【News】9/27(土)より開催★「劇」は使える――KYOTO EXPERIMENT2014フリンジ企画「使えるプログラム2014」

使えるプログラム 2014 イメージカット

使えるプログラム The Useful Program

会期 9.27 – 10.19
会場 Bijuu Gallery、京都芸術センター、京都市青少年科学センター

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「劇は使える」をコンセプトとする「使えるプログラム」。普段の会話で用いられてもいるこの「劇」という語は何なのか、何で出来ているのか? そして「使える」とはどういうことか? がさまざまな企画を通して、見えてきます。

ゲスト参加者による[上演系]企画はすべて「インストラクション(指示)」を含んで構成されており、それが作用することによって劇が成立します。いかなる意味でもショーケースではなく、別な場所へ持ち出され、上演されること、使われることをも企図しています。加えて、[ワークショップ系]において彼らの制作方法・思考に触れることで、構想をさらに超えて展開していく可能性も拓かれるでしょう。そしてまた、[記録集]において公開されるワークショップのプランは、[上演系]のインストラクションとともに、コンセプトを検討する有効な事例となっていきます。

今年度は、上掲の『まいっちんぐマチコ先生』が図示するようなさまざまなテーマが扱われ、彼女の出身地でもある京都を見つめなおします。2012年10月の公開プレゼンテーションを経て演出家・羽鳥嘉郎の企画立案により昨年始動、異質さますます際立つプログラムにぜひ、ご参加ください。

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ni_ka [上演系]AR詩劇『キャラクターズ・リブ』(使えるプログラム 2013 記録写真)
©Satoshi Nishizawa

[上演系]『仮止めされた風景』
山内朋樹

日程 9/27[土]~ 10/5[日] 12:00~19:00(時間内、いつでもご入場いただけます)
入場料 500円
入場料 1,500円
会場 Bijuu Gallery
※神楽パフォーマンス 9月27日[土]、10/4[土] 13:00 開演
 ゲスト=高安美帆

[ワークショップ系]『舞台としての庭。その生態系を探る』
山内朋樹

日程 9/28[日]、 10/3[金]13:00~(一回のみの参加可)
受付 要予約(当日朝10時まで受付)。集合場所は予約完了時にお知らせします。
会場 京都市内各所の庭園
参加費 1,000円(別途拝観料が必要)

●山内 朋樹
庭師(草木の使代表)。美学、庭園史研究。在学中に庭師をはじめ、研究の傍ら独立。京都を中心に関西圏で庭をつくる。主な仕事に嵐山のカフェギャラリー、論考に「火の風景――庭、あるいは遷移の傍らへ逸れる」(『現代思想』2013年10月号)などがある。

●高安 美帆(神楽パフォーマンス ゲスト)
俳優(エイチエムピー・シアターカンパニー所属)、巫女(堀上愛宕神社所属)。8歳から浪速神楽をはじめる。2012年takayasu kaguraとして個人活動を開始しドイツ・ポーランド・イタリア・アメリカで神楽パフォーマンスを発表。

[上演系]国内ダンス留学@神戸「ポストコロニアル振付理論&実践」成果発表
武藤大祐

日程 9/29[月]18:00 開演
受付 京都芸術センター
参加費 500円

振付とは「人を動かすこと」である、と、シンプルな前提のもとに立つなら、振付の領域はきわめて広い。例えば都市計画も、広告も、ウェブデザインも振付である。神戸で実施するワークショップから、どんなアイディアが生まれて来るか、その結果を共有しつつ議論に供す。

●武藤 大祐
群馬県立女子大学文学部准教授(美学、ダンス史・理論)。現在の研究課題は、20世紀のアジアを軸とするダンスのグローバル・ヒストリー、および新しい振付の理論。韓国のダンス月刊誌『몸』で時評を連載。Indonesian Dance Festival(ジャカルタ)共同キュレーター。

●国内ダンス留学@神戸
NPO法人 DANCE BOXの企画で、プロの振付家・ダンサー・制作者として活動していくことを目標に、作品づくりと上演までのプロセスを学ぶプログラム。2014年7月末から始まった第三期では、計9人が学んでおり、2015年1月と3月に成果上演を予定している。

けのび [上演系]『ウィルキンソンと石』(使えるプログラム 2013 記録写真)
©Satoshi Nishizawa

[上演系]『(タイトル未定)』
遠藤水城×橋本聡

日程 10/10[金]~ 10/12[日]
受付 受付場所の詳細は当日ウェブにてご確認ください( kyoto-ex-useful.jp )
受付時間 9:00~18:00
会場 京都市青少年科学センター(9:00~17:00(入館は16:30まで))、ほか
参加費 500円(京都市青少年科学センター入場料は別)

