【News】幻の原一男監督作品DVDがついに発売!12月は『極私的エロス・恋歌1974』!能町みね子との対談も収録!

レンタルショップでも並ばず、天井知らずの高額プレミア化していた原一男監督(『ゆきゆきて、神軍』)の幻の傑作ドキュメンタリー映画のDVDを再発されることになりました。各作品の映像特典には原一男監督と荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティー)、能町みね子(エッセイスト・漫画家)、斎藤学(精神科医)といった豪華著名人の対談も収録されております。

『さようならCP』は完成当時、「字幕を付けないことに意味がある」として、言語障害の方々の言葉を素のままで公開されましたが、今回、再DVD化するにあたって原一男監督と協議し、登場人物の言葉に字幕を付けるオプションも付いております。これまでと違った形での鑑賞も可能となりましたので、ぜひこの機会に御覧下さい。

さようならCP 2015年11月3日発売

CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。「CP(障害者)=健全者という関係の共通項が身体の階級性にあり私自身の〈関係の変革〉というテーマをベースにして、被写体=演じる者を、撮る側にどこまで見ることに耐えられるかを賭けてみたかった」(原一男)

脳性小児マヒ者の生活、思想そして肉体の格闘。投げかけられた彼らの問いは何処へ行き着くのか。

監督 原一男/製作 小林佐智子/撮影 原一男
製作年度:1972年、日本、82分

 【特典】
原一男監督×荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティー)対談映像収録
発売元:ディメンション

極私的エロス・恋歌1974 2015年12月2日発売

監督自らが、かつて一緒に暮らし、子供を産んだ女を、そして今自らが共に暮らしている女を執拗にカメラで追いつづけ、「極私」の極致へと到達したこの映画は、未踏のドキュメンタリーとして歴史にその名を刻んだ。原一男監督が「一世一代のミス」と後悔した、衝撃の出産シーンは必見!公開後、「生きることの原点を描ききった」「観る者を強烈にとらえてゆさぶり続ける恐ろしい映画」「真実を見ることの衝撃」などと絶賛される。

トノンレバン国際独立映画祭グランプリ受賞作品。

監督・撮影: 原一男/製作:小林佐智子/録音:久保田幸雄/音楽:加藤登紀子

製作年度:1974年、日本、本編98分

 【特典】
原一男監督×能町みね子(エッセイスト・漫画家)
発売元:ディメンション

全身小説家 2016年1月6日発売

平成元年、文学伝習所を中心にエネルギッシュな活動を続ける戦後文学の旗手、井上光晴(「地の群れ」等)の生き様を10年がかりで撮り溜めていく構想で行われた。しかし、撮影準備に入った直後、井上光晴にS字結腸癌が発覚する。撮影は手術の成功後、完全に文学活動に復帰した12月からスタートした。

作家・井上光晴に向けられたカメラは一人の作家の軌跡をとらえるとともに、「うそつきミッチャン」と呼ばれるほどに自らを虚構の渦に巻き込んできた井上の虚実皮膜の人生を浮かび上がらせる。証言者たちが笑いこけているほどの「うそつきミッチャン」の嘘はもはや芸術の域に達している。

瀬戸内寂聴、埴谷雄高ら文壇の友によって明らかにされる真実、自作年譜の嘘、母親と初恋の少女の隠された真実、女性たちによって語られる虚々実々の素顔。映画は虚構と真実の迷宮へと観る者を誘い込む。

キネ旬ベストテン1位/東京国際映画祭・ロカルノ映画祭正式招待作品。

【スタッフ】
監督・撮影: 原一男/製作 :小林佐智子/録音:栗林豊彦/音楽:関口孝

【キャスト】
井上光晴、埴谷雄高 、瀬戸内寂聴 、野間宏、文学伝習所の人々ほか
製作年度:1994年、日本、本編157分

【特典】
原一男監督×斎藤学(精神科医)対談映像収録
発売元:ディメンション

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