【News】11/14(土)・15(日) 伊藤華織写真展『瞬き〜ホスピスでの愛しき日々〜』

©ito kaori 2015

『瞬き〜ホスピスでの愛しき日々〜』
伊藤華織写真展
2015年11月14日,15日

緩和ケア病棟という、その人の持つ身体的、精神的、および魂の苦痛から解放されるためのケアを受けている人に対し、化粧や整髪など身なりを整え、撮影する。

その人に触れる手は、看護や医療行為としての手ではなく、一人の、そこにいるその人のためにある。鏡を見たその人の表情は、病人的役割から解放され、療養者の表情から、その人らしさが戻る。
死を意識しながら一人の人に戻った時の写真は、穏やかに生を見つめている。

その写真は、人生の終焉を迎えることを意識している人と、その家族の美しくも生きてきた姿が、そこには写る。
「人は死ぬまで生きる。死を意識しているからこそ、生きていることの愛おしさを感じ、誰しも亡くなるまでその人らしく生きるのである」それを常に感じていても、さらに実感することを写真は私に語ってくる。

その人たちのその瞬間の輝きを、より多くの方に伝えたい。

伊藤華織

※緩和ケアとは
がん患者とその家族が、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるように、身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が、終末期だけでなく、がんと診断された時からがん治療と同時に行われるケアのこと。

伊藤華織写真展 『瞬き〜ホスピスでの愛しき日々〜』

【日時】2015年11月14日(土)・15日(日)
【会場】聖路加国際大学308号室(白楊祭内)
    東京メトロ日比谷線 築地駅  3番出口より徒歩3分
    東京メトロ有楽町線 新富町駅 6番出口より徒歩5分
【時間】10:00-16:00 入場無料
 ※11月15日 13:00-16:00 別途ミニレクチャーあり(チラシをクリックすると拡大します)
【プロフィール】
伊藤華織 Ito Kaori
北海道北見市生まれ、17年間看護師として働く。
健康な方にも生きている喜びと楽しさを感じてもらいたく2007年看護師を辞し,東京写真学園へ入学。
Photographerとして、映画、舞台等の撮影の傍ら、自分に影響を与えてきた医療の現場での写真を撮影したいと考え、
2011年より聖路加国際病院緩和ケア病棟でボランティアスタッフとして写真撮影を開始。
これまで撮影させていただいた患者さまは47名に上る。

主な映画撮影作品(スチール)に、『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』(2012、小谷忠典監督)『BRIGHT AUDITION』(2014、遊佐和寿監督)『宇田川町で待っててよ。』(2015、湯浅典子監督)『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』(2015、小谷忠典監督)など
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