科学館の展示・美術の展示・演劇・ダンスなどへの鑑賞の態度のみならず、ひろく人々のアプローチを変えるようなインストラクションが構想され、発表される。当日に告示される受付場所でインストラクションを受け取り、新たなアクセスをなしてみてください。

●遠藤 水城
インディペンデント・キュレーター。2005年、若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞。現在、「東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス」エグゼクティブ・ディレクター、「国東半島芸術祭」レジデンスプログラム・ディレクター。

●橋本 聡
1977年生まれ(元レオナルド・ダ・ヴィンチ)。2012年より「基礎芸術 Contemporary Art Think-tank」。最近の発表に、グループ展「もっと動きを―振付師としてのアーティスト」(広島市現代美術館、 2010)、「独断と偏見:観客を分けます」(国立新美術館、2012)、「偽名」(「14の夕べ」東京国立近代美術館、 2012)など。

[上演系]『祝日:体育の日』

日程 10/13[月・祝]

ハッピーマンデー制度適応前の本来の日付は10/10、東京オリンピックの開会式の日を、記念し毎年祝っているのは、どういうことなのか?  何をしていることになるのか?

米本一成 [上演系]『思考ツールとしてのタロット』(使えるプログラム 2013 記録写真)
©Satoshi Nishizawa

[上演系]『想像と言葉』
米本一成

日程 10/18[土] 18:00 開演
会場 京都芸術センター フリースペース
参加費 1,000円

40枚の言葉チップから選ばれた3つの言葉がプレイヤーの想像力を刺激し、さらなる言葉を生み出すゲーム。予想を超えたイマージネーションと、「あ、それだったか!」という驚きと、一致したときの共感と歓喜。発想が発火する体験をぜひ。

●米光 一成
1964年生まれ。ゲームデザイナー、立命館大学映像学部教授。代表作『ぷよぷよ』『バロック』。近年は雑誌連載や宣伝会議の教育講座などにて表現や編集の講師を務めるほか、様々なイベントのオーガナイズが注目を集める。「使えるプログラム」2013では『思考ツールとしてのタロット』などを実施。

けのび [ワークショップ系]『おかず石』(使えるプログラム 2013 記録写真)
©Satoshi Nishizawa

★プログラム詳細・当日券情報 http://kyoto-ex-useful.jp

チケットご予約受付中!
予約申込: kyoto-ex-useful.jp/ticket
お問い合わせ: KYOTO EXPERIMENT事務局
 info@kyoto-ex-useful.jp 075-213-5839[平日11:00-19:00]

使えるプログラム 2013 [記録集]|The Useful Program 2013 Textbook:
Documents and Instructions

|「使えるプログラム2013」記録集 

使えるプログラム 2013より、年度最後のコンテンツとなる[記録集]が刊行されました。
ゲストによる[上演系]で用いられたインストラクション、[ワークショップ系]を構成したプランが公開されるのは、類例のない試みであるでしょう。
会期前に行われた[支援系]批評講座からは、沖田都、岸井大輔、武藤大祐、田中均、秋葉昌樹、伊藤亜紗、柿並良佑といった第一線の講師陣のレクチャーに加えて、岡田利規(チェルフィッチュ)とのディスカッションも収録されています。

●2013年度[記録集]PDF版
http://kyoto-ex-useful.jp/archives/278

●[記録集]刊行イベント
http://kyoto-ex-useful.jp/report

なお2014年度[記録集]は、2015年 2月初旬の刊行を予定しています。

|クレジット

「使えるプログラム」プロジェクトメンバー

印牧 雅子
江口 正登
ササキ ユーイチ
佐藤 小実季
西澤 諭志
羽鳥 嘉郎
茂木 秀之

[支援系B] 参加者

小田嶋 裕太
杉本 真理江
中川 佐和子
浜上 真琴

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014

主催:京都国際舞台芸術祭実行委員会(京都市、京都芸術センター、公益財団法人京都市芸術文化
協会、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター、公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
共催:立誠・文化のまち運営委員会 京都府立府民ホール“アルティ”
協力:Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]
協賛:資生堂、アサヒビール  
助成:平成 26 年度文化庁国際芸術交流支援事業
認定:公益社団法人企業メセナ協議会