全国からファンが集まるようになってきました。今年は、8月22日(金)~24日(日)の3日間で、10作品を上映。作品は、社会問題を深く見つめ、命や人生について再考するきっかけを与えてくれるラインナップです。
会期中は、各作品の監督が映画の裏側を深く語り合う「ドキュメント・トーク」や、上映作品と連動した展示・物販なども実施します。テーマや問題を観客の皆様お一人お一人が身近なものとして感じ、作中で描かれた地域や、開催地区である大阪市阿倍野区に貢献できる仕組みを整えています。
■開催概要
【日時】 2014年8月22日(金)、23日(土)、24日(日)
【場所】 阿倍野区民センター 大ホール (大阪市阿倍野区阿倍野筋 4-19-118)
【入場料】 1日券:当日 2,500 円(前売り 2,000 円)/ 3日通し券:5,000 円
【アクセス】大阪市営地下鉄 谷町線 阿倍野駅 下車徒歩1分
【公式サイト】 http://hdff.jp/
【主催】 ヒューマンDFプロジェクト
■当映画祭について
当映画祭は “共に生きるまちづくり”を目指す阿倍野区役所と、日本屈指のドキュメンタリー映画監督・伊勢 真一氏が中心となって2003年にスタート。当初5年間は大阪市阿倍野区のイベントとして開催され、最盛期には4日間で8千人の観客を集めました。後に有志の市民ボランティアによって運営は引き継がれ、現在では日本を代表する映画祭の一つとして周知されるようになりました。今年は開催12回目にあたります。
■いのちを描く、人を描く
「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》」(愛称:《阿倍野》)が一貫して守ってきたのは、「人生を深く描いた」ドキュメンタリーをお届けする姿勢です。人々のひたむきに生きる姿を通して社会問題やいのちのきらめきに気付かせてくれる、良質な作品を選別して上映しています。東日本大震災が発生した2011年には、わずか5か月後に宮城県を舞台にした2つの映画を上映。その後も被災地を記録したドキュメンタリー映画を毎年揃え、いのちの尊さや“生きる希望”を伝え続けています。
■全国のファンと監督たちが集う
《阿倍野》では毎年、各上映作品の監督を招いて、ドキュメンタリーファンの皆さんと交流する場を設けています。会期中は連日深夜まで映画談議に花を咲かせる姿が見られ、ファンの中には3日間で全作品をご覧になる方もいらっしゃいます。
また、ヒューマンDFプロジェクトでは、「ヒューマンドキュメンタリーコンテスト」も開催。映画祭期間中に最優秀作品の上映および表彰式を行います。当コンテストには国内だけでなく海外からも多数の応募があり、著名な映画監督も輩出しています。
~ 2014年度 上映作品 ~
8月22日(金)
13:20 『小屋番 涸沢ヒュッテの四季』(監督:伊勢 真一/69分)
15:00 『美しいひと』(監督:東 志津/119分)
18:00 『波伝谷に生きる人びと』(監督:我妻 和樹/134分)
―第13回山形国際ドキュメンタリー映画祭「ともにある Cinema with Us 2013」出品
―第28回福岡アジア映画祭参加決定
8月23日(土)
11:30『with…若き女性美術作家の生涯』(監督:榛葉 健/60分)
13:45 『架け橋 聞こえなかった3.11』(監督:今村 彩子/73分)
―ドイツ・フランクフルト日本映画専門映画祭<ニッポンコネクション>ニッポンビジョン部門 観客賞3位
15:30 『標的の村』(監督:三上 智恵/91分)
―第87回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第1位
―山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 市民賞&日本映画監督協会賞受賞
18:00『日本一幸せな従業員をつくる!ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦』(監督:岩崎 靖子/92分)
―文部科学省選定
8月24日(日)
10:00 『60万回のトライ』(監督:朴 思柔、朴 敦史/106分)
―第15回全州国際映画祭「CGVムービーコラージュ配給支援賞」受賞
―関西映画祭初上映
13:00 『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』(監督:金 聖雄/105分)
―2013キネマ旬報文化映画第3位、池田市人権映画祭 最優秀作品賞受賞
15:15『妻の病 レビー小体型認知症』(監督:伊勢 真一/93分)