neoneo #04 [2014 Winter]
特集ⅰ「永久保存版 テレビ・ドキュメンタリーの60年」
特集ⅱ「生誕130年 ドキュメンタリー映画の父 ロバート・フラハティ」
A5版132ページ 1000円+税
ISBN 978-4-906960-03-3
2014年12月15日発売
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それぞれの時代を呼吸したテレビ・ドキュメンタリーの60年
1953年2月1日の本放送開始から、60周年の節目をむかえた日本のテレビジョン。急速な高度成長を遂げ、情報社会へといたる歩みのなかで、テレビ・ドキュメンタリーは、まさに折々の「日本の素顔」を、「現代の主役」たちを、そして知られざる「プロジェクトX」を、映しだしてきました。
放送されては過ぎ去っていった数かずの番組を、本特集では10年きざみにふりかえります。テレビとは何だったのか、そしていま何でありうるのか――。時代ごとのおもな番組ガイドを添えた永久保存版でお届けします。
「ドキュメンタリー映画の父」と民族誌映画の130年
時代はさかのぼって1884年、ひとりの冒険家がミシガンの地に生を享けました。ロバート・ジョセフ・フラハティ。ハドソン湾地帯にふとカメラをたずさえ、イヌイットたちの暮らしを記録した冒険家は、のちに「ドキュメンタリー映画の父」とよばれ、『極北のナヌーク』(1922)をはじめとする数かずの名作と神話を残します。
『モアナ』(1926)、『アラン』(1934)、『ルイジアナ物語』(1946)といったフラハティの作品群は、そしてドキュメンタリーと民族誌のクロスポイントでもありました。本特集では、その交点にこそ焦点をさだめ、今年生誕130年をむかえた映画作家の作品をふたたびひもとくとともに、民族誌映画の現在にせまります。
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[contents]
|特集ⅰ 永久保存版 テレビ・ドキュメンタリーの60年
●いち推し!テレビ・ドキュメンタリー 大アンケート
秋山浩之 阿武野勝彦 大島新 替山茂樹 北小路隆志 坂部康二 佐藤洋 田原総一朗 丹羽美之 長谷正人 原一男 村山匡一郎 モルモット吉田 山崎裕 吉岡忍
●50年代
コラム 摩擦と官能~50年代テレビ・ドキュメンタリー前夜~ 若木康輔
エッセイ わが家にテレビが来た頃 原將人
論考 テレビは時代の記録者である――50年代の牛山純一 濱崎好治
●60年代
コラム 寺山修司×萩元晴彦×ブラウン管 越後谷研
論考 非体験的大島渚論――ドキュメンタリストとしての大島渚 若林良
論考 HとM、そしてKの肖像――『お前はただの現在にすぎない』の余白に 萩野亮
特別寄稿 「間に合わせ」の傑作たち~プログラム・ピクチャーとしてのTVドキュメンタリー~ 清水浩之
●70年代
論考 「狂気」に惹かれた男―田原総一朗の方法論 原一男
論考 疎外からの発想~エイブンさんの強度 渡辺考
論考 「場」の記録をめぐって――今野勉のドキュメンタリードラマについて 松井茂
●80年代~2000年代
論考 原発テレビドキュメンタリー「熱い季節」はいつも儚く 七沢潔
エッセイ テレビの現場もいろいろあるのです 伊東英朗
インタビュー 「進め!電波少年」と猿岩石 土屋敏男
論考 三酔人電視問答 渡辺勝之
コラム ドキュメンタリー、映画と番組の相互乗り入れを! 綿井健陽
論考 キャメラ目線、あるいは映像の直接性と多義性について 舩橋淳
NHKオンデマンド旧作ガイド
|特集ⅱ 生誕130年 ドキュメンタリー映画の父 ロバート・フラハティ
序論 ドキュメンタリーと民族誌のあいだに 藤田修平
インタビュー 日本のテレビ番組のなかの民族誌的試み 市岡康子
論考 自然との対峙―ロバート・フラハティとアメリカの大地 石谷治寛
エッセイ ロバート・フラハティと小川紳介 伏屋博雄
論考 ロバート・フラハティの神話の解体をめぐって 藤田修平
鼎談 フラハティから現在まで 川瀬慈×伊藤悟×森田良成 司会:藤田修平
論考 サモア諸島のモアナ フラハティとマーガレット・ミード 金子遊
採録 『ルイジアナ物語』製作の時 リチャード・リーコック
ロバート・フラハティ作品ガイド 井上遊介
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|好評既刊
neoneo #03 [2013 Autumn]
特集「〈ゼロ年代〉(プラスワン)とドキュメンタリー」
小特集「Unknown Marker:知られざるクリス・マルケルの世界」
巻頭写真構成:藤元敬二 『Instant Gamble』
特別対談:佐々木俊尚+渡邉大輔
連載:春田実・土居伸彰・金子遊
A4変型版96ページ 953円+税
ISBN 978-4-906960-02-6
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neoneo #02 [2013 Spring]
特集「原発とドキュメンタリー」
小特集「21年目の不在:小川紳介トライアングル」
巻頭写真構成+インタビュー:武田慎平
座談会:舩橋淳+藤原敏史+松林要樹+瀬々敬久
連載:春田実・土居伸彰・金子遊
A4変型版80ページ 953円+税
ISBN978-4-906960-01-9
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neoneo #01 [2012 Autumn]
創刊特集「さようならドキュメンタリー」
インタビュー:飴屋法水・石内都・石井光太
論考:長谷正人・鈴木佳子・住友文彦
八角聡仁・萩野亮
連載:金子遊
A4版68ページ 953円+税(残部僅少)
ISBN978-4-906960-00-2
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※残部僅少につき、通信販売は終了しました。