3/27ー29 開催 今年も見どころが満載!
第2回 グリーンイメージ国際環境映像祭
★多様で多彩な映像作品、制作者との出会い★
映像祭で上映するのは、アイルランド、アメリカ、イタリア、中国、ノルウェー、日本、フランス、ルーマニアから届いた作品です。描かれる題材は、山から海へ 巡る生命のかがやき、生きもの・自然と人の繋がり、変わりゆく社会・コミュニティ その豊かさと葛藤、環境へのまなざしの始まりと変遷など。日本で初めて公開される作品も上映します。
★「映像で伝える森を活かす古くて新しい技術・馬搬」★
現在、馬によって林道のない山からも木材を運び出す馬搬技術を調査・取材し映像に記録するプロジェクトが、NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所、グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会によって進行中です。
映像祭では、このプロジェクトの最新映像を上映。
全国で10名に満たない馬方を生業としている馬搬技術継承者の中で、唯一若い世代である遠野馬搬振興会 岩間敬さんをお迎えし、NPO法人都留環境フォーラム・はたらく馬協会の加藤大吾さんをはじめとする各地で循環型・持続可能な社会形成の取組みをされている方々を交えてシンポジウムを行います。
★小泉 修吉監督 追悼プログラム★
グリーンイメージ国際環境映像祭が設立されたのは、2013年9月。グループ現代会長であり、前身のアジアで最も歴史のある環境映像祭の発起人でもあった小泉修吉を中心に、環境をテーマとした映像作品の国際コンペティションの開催とともに、環境と生活に関わる最前線のゲストを招き、環境について考え、情報・意見交換をする場を設けること目的に立ち上がりました。
第2回グリーンイメージ国際環境映像祭では、昨年急逝した前委員長 小泉修吉が1967年に監督した『農薬禍』を追悼上映します。
上映前には、グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 特別顧問である映画評論家 佐藤忠男さんにお話をうかがいます。
【日時】2014年3月27日(金)、28日(土)、22日(日)
【会場】日比谷図書文化館コンベンションホール
(東京都千代田区日比谷公園1-4 地下1階)
http://hibiyal.jp/hibiya/
【参加協力費】1日1500円 中学生以下無料 事前予約不要
【問い合わせ】グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会
Tel 03-6451-2411
公式サイト:http://green-image.jp
twitter: https://twitter.com/Green_
facebook: https://www.facebook.com/
【プログラム】
■ 3月27日(金)【開場12:15】
12:30 鳥の道を越えて Bird Time
(日本 / 2014 / 監督:今井 友樹 プロデューサー:鈴木 正義 / 93分 / 日本語)
祖父が指さした山の向こう“鳥の道”を探す旅。渡り鳥の大群が飛来していた時代、人は渡り鳥のいのちを生活の糧にしていた。
制作:工房ギャレット 共同制作:CINE-CILMB
【上映後トーク】今井 友樹さん
<休憩>
14:30 最終警告 [仮題] Last Call
(イタリア・ノルウェー / 2013 / 監督:Enrico CERASUOLO プロデューサー:Massimo ARVAT, Ingunn KNUDSEN / 90分 / 英語・日本語字幕)
1972年発表された『成長の限界』は世界に大きな反響を呼ぶとともに激しい批判にさらされた。
40年後、著者が論じるこの限りある惑星についての刺激的な洞察。
制作:Zenit Arti Audiovisive, Skofteland Film 配給:Point du Jour International
<休憩>
16:15 遺言 原発さえなければ The Will: If Only There Were No Nuclear Power Plant
(日本 / 2013 / 監督:豊田 直巳、野田 雅也 / 225分 / 日本語)
2011年3月12日から3年にわたり、2人のフォトジャーナリストが記録し続けた250時間の映像が映し出す福島の消せない記憶のものがたり。
制作:映画「遺言」プロジェクト
【上映後トーク】野田 雅也さん
<休憩>
◆—–◆ 小泉修吉監督 追悼プログラム ◆—–◆
20:35 ごあいさつ 佐藤忠男さん
(映画評論家 / 審査委員長・グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 特別顧問)
20:45 特別上映『農薬禍』
(日本 / 1967 / 監督:小泉 修吉 / 39分 / 日本語)
長野県南佐久地方の農村地帯に起きている農薬被害を1966年春から秋にかけて、佐久総合病院を拠点に追ったドキュメンタリー。
農薬が自然と人間にもたらす影響を告発した、環境映像の先駆け。制作:グループ現代
21:30 終了予定
■ 3月 28日(土)【開場10:30】
10:45 福島 生きものの記録 シリーズ 1―被曝 Fukushima: a Record of Living Things Episode One – Exposure
(日本 / 2013 / 監督・プロデューサー:岩崎雅典 / 76分 / 日本語)
東京電力福島第一原発事故後に報道された多くの映像の中、ほとんど取り上げられなかった取り残された家畜、ペット、野生動物。
拡散した放射性物質による汚染が“生きものたち”にどのような影響を及ぼしているかを克明に記録する。制作:群像舎
<休憩>
12:05 福島 生きものの記録 シリーズ 2―異変 Fukushima: a Record of Living Things Episode Two – Disruption
(日本 / 2014 / 監督・プロデューサー:岩崎 雅典 / 85分 / 日本語)
『シリーズ 1ー被曝』の続編、異変の兆候のあったツバメと牛のその後を追跡する。
ツバメの喉の部分白化は南相馬市のみならず各地で発見。白斑のある牛は数も増え、全身に及んでいた。進行中の調査研究もつぶさに追う。制作:群像舎
【上映後トーク】岩崎 雅典さん
<休憩>
13:55 そこに山ありて – 名峰・鳥海山 神秘の自然
(日本 / 2008 / 監督:石川 岳 プロデューサー:石黒 修 / 46分 / 日本語)
