映画上映のデジタル化が焦眉の問題として浮かび上がっているなか、来たる1月14日(月)、ユーロスペースでは「ミニシアターで考えるデジタルシネマについて」と題したシンポジウムが緊急開催される。ミニシアターにおいても映画の上映が35 ㎜プリントからDCP(デジタルシネマパッケージ)へと本格的に移行するであろう2013 年、教育、評論、配給、興業、制作それぞれの立場からパネラーを招き、デジタル化が映画界にもたらす利点や問題点、そして今後の展望について語る。
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ミニシアターでデジタル・シネマについて考える
2013年も始動しはじめました。
今年は私たちミニシアターにとってもデジタル・シネマを導入しなくてはいけない年となります。いつの間にか映画がフィルムではなくデジタルで上映されるようになりました。
デジタルは上映に便利だし、制作も配給も経費節減の恩恵がたくさんあるようです。でも厳密な「デジタル・シネマ」の上映にはいろいろと縛りがあります。そのデジタル・シネマと従来のフィルムとのいいところと悪いところを並べて考えながら、デジタル・シネマの時代に向かって悪いところを補いながら進んでいこうと思います。
そのいいところと悪いところを、制作、配給、劇場、批評、教育に携わっている方々からそれぞれの分野での経験や問題点などを伺いながら、それぞれの分野の知識をあわせて今までにはない財産になっていけれればと考えました。
比較的若い世代の方々にご登壇していただきます。それはこれからの映画が未来に向かって進んでいくにあたっては若い人々の意見や考えが重要だと判断したからです。
若い考え方のデジタル・シネマについての考える場になってくれれば、とてもうれしいです。
ユーロスペース 北條誠人
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|開催概要
日時: 1 月14 日(月・祝) 開場16:45/開演17:00~ (終了予定時刻19:00)
場所: ユーロスペース http://www.eurospace.co.jp/
登壇者(予定): 恩田泰子(読売新聞社文化部記者)、村田悦子(新日本映画社)
川口澄生(静岡シネギャラリー副支配人)他
司会進行: 土田環(映画専門大学院大学 准教授)
申込: 入場無料・事前申込み不要
お問合せ先: ユーロスペース tel.03-3461-0211
主催:ユーロスペース 企画・宣伝協力:東風
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『ル・アーヴルの靴みがき』35 ㎜プリント、DCP(デジタル)同時上映会
連日35 ㎜プリントとDCP を交互に上映。この機会に両素材を見比べてみてください。
場所:ユーロスペース
上映時間: 1 月5 日(土)~1 月11 日(金) 17:00(35mm)/19:00(DCP)
1 月12 日(土)~1 月18 日(金) 17:00(DCP)/19:00(35 ㎜)
*1 月14 日は休映