【info】6/5(水)・6/6(木) 二夜連続で開催 『neoneo meets !!』vol.02「原発」

「何か」と出会う、ドキュメンタリー・イベント 『neoneo meets!!』

今回は「原発」と「原子力」を巡る貴重な映像が、雑誌を飛び出しみなさんの前へ! 

『風が吹くとき」

『neoneo meets !!』vol.02「原発」


お待たせいたしました!
ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo 02』の刊行記念イベント『neoneo meets !!』vol.02が いよいよ6月5、6日、渋谷UPLINKで開催されます。今回のテーマは、ズバリ『原発』。映像でみる原発と核の問題の「これまで/これから」を、二夜連続でドキュメンタリーします!

雑誌『neoneo 02』の巻頭特集《原発とドキュメンタリー》では、原発と原子力の問題を描いた様々な映像を紹介しています。その中から、普段はめったに見られない貴重な作品を厳選して上映します!今後も長きにわたって「原発」や「放射能」と共に生きざるを得ない日常のなかで、私たちが知りうること、向き合えることは何でしょうか? 

映画をたっぷり見て、neoneoならではの濃密トークを交えながら、みなさんと一緒に考える『neoneo meets!!』。皆様のご参加をぜひぜひお待ちしております!

【日時】2013年6月5日(水)、6月6日(木) 連日19:00  START!
【会場】渋谷・UPLINK FACTORY 
【料金】両日とも1,500円

※6 日の上映は無料参考上映
(ただし、トークイベント参加費として上記料金を頂きます)
※アップリンクサイトにて予約受付中!
第1夜 http://www.uplink.co.jp/reservation?date=469749 
第2夜    http://www.uplink.co.jp/reservation?date=494855


 6/5 (水) 19:00〜 neoneo meets!! 原発 第1夜「放射能と生きる」

『風が吹くとき』

上映作品:『風が吹くとき』
トークイベント:ゲスト=鎌仲ひとみ(映画監督)
×司会= 萩野亮(批評家/neoneo 編集委員)

『neoneo 02』でも特集された「放射能と生きる」こと。福島第一原発からは大量の放射性物質がまき散らされ、かつてアニメやSF での仮想に過ぎなかった世界が、今や現実のものとなりつつあります。 また「核兵器」の恐怖も消えたわけではありません。
かつて冷戦時代の終わ りに製作された『風が吹くとき』。1 本のアニメーションに描かれた世界 は、いまどのような事態となって私たちの目の前に現れているのか。今も放射能と核の問題に最前線で向き合い続ける映像作家・鎌仲ひとみさんをお迎えし、最新のレポートを交えながら考えます。

【作品情報】

『風が吹くとき』
(1986 年/イギリス/85分/アニメーション)
※DVD版での上映
監督:ジミー・T・ムラカミ(日本語版監修=大島渚)
原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ
音楽:ロジャー・ウォーターズ
主題歌:デヴィッド・ボウイ

老夫婦のジムとヒルダは田舎町に引っ越し、のんびりと年金生活を送ってい た。そんなある日、政府から3 日以内に 戦争開始の勧告があり、ジムは政府推奨のパンフレットを基に家のドアで核シェルターを作り始める。そしてラジオで3 分後に敵国のミサイルがイギリスに到達するという放送が流れた後、 町はものすごい爆風にさらされる。核戦争に巻き込まれた夫婦は、希望を捨てず生き抜こうとするのだが… 。「スノーマン」で有名な絵本作家、レイモンド・ブリッグズの原作を映画化したアニメーション。日本語版の監修は大島渚。声の吹き替えは森繁久彌、加藤治子らベテラン俳優が担当。本作は2008 年に公開されたデジタルリマスター版。

【ゲスト紹介】

鎌仲ひとみ かまなか・ひとみ
富山県生まれ。映像作家。早稲田大学卒業後、ドキュメンタリー制作の現場へ。『ヒバクシャ─世界の終わりに』(2003)以降、『六ヶ所村ラプソディー』(2006)、『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010)、『内部被ばくを生き抜く』(2012)と、放射能汚染や被ばく、原発やエネルギーの問題を、一貫して映画で追い続けてきた。今夏、新作の短編レポートが完成予定。


 6/6 (木) 19:00〜  neoneo meets!!原発 第2夜 「ニッポン原発映像秘話」

『原発のまちに生まれて』より ©福井テレビ

上映作品:『陸の孤島を拓く』/『原発のまちに生まれて〜誘致50 年 福井の苦悩』
トークイベント:ゲスト=清水浩之(映像制作業/映画祭コーディネーター)
× 司 会=若木康輔(構成作家/neoneo 編集委員)

原発に関する映像の歴史は、そのまま日本の戦後史と重なります。高度経済成長期から福島原発事故の起きた2011年まで、日本では原発の建設記録やPR映画が大量に作られ、潤沢な資金を背景に、多くの映像作家がその演出に名を連ねていました。一方で、最近は原発の立地する地方のテレビ局から、安全性と「原発マネー」の狭間で揺れる住民や行政をテーマにした、多くの力作ドキュメンタリーが生まれています。両者を重ねて観ることで「放射能」の問題だけではない原発が日本人に与えた影響の、もうひとつの側面を伺います。『neoneo 02』では「聖戦」と「反戦」—原発を巡る映像史— を執筆いただいた産業・ PR 映画研究のスペシャリスト、清水浩之氏を迎えて送る豪華版!

【作品情報】

『陸の孤島を拓く』
(1968 年 / 54 分 /原版16mm)
※VTR上映
企画:日本原子力発電
製作:日映新社 
監督:松川八洲雄

日本初の商業用軽水炉として知られる日本原電・ 敦賀発電所1 号機の建設記録。高度経済成長を背景に、過疎の村にやってきた発電所が地域にどう 影響を与えたか、その変貌を記録する。監督は『不安な質問』(1979)などで知られるドキュメンタ リー映像作家・松川八洲雄。

『原発のまちに生まれて〜誘致50年 福井の苦悩』
(2012年48分/HD/福井テレビ)

ディレクター:宮川裕之(福井テレビ)
プロデューサー:横山康浩(福井テレビ)
構成:岩井田洋光  
                                                      撮影・編集:斎藤佳典(福井テレビ)
                                                      ナレーター:津田寛治

*放送文化大賞準グランプリ