【News】予告編解禁!三宅流監督最新作『躍る旅人−能楽師・津村禮次郎の肖像』6/27(土)より新宿ケイズシネマで公開!

『躍る旅人−能楽師・津村禮次郎の肖像』

能楽師・津村禮次郎の身体と活動を通して、伝統文化「能」の新たな魅力と表現の可能性を発見するドキュメンタリー映画
6/27より新宿K’sシネマでモーニングロードショー!

《そこに、出会いと発見があるから面白い》
70歳を超えてなお、古典能だけでなく、新たな表現を求めて異なる文化 ・人種 ・世代を 軽やかに、大胆に踏み越えていく能楽師・津村禮次郎。バレエやパントマイム、バリ舞踊 など様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションから見えてくる、能の魅力と表現の可能性。津村の精力的な活動を5年間に渡って追ったドキュメンタリー。観る者の心も躍らせ、この旅路に終わりはない。

『躍る旅人−能楽師・津村禮次郎の肖像』
(HD/110分/カラー/2015年/日本)

監督・撮影・編集:三宅流
出演:津村禮次郎、小㞍健太、酒井はな、森山開次、平原慎太郎、小野寺修二、Ni Wayan Sekarianiほか
音楽:石田匡志 整音:種子田郷 撮影協力:与那覇政之  編集助手・予告編:上原拓治 
タイトル・クレジットデザイン:成瀬慧
制作助手・英語字幕:細谷由依子 
写真提供:森田拾史郎、桜沢哲夫  宣伝美術:成瀬慧

協力:緑泉会 スタジオ・アーキタンツ オフィス・ルウ カンパニー・デラシネラ 佐渡観光協会 小金井薪能実行委員会  一橋観世会 セルリアンタワー・能楽堂  国立能楽堂 喜多六平太記念能楽堂 せんだい演劇工房10-BOX 高橋泰裕 利尻麒麟獅子舞保存会 小池博史ブリッジプロジェクト 熊野本宮大社 熊野鬼城太鼓 古澤巌 石田一志 ふじたあさや 

プロデューサー:加瀬修一、田村昌裕
製作:究竟フィルムKUKKYOFILMS、contrail、株式会社アースゲート
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
配給:究竟フィルムKUKKYOFILMS   配給協力・宣伝:contrail

公式サイト→ http://www.odorutabibito.com

2015年6月27日(土)より 新宿K’s cinemaにてモーニングショー公開!


©究竟フィルム KUKKYO FILMS

【解説】

躍動する能楽師の、果てしなき冒険の旅

70歳を迎えた能楽師・津村禮次郎。古希を祝う記念能が国立能楽堂で行なわれた。津村はここをひとつの通過点と捉え、これから出てくる自らの可能性と、今後の活動への期待感に胸を躍らせていた。津村禮次郎は19歳の時、初めて能に触れる。当時女流能楽師のパイオニア・津村紀三子の芸能に強く惹かれ、内弟子となった。以後ひたすら古典能の研鑽に没頭し、40歳を過ぎたあたりから、創作的な活動を行うようになった。津村が様々なコラボレーションで発揮する身体表現の広がりと力強さは、能という芸能における、長い間の厳しい修行と鍛錬に裏打ちされたものである。津村の飽くなき創造へのチャレンジ、異なる表現への好奇心。そして、その場を共有する人達とのしなやかなやり取りは、表現に関わる人間だけではなく、今の時代、異なる文化、人種、宗教を持つ人同士がとるべきコミュニケーションのあり方にも大きな示唆を与えてくれるのではないだろうか。観る者の心も躍らせる、津村禮次郎の旅路に終わりはない。

監督の三宅流は、身体性を追求した実験映画からそのキャリアをスタート。その後は伝統芸能とそれが息づくコミュニティ、また表現におけるコミュニケーションと身体の在り様をドキュメンタリー映画で描き続けてきた。2010年に劇場公開された『朱鷺島-創作能「トキ」の誕生』は、佐渡の小学生たちが書いた作文を原案に、津村禮次郎と太鼓集団・鼓童が共に創作した「トキ」の制作過程を追ったドキュメンタリー映画で、この時の出会いと経験が今作の基になっているといえる。以降5年間に渡って津村のダイナミックな活動を追い続けた本作品は、「身体」「伝統芸能」「コミュニケーション」といったこれまでの三宅のテーマの集大成ともいえる作品となった。

劇中には、コンテンポラリーダンサーの小㞍健太、森山開次、酒井はな、平原慎太郎、パントマイムの小野寺修二、そしてバリの民族舞踊団WBスダマニと多岐に渡るアーティストが出演。
多種多様な表現の協演は、それぞれの魅力の再発見と新たな作品世界の誕生の喜びに満ちている。また注目のデザイナーズブランド「matohu」が手掛けたオリジナルデザインの衣装、音楽家の石田匡志が本作のために書き下ろしたテーマ曲にもご注目ください。

©究竟フィルム KUKKYO FILMS

津村禮次郎 (つむら・れいじろう)

観世流緑泉会代表 重要無形文化財(能楽総合)保持者
社団法人日本能楽会・社団法人能楽協会会員

1942年生。大学在学中に女流能楽師のパイオニアである津村紀三子に師事。1974年、緑泉会を継承し代表会主となる。古典能の公演のほか新作能、創作的活動も多数。近年では文化庁文化交流使として、海外での指導交流活動や制作公演も行っている。佐渡での公演と小金井薪能は30年以上に渡って現在も続いている。著作に「能がわかる100のキーワード」(小学館刊) 、写真集「舞幻」(ビイングネットプレス刊)。

観世流緑泉会公式サイト→http://www.ryokusenkai.net/

【監督プロフィール】

三宅流 (みやけ・ながる)

1974年生。多摩美術大学卒業。在学中より身体性を追求した実験映画を制作、国内外の映画祭に参加。その後はドキュメンタリー映画で、伝統芸能とそれが息づくコミュニティ、表現におけるコミュニケーションと身体のあり様を描き続けている。

1998年 『白日』 モントリオール映画祭招待作品
2006年 『面打 men‐uchi』 ゆふいん記録・文化映画祭松川賞
2010年 『朱鷺島-創作能「トキ」の誕生 – 』
2012年 『究竟の地 – 岩崎鬼剣舞の一年』 山形国際ドキュメンタリー映画祭招待作品

公式サイト→http://www.nagaru-miyake.com/

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