早稲田大学ジャーナリズム研究所設立記念プレイベント
Wドキュメンタリーカフェ(Wase-docu)
「沖縄戦70年 テレビは何を伝えたか」
【日時】2015年6月24日(水)
18時30分〜21時(開
【会場】早稲田大学14号館5階501教室
地図pdf→http://wp.me/a50vRR-1Y
※地下鉄東西線早稲田駅、都電荒川線「早稲田」停留所 徒歩10分
【参加費】無料(事前申し込み不要)
※どなたでも参加できます
【上映番組】
特集ドキュメンタリー『沖縄の勲章』
(1969年/NH
NNNドキュメント’79『ひめゆり戦史-いま問う国家
(1979年/NTV/ディレクター森口豁/4
※上映後、ゲストによるトークあり
ゲスト
森口豁(沖縄を語る一人の会、ジャーナリスト)
七沢潔(放送文化研究所上級研究員)
【作品情報】
特集ドキュメンタリー『沖縄の勲章』
(1969年/NHK/ディレクター平尾浩一/59分)
本土復帰以前、最も早く沖縄戦を描いたテレビ作品。沖縄戦の犠牲者に日本政府が勲章を授与するための準備として、琉球政府援護課が行なった聞き取り調査に同行取材、日本兵に退避していた壕を追い出された家族、一家全滅した家族など、戦争の生々しい傷跡が浮かび上がる。地上戦に住民が巻き込まれた沖縄では、戦死した住民に「一般戦闘協力者」として例外的に勲章が与えられた。しかしラストシーン、炎天下の村の集会所で勲章の授与をまつ遺族の顔には、複雑な表情が……。
NNNドキュメント’79『ひめゆり戦史-いま問う国家と教育』
(1979年/NTV/ディレクター森口豁/49分)
沖縄戦で傷病兵の看護を命じられ、211名もの女生徒が戦死した「ひめゆり学徒隊」。その生存者たちが、戦後34年たって行なわれた「卒業式」を契機にはじめて証言した。それは、友人たちの惨たらしい死や日本兵の醜さを伝えるリアルな戦場の姿だった。「わずか15歳から20歳に満たない幼い少女たちがなぜ戦争に駆り立てられていったのか。いったい何が、誰が彼女たちを戦場に引き込んでいったのか」制作者は教師や大人たちの責任を追及してゆく。
【ゲスト紹介】
森口豁(もりぐち・かつ)
1937年東京都生まれ。玉川大学文学部中退。1959年、22歳で米軍統治下の沖縄に渡り、琉球新報社会部記者、日本テレビ沖縄特派員、同テレビ報道ドキュメンタリーのディレクターなどを経てフリーのジャーナリストに。主なテレビ作品にノンフィクション劇場「乾いた沖縄」、同「沖縄の十八歳」、NNNドキュメント「一幕一場-沖縄人類館」、同「島分け-沖縄鳩間島哀史」ほか、沖縄をテーマに30本近くのドキュメンタリー作品を制作。著書に『復帰願望-昭和の中のオキナワ・森口豁ドキュメンタリー作品集』(海風社)、『だれも沖縄を知らない-27の島の物語』(筑摩書房)。共著に『シリーズ 日本のドキュメンタリー・第3巻 生活・文化編』(岩波書店)など。
七沢潔(ななさわ・きよし)
1957年静岡県生まれ。1981年早稲田大学政冶経済学部卒業、ディレクターとしてNHK入局。沖縄や原発、イスラム世界をテーマに多数のドキュメンタリー作品を制作。2004年に放送文化研究所へ異動、現在上級研究員。主な作品にNHK特集「放射能食糧汚染-チェルノブイリ・2年目の秋」、ドキュメンタリー’90「軍用地返還というけれど-米軍新戦略に揺れる沖縄」、NHKスペシャル「シリーズ イスラム潮流」、ETVスペシャル「貘さんを知っていますか?-詩人・山之口貘の軌跡」、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から2か月」(文化庁芸術祭大賞など)。論文に「記録された沖縄の“本土復帰”」(『放送メディア研究』2011)、著書に『原発事故を問う-チェルノブイリから、もんじゅへ』(岩波新書)、共著に『ホットスポット-ネットワークでつくる放射能汚染地図』(講談社)など。
Wドキュメンタリーカフェとは?
早稲田大学ジャーナリズム研究所では、ドキュメンタリー作品の上映会を定期的に実施します。映画、テレビの優れたドキュメンタリー作品をとおして、今の日本を、世界を、見つめます。