写真をゆっくり読む雑誌
『IMA』 Vol.12 [2015 Summer]
特集 「ドキュメンタリーの新境地」
現在におけるツールの進化や報道の信憑性のゆらぎは、写真に即時性、リアリティ、現場主義といった旧来の枠組みからの飛躍を余儀なくした。
「真実」とはなにか……。
写真家たちがさまざまな文脈を駆使しながら彼らなりのアプローチを模索し、表現を拡大するいま ドキュメンタリー写真が辿り着いた新境地が、ここにある。
ラファウ・ミラハ/ヤン・ラッセル/ダニラ・トカチェンコ
マックス・ピンカース/トーマス・サルヴィン
アレハンドロ・カルタヘナ/キャロリン・ドレイク
*歴史を理解するために『写真』はどう役に立つのか
談=サイモン・ベーカー(英国国立美術館テート・モダン&ブリテンのフォトグラフィー・国際美術部門キュレーター)
*『記録』と『表現』の狭間にあるアートと写真の実験
談=中森康文(米国ヒューストン美術館(The Museum of Fine Arts, Houston)写真部門キュレーター)
*「独自のメタファーが織りなすリアリティの表象」
ロジャー・バレン インタビュー
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■ 巻頭ストーリー: TOILETPAPER
『TOILETPAPER』というコード/記号
文=ミリアム・ベン・サラ
■ Cream of“ FOODGRAPHY” 写真と食の化学反応
食を写した写真はさまざまなインスピレーションを与えてくれる一方で、食がもたらす現代社会の歪みを可視化し、提示するも可
能だ。メディアを通して、写真表現にも多大な影響を与えてきた食文化。
近年アート写真においてなされている多彩な食表現を、その周縁とともに紹介する。
■ 写真家の言葉 : サラ・ムーン×森山大道 「揺れ動く既視感と未視感」
夢で見るような幻想的な世界を創り上げるサラ・ムーンと、光と影のコントラストを駆使してストリートスナップを撮り続ける森山大道。
一見、タイプの異なるようでいて、常に未知なるイメージを追い求めるニ人は、深いところで通じ合っていた。
■ Model Studies: Kōtō -ku
トーマス・デマンド
■ The Great Master‘s View vol.12
ゲイリー・ウィノグランド
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IMA Vol.12 [2015 Summer]
本体1,944円+税
発売日:2015年5月29日
判型:A4変型(297mm×225mm)
ページ数:194ページ
発行頻度:年4回(2月、5月、8月、11月)
発行:株式会社アマナ (東京都品川区東品川2-2-43/TEL.03-3740-4560)
http://imaonline.jp
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