日本海沿いにそびえる独立峰・鳥海山の鮮やかな四季、里と海にもたらす恩恵、その豊かな水の循環を描く。制作:ABS秋田放送
【上映後トーク】石川 岳さん
14:55 終わりのない道 [仮題] Endless Road
(中国 / 2014 /監督・プロデューサー:JIN Huaqing / 42分 / 中国語・英語字幕・日本語字幕)
製紙工場によって引き起こされた環境汚染を告発し続ける母。度重なる嫌がらせや暴力は、屈しない母と心配する家族を徐々に引き裂いていく。
鮮烈な題材を美しい映像で描くドキュメンタリー。
【上映後トーク】JIN Huaqingさん
<休憩>
16:10 神秘の球体マリモ―北海道 阿寒湖の奇跡 Marimo: Mysterious Living Spheres a Miracle of Lake Akan, Hokkaido
(日本 / 2014 / 監督:長谷川 悠、石垣 竜、東 健介 プロデューサー:前田 浩志、高橋 司 / 49分 / 日本語)
北海道東部、阿寒湖の湖底にある世界でここだけと言われるマリモの群生地。
「マリモはなぜ丸いのか?」この特別天然記念物の謎をひもとく。制作:NHK
【上映後トーク】長谷川 悠さん、石垣 竜さん、東 健介さん
17:15 ダムネーション Damnation
(アメリカ / 2014 / 監督:Ben KNIGHT, Travis RUMMEL プロデューサー:Matt STOECKER, Travis RUMMEL / 87分 / 英語・日本語字幕)
アメリカ全土に作られた約7万5千基のダム。多くは自然を変貌させ、発電・灌漑・洪水防止の役割は低く維持に高コスト。
川の自由のためダム撤去を求める挑戦者たちの記録。
制作:Stoecker Ecological & Felt Soul Media Production 提供:パタゴニア 配給:ユナイテッドピープル
18:45 終了予定
■ 3月 29日(日)【開場10:45】
11:00 ミッドナイトブルー [仮題] Midnight Blue
(フランス / 監督:David MYRIAM プロデューサー:Pierre DRON / 8分 / フランス語・英語字幕・日本語字幕)
海の生態系と人間との関わりを描いた、幻想的な砂絵アニメーション。制作:Citron Bien
11:10 オフ・ザ・ビートゥン・トラック [仮題] Off the Beaten Track
(ルーマニア・アイルランド / 2011 / 監督:Dieter AUNER プロデューサー:Sium Ni RAGHALLAIGH, Cristian MUNGIU, Dieter AUNER / 87分 / ルーマニア語・英語字幕・日本語字幕)
ルーマニア・トランシルバニア北部、羊飼いの少年の日常を通して豊かな自然と生活、EU加盟後にもたらされた大きな変化への葛藤が浮かび上がる。
制作:Ikandi Productions & Mobra Films 配給:East West Film Distribution
<休憩>
◆◇◆ 特別プログラム「映像で伝える森を活かす古くて新しい技術・馬搬」◆◇◆
馬によって林道のない山からも木材を運び出す馬搬技術を調査・取材し映像に記録するプロジェクトが、NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所、グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会によって進行中である。
プロジェクトの最新映像を上映、人と動物の共同作業による農山村でのエネルギー地産地消および循環型・持続可能な社会形成の取組みをシンポジウムで紹介する。
13:10 最新映像上映・シンポジウム
【パネリスト】
岩間 敬さん(遠野馬搬振興会・馬力舎)
加藤 大吾さん(NPO法人都留環境フォーラム理事長・はたらく馬協会代表)
千田 良仁さん(一般社団法人村楽 代表理事)
竹山 史朗さん(モンベル広報部長)
松澤 瞬さん(NPO法人みなみあいづ森林ネットワーク)
佐々木 豊志(くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所理事長・グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員長)
尾立 愛子(グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会事務局長)
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<休憩>
15:45 表彰式
【審査委員】
佐藤 忠男さん(審査委員長 / 映画評論家)
多田 知子さん(一般社団法人木づかいビジネス協議会 代表理事)
早野 祐樹さん(NPO法人響 代表・理事長)
16:30 終了予定
※スケジュール、内容は変更することがあります。ご了承ください。
主催:グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会
助成:日本芸術文化振興基金
協賛:株式会社モンベル 株式会社新越ワークス 株式会社さいかい産業 日能研 小学館 Passo Passo Ltd. 株式会社香彩堂 studio. JAMANDFIX
後援:環境省 外務省 経済産業省 農林水産省 内閣府 東京都 独立行政法人国際交流基金 公益社団法人日本青年会議所 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
協力: TVE(イギリス) TVE Asia Pacific(スリランカ) Ecomove International(ドイツ) 公益社団法人日本環境教育フォーラム
公益財団法人三菱UFJ環境財団 NPO法人新宿環境活動ネット NPO法人みんなのみらい研究所 ひと・環境計画 株式会社グループ現代
NPO法人日本の森バイオマスネットワーク 一般社団法人くりこま高原自然学校 株式会社サスティナライフ森の家 株式会社銀河自然学舎
NPO法人しんりん 桐山デザインスタジオ 遠野馬搬振興会 馬力舎 NPO法人都留環境フォーラム はたらく馬協会 一般社団法人村楽 NPO法人みなみあいづ森林ネットワーク
特別プログラム「映像で伝える森を活かす古くて新しい技術・馬搬」
共催:NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所 助成:三井物産環境基金
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