【Info】『加藤宣幸写真展  It shed luster in the breeze…2012』

加藤宣幸写真展「 It shed luster in the breeze…2012 」

強い陽光の下で咲き続けるあいだ、同じ表情は2度と見せない。
熱帯睡蓮に魅せられたカメラマンが、繊細な美しさを撮るため
自ら育て、すべてを観察することから始めた。
一切の加工修正抜きで捉えた熱帯睡蓮、温帯睡蓮を多数展示。
今夏、新宿のギャラリーで開催!

 

加藤 宣幸 写真展 「 It shed luster in the breeze…2012 」

会  期:2012年 / 8月24日(金)- 9月6日(木)
開館時間:10:30~18:00(最終日は15:00まで)
会  場:エプソンイメージングギャラリーエプサイト
      〒163-0401 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
      休館日 / 日曜日 入場料 / 無料
      ギャラリーへの問い合わせ/ TEL  03-3345-9881
               http://www.epson.jp/epsite/
作品点数:多数


【 展覧会について 】
夏のそよ風に吹かれ目映い光を放つ水面より、芳醇な香りを漂わせ凜と
浮き立つ「熱帯睡蓮」。
エキゾチックな模様を大胆にまとう浮き葉を大きく広げ、紫や青など
艶やかな花を水面から高く持ち上げ咲く伸びやかな表情は、見る人を
惹きつけてやみません。
名画「睡蓮」で知られる画家のモネも、そんな熱帯睡蓮に魅了された
ひとりです。

熱帯睡蓮は、冬から春は水底で静かに眠っています。ところが夏の
到来とともに、息を吹き返したかのように一気に浮き葉を上げ、
陸の花がしおれるような灼熱の太陽の光を跳ね返し、鮮やかな花を
夏の間途切れることなく咲かせ続けます。

まるで光そのものが咲いているかのような、その強くしなやかな生命力を
秘めた唯一無二の美しさは、故郷エジプトでも「復活・再生の象徴」として
敬愛されています。

はからずも我々は、自然の破壊的な力をまざまざと思い知らされた
ばかりですが、熱帯睡蓮の圧倒的な生命力がもたらす美しさも、
また自然のもつ一面。
その魅力を一片でも伝え、なにものにも揺るがない希望の光として
皆様の心を輝せることができたら―。
そんな思いをこめて開催される写真展です。

 

 


【 プロフィール 】
加藤宣幸 (かとう のりゆき)/STUDIO HOMES DESIGN代表
兼 PHOTOGRAPHER 

三重県・四日市市在住。

2001年、スタジオ ホームス デザイン(STUDIO HOMES DESIGN /
デザイン事務所)を設立。
同事務所のデザイナー・アートディレクターを務め、フォトグラファーとして
多種多様な写真撮影に携わりながら、熱帯睡蓮をモチーフに作品制作を
行っている。
2010年、International Waterlily & Water Gardening Society (IWGS
/ 国際睡蓮&ウォーターガーデニング協会)の協力のもと、アメリカ・テキサス州
サンアンジェロで開催された同協会のシンポジウムに写真を出展。翌2011年には
大塚国際美術館にて個展を開催。
そして今年8月下旬より、新宿エプソンイメージングギャラリー・エプサイトにて
個展を開催。
HP>>> http://www.noriyukikato.com/

写真展に関する問い合わせ先
スタジオ ホームス デザイン(STUDIO HOMES DESIGN) 
担当:熊耳(クマガミ)
〒510-0067 三重県四日市市浜田町14-10 シャンピアSUZUKI 2F
TEL & FAX 059-356-0203
【E-MAIL】 yumiko@studio-homes.com
【WEB-URL】http://www.studio-homes.com/

 

 

 【 作者のことば 】

熱帯睡蓮との初めての出会いは偶然かつ衝撃的なものだった。

それまで記憶にある植物の印象とは違い、大胆な色彩、脳裏の奥まで焼きつく
コントラスト、色香漂うたたずまいに一瞬で魅了された。それと同時に、熱帯睡蓮の
美しさを写真の中で表現したいという情動に心が奪われた。ある特定のモチーフに
対して、写真を撮りたいと切に感じたのはこれが初めての経験であった。


睡蓮は灼熱の太陽の下で次々と花芽をあげ、少しずつ表情を変えながら3日間
咲き続ける。同じ顔は2日とない。
ならば自ら育て、その美しさの1片も逃すことなく観察することから始めること
にした。
睡蓮があるがままに美しく咲く為に模索し、観察し、模索を繰り返す。それに応じる
かのように睡蓮は輝きを増していった。

直に睡蓮と向き合う時間を重ねていくと、真の睡蓮の美しさそのものを表現できると
すれば、レンズのみで真摯に向き合うことに答えがあるように思う。


私が感じた睡蓮の美しさを一人でも多くの人々に伝える機会が与えられたことに
感謝し、観る人の心に睡蓮があざやかに浮き立つことを切に願います。