【News】4/25[土]公開★母の心の闇と愛を息子が撮った4年間 幸せな〈老い〉とは?――坂口香津美監督作品『抱擁』

©2014 SUPERSAURUS

老いを幸せに生き抜く一つの答がここにはある 

2014年の東京国際映画祭で「力強い作品。胸を締め付けられるような悲しい場面もあるが、驚くほどユーモアにあふれている」(Nippon.com)など、衝撃のあとに押し寄せる深い感動と涙が観客を包み話題を呼んだドキュメンタリーがついに公開となる。

家族、友人など、大切な人を喪うこと。
そして、老いるという逃れられない現実。
『抱擁』は、一人の女性がこの二つの厳かな現実と相まみえながら、どうやって生きていくかを、息子が撮影するカメラを通じて描く。

日本の 65 歳以上の高齢者人口は 3186 万人(平成 25 年9月 15 日現在推計)で、総人口に占める割合は 25.0%となり、人口、割合共に過去最高となった。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、平成 47 年には 33.4%となり、3人に1人が高齢者になると見込まれている。 本作のテーマ、「高齢となったとき、人はどうすれば幸せに生きていけるのか?」は、高齢化の進む私たちの社会が抱える喫緊の課題であり、普遍的な思いでもある。

また、愛する夫と娘を喪い精神のバランスを崩していく主人公が、精神安定剤に頼る生活から、家族や様々な人々とのつながりや地域社会の中で、生きる力を取り戻していく様子は、高齢者に限らず、うつ病など心の病が広がる私達の社会で、一つのモデルケースといえるのではないだろうか。

 

©2014 SUPERSAURUS

母の心の闇と愛 息子が撮った 4 年間

監督の坂口香津美はこれまで 200 本以上のTVドキュメンタリーを作り続けてきた。映画『青の塔』、『カタルシス』、ロッテルダム国際映画祭ほか国内外で高い評価を得た『ネムリユスリカ』、ドキュメンタリー映画『夏の祈り』、次回作『シロナガスクジラに捧げるバレエ』(2015 年渋谷ユーロスペースにて公開)など、逆境に生きる人々の姿を独自の視点と映像美で表現している。
音楽は、武蔵野音楽大学大学修士課程作曲専攻卒の 24 歳の新進気鋭の作曲家・大沢充奈。演奏の齋藤有以、若山皓平の二人は武蔵野音楽大学に在籍中(録音当時)である。

|公開情報

抱擁

監督・撮影・編集 坂口香津美
出演 坂口すちえ 宮園マリ子 坂口諭
プロデューサー・編集 落合篤子
音楽・ピアノ演奏 大沢充奈 ソプラノサックス演奏 齋藤有以 アルトサックス演奏 若山皓平
音楽録音 一本嶋 諭 音響デザイン 山下博文
製作・配給 スーパーサウルス 
2014 年/93 分/16:9/カラー/日本
http://www.houyomovie.com

★公開記念イベント開催!
【News】4/21開催★『抱擁』公開記念試写会&シンポジウム「東京で一人で老後を送るための介護、法律、終活」 青山学院大学にて

★4/25[土]よりシアター・イメージフォーラムにて公開!