立教大学21世紀社会デザイン研究科 シンポジウム
ドキュメンタリー映画『ラジオ・コバニ』上映を通じて考えるシリアの再生
オランダ在住のクルド人監督による映画『ラジオ・コバニ』(2016年オランダ、69分)はISにより破壊されたシリア北部の街コバニの「再生」の過程を3年という長いスパンで追ったドキュメンタリー作品である。本シンポジウムでは,作品を上映後,中東研究者,日本在住のシリア人,参加者とともに,本ドキュメンタリーを素材に,シリアの再生について考える。また、オランダ在中のドスキー監督のビデオメッセージも上映。
本件は学内向けのシンポジウムですが、neoneoより特別に5組10名様を御招待!
映画も観賞できます。
映画『ラジオ・コバニ』概要
アレッポ大学の社会学部の女子学生であった20歳の主人公ディロバンは,故郷に戻り,破壊された町の様子と復興に向かう人々の営みを伝えるため,自らラジオ局を立ち上げる。ディロバンが直接取材をする,犠牲者の遺族,PTSDに悩む元兵士,店を再開する帰還民など様々な立場の人の声が,紛争の痛ましさともに,町の再生の様子を伝えていく。映画『ラジオ・コバニ』はディロバンの「未来のわが子への手紙」として語られる。
2018年5月12日(土)より、アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開
公式サイト→http://www.uplink.co.jp/kobani/
【日時】2018年4月26日(木)19:00~21:30
(映画上映 19:15~20:25 シンポジウム 20:30~21:30)
【会場】立教大学池袋キャンパス <地図>
池袋キャンパス11号館AB01教室 <キャンパスマップ>
【応募要項】
①お名前 ②ご住所 ③お電話番号 ④メールアドレスを明記のうえ、
メールの件名を「『ラジオ・コバニ』シンポジウム応募」として
下記アドレスまでメールにてご応募ください。
(応募者多数の場合は抽選になります。ご了承ください)
★プレゼントご応募先
neoneo.mag@gmail.com
応募〆切 4月22日(日) 24:00
主催:立教大学21世紀社会デザイン研究科,社会デザイン研究所
共催:有限会社アップリンク
協力:特定非営利活動法人 難民を助ける会
【講師プロフィール】
ラベー・ドスキー(Reber Dosky):監督・・ビデオメッセージによる出演
黒木 英充: 東京外国語大学アジア・アフリカ研究所教授
ラガド・アドリ―(Raghad Adli):特定非営利活動法人 難民を助ける会職員
司会:長 有紀枝(21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授)
ラベー・ドスキー(Reber Dosky)
1975年生まれ。イラク北部のクルディスタン自治区ドホーク県出身。1998年よりオランダ在住。
オランダ映画アカデミーで映画作りを学ぶ。卒業制作として撮った2013年の『The Call』では,
戦争と移住が父と息子の関係に与えた影響について描き,国際映画祭でいくつかの賞を受賞した。
短編映画『スナイパー・オブ・コバニ』(2015年)は世界的に大きな評判を呼び,2016年の札幌
短編国際映画祭の最優秀賞ドキュメンタリー賞をはじめ数々の賞を受賞した。
黒木 英充(くろき ひでみつ)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
1961年東京生まれ。東京大学教養学部卒,東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。東京大学
助手などを経て2005年より現職。2006年より同研究所ベイルート研究拠点 「中東研究日本セン
ター」長を務める。2009年よりレバノン・シリア移民について科学研究費による調査・研究を推進。
主な編著に『シリア・レバノンを知るための64章』(明石書店,2013年),『「対テロ戦争」の時代
の平和構築』(東信堂,2008年)など,主な共著に『中東と日本の針路』(長沢栄 治・栗田禎子編,
大月書店,2016年5月刊行)など。
ラガド・アドリ―(Raghad Adli)
特定非営利活動法人 難民を助ける会職員
1989年シリア・ダマスカス生まれ。シリア・ダマスカス大学日本語学科卒(2010年)。千葉大学日本研究プログラム修了(2011年)。JICAシリア支部秘書(2012年~2013年),ダマスカス大学日本語科教師(2013年~2015年),シリア赤新月社救急医療チームボランティア(2012年~2015年),シリア赤新月社水衛生プログラム総理秘書(2015年~2016年)を経て2016年来日。2017年より現職。