「なんで中国なのか」とか「そんなこと問題にしなくてもいいんじゃないか」とかそういう雰囲気がありますが、いやすでに日本人はそれぞれ個人的に中国や中国人に対して解決しがたい問題を抱えているはずだし、実はその問題に対して小さな答えをすでに持っているような気がします。中国人も同様に、日本や日本人に対して別の問題と小さな答えを個人的にすでに持っているのではないかと思います。
彼らは同じ舞台に立ち、向かい合い、対話を始めます。
村川拓也
日本人と中国人の対話を描き、互いの小さな気だるさを眼前の現実として暴露する『Fools speak while wise men listen』。2017年に上演予定の〈日本・中国・韓国〉に関わる新作公演に向けた作品への系譜として、東京-京都の2都市で再演。
2016年9月に京都のアトリエ劇研にて上演された『Fools speak while wise men listen』という作品を、東京と京都の2都市で再演します。この作品は、若手の俳優を目的とする「劇研アクターズラボ」という企画の中で製作されましたが、やがて稽古場での関心は、日本と中国の関係について考える事に向かいました。それは、2017年の秋に京都で上演が予定されている、〈日本・中国・韓国〉に関わる村川拓也の新作公演に向けて必要な過程であり、同時に、演劇がどのように現在に関わるのかを考えるために、不可欠な関心であったのかもしれません。
■東京公演
日程
3月4日(土) 15:00(A) / 19:00(B)★
3月5日(日) 11:30(B) / 15:00(A)
★アフタートーク
ゲスト:宮沢章夫氏(劇作家、演出家、早稲田大学教授)
料金
一般 [前売] 2,800円 [当日] 3,000円
学生 [前売] 2,500円 [当日] 2,800円
早稲田生 [前売・当日共] 1,800円 *受付にて要学生証
リピート割 2,000円 [学生・一般共]
会場
早稲田小劇場どらま館
〒169-0071東京都新宿区戸塚町1丁目 101-3
http://www.waseda.jp/student/dramakan/
東京|予約フォーム
■京都公演
日程
3月9日(木) 19:00-(A)
3月10日(金) 19:00-(B)
3月11日(土) 15:00-(A)
3月12日(日) 15:00-(B)
料金
一般 [前売] 2,500円 [当日] 2,800円
学生 [前売] 2,200円 [当日] 2,500円
リピート割 2,000円 [学生・一般共]
会場
アトリエ劇研
〒606-0856京都市左京区下鴨塚本町1
http://gekken.net/atelier/
Fools speak while wise men listen
演出| 村川拓也
出演| 穐月萌 石井花果 出村良太 井上向日葵 川口航 黄冬姝
侯文勝 佐々木峻一 徐奥坤 諏訪七海 孫日環 南風盛もえ
桃地伸弥 劉青 楊慧
舞台監督| 浜村修司(GEKKEN staffroom)
照明| 池辺茜(GEKKEN staffroom)
制作| 長澤慶太
ホームページ: https://murakawa-theater.jimdo.com/
公演に関するお問い合わせ:
MAIL:murakawa.theater(at) gmail.com
TEL :070-6925-5835(ナガサワ)
村川拓也(演出家・映像作家)
1982 年生まれ。2005 年、京都造形芸術大学卒業。2009 年まで、地点に演出助手として所属。独立後は演出家として活動を開始し、ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を様々な分野で発表している。フィクション性とノンフィクション性の境界に生まれる村川の作品は、表現の方法論を問い直すだけでなく、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。主な作品に 、『ツァイトゲーバー』 ( フェスティバルトーキョー2011 公募プログラム) 、ドキュメンタリー映画『沖へ』 (映像芸術祭MOVING2012)、『言葉』(フェスティバルトーキョー2012 主催プログラム)、『羅生門』(AAF リージョナル・シアター2013委託作品) 、『エヴェレットゴーストラインズ』(京都国際舞台芸術祭2014 公式プログラム)など。『ツァイトゲーバー』は各地で再演され、2014 年5 月にはHAUHebbel am Ufer(ベルリン)の「Japan Syndrome Art and Politics after Fukushima」にて上演された。また、2015年には、韓国・光州Asia Arts Center Theaterにて滞在制作を行う。セゾン文化財団助成対象アーティスト。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。セゾン文化財団助成対象アーティスト。