「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」
2013年度中間報告会
【プロジェクトについて】
このたび、東北芸術工科大学の映像学科教員を中心とした研究メンバーが、日本学術振興協会が取り扱う科学研究費助成事業(基盤研究A)に採択され、「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」という表題の4年間の研究プロジェクトを開始することとなりました。
この研究は、映像を学ぼうとしている学生や、個人製作を基盤とする映像作家、小規模な独立系プロダクション等でデジタルシネマを制作しようとする時に、最新の映像システムを最低の予算で利用出来る環境を獲得する可能性を模索しようとするもので、とりあえずは、ハリウッドの映画産業が世界に向けて発信、普及を進めているDCP(デジタルシネマパッケージ)の問題点や可能性を研究調査することからはじめたいと考えております。
東北芸術工科大学がある山形市は、1989年より、山形国際ドキュメンタリー映画祭を隔年開催するなど、映像文化を中心として都市の活性化を図ることに積極的で、今回の研究プロジェクトにも、本学教員だけではなく、認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭のスタッフはじめ、映画祭関連の映像作家、批評家、研究者にも御協力いただいて研究を進めることになります。
DCPを中心としたデジタルシネマの現状を調査するため、国内外の映像作家や上映者を対象としてアンケートを行ないました。このアンケートの集計結果を受けて、今回、東京にてセミナーを開催いたします。
【日時】2014年3月29日(土)14時〜17時
【会場】東京芸術学舎 (JR信濃町駅徒歩5分)
http://gakusha.jp/access/index.html
※入場無料、事前申込み不要です。
日本学術振興協会、科学研究費助成事業(基盤研究A)
「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」
2013年度中間報告会
14:00 開会ご挨拶
東北芸術工科大学学長 根岸吉太郎(映画監督)(5分)
14:05 DCPに関するアンケート調査結果の分析報告(一人20分)
(1)日下部克喜(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局次長)
(2)深田晃司(映画監督「歓待」「ほとりの朔子」他)
(3)北小路隆志(映画批評・京都造形大学准教授)
15:05 4Kによる小規模映画作成の実際報告者南部充俊(早稲田大学大学院)
(25分)
15:30 休憩
15:45 手作りDCPの可能性(一人30分)
(1)はじめてのDCP DCPとは何か?初歩のDCP 森宗厚子(映像研究)
(2)フリーソフトによるDCPの自家制作 馬場一幸(東京芸術大学助教)
16:45 閉会ご挨拶(今後の研究方針について) 加藤到(東北芸術工科大学教授)
(16:50 終了予定)