【News】5月3日(木・祝)『草とり草紙』結『息の跡』上映会 @新潟市総合福祉会館

 
 
 『草とり草紙』結『息の跡』上映会開催!
 
映画『阿賀に生きる』が生まれた新潟で『草とり草紙』と『息の跡』のカップリング上映会を開催します。『草とり草紙』は最も状態が良い最新のプリントによる16ミリフィルム上映、新潟での上映は資料によると20年以上振りとなります。『息の跡』はバリアフリー日本語字幕版上映です。今年が福田克彦さん没後20年だと知ったのは波多野ゆき枝さんからフィルムの貸出とゲスト参加のご承諾をいただいた数日後でした。新潟で開催したい旨を告げると旗野秀人さんは「草とり草紙は阿賀に生きるのもう一つの原点だ」と仰いました。ご来場、お待ちしております。
 
【日時】
 2018年5月3日(木・祝)
 
【場所】
5階大集会室

【タイムテーブル】
12:30   開場
13:10 『草とり草紙』
14:47 『息の跡』
16:30   波多野ゆき枝さん X 小森はるか監督トーク
17:30頃  終了予定。

【料金】
基準料金付き投げ銭制。
全プログラム      ¥2,500-
映画1作品鑑賞料金        ¥1,000-
所持金に応じて上限下限なし。
受付は設けません。会場の数箇所に設ける専用ボックスに入場時・休憩時・退場時に任意の金額をご投入下さい。

【主催】
『草とり草紙』を根掘る会・『息の跡』を葉掘る会
問い合わせ先:yui.nehorihahori@gmail.com 
 
 
【作品紹介】

『草とり草紙』
(1985年/82分/16mm) 
製作・写真・絵:波多野ゆき枝
監督:福田克彦 撮影:瓜生敏彦、福田克彦
ナレーション:清水絋治 音楽:小向京子
題字:石毛博道 整音:浅沼幸一 
 
 明治32年生まれの染谷かつさんは成田空港建設の二期工事予定地内に一人きりで暮らしています。家族も周りに住んでいた人もみんな引っ越してしまいました。いずれは立ち退かなければいけないかも知れない土地の草をとって畑を耕してらっきょう工場で仕事をして… … 。一体何が婆ちゃんをそうさせるのでしょうか?『草とり草紙』に大いに刺激された佐藤真さんは1987年、 新潟が舞台の映画『阿賀に生きる』の撮影を始める前にスタッフ全員と鑑賞会を開いたそうです。その『阿賀に生きる』の仕掛け人、旗野秀人さんは『草とり草紙』を『阿賀に生きる』のもう一つの原点だと語ります。福田克彦監督没後20年にあたる今年、偶然の必然に導かれて新潟で上映です。
 
 
『息の跡』
(2016年/93分/HD/16:9)
監督・撮影・編集:小森はるか
編集:秦岳志 整音:川上拓也 特別協力:瀬尾夏美
プロデューサー:長倉徳生 秦岳志
製作:カサマフィルム+小森はるか 
​※バリアフリー日本語字幕版上映
 
被災地にポツンと佇むプレハブと瓦礫で再建した種苗店。
「佐藤たね屋」の店内で佐藤貞一さんは「The Seed of Hope in the Heart」(心に希望の種を)というタイトルの震災手記を英語で書いては読誦して​いる。筆は止まらず手記は版を重ねていく。何が貞一さんを​鼓舞して止まないのか、その答えは凝縮された93分の映像いっぱいに溢れている。新潟が舞台の映画『阿賀に生きる』の佐藤真監督の作品や著書に大いに励まされた小森はるかさんがその制作スタンスをお守りのように撮影を続ける中、かつての佐藤真組の方々との縁​に結ばれて​佐藤真監督没後10年にあたる2016年に完成された劇場長編デビュー作。
 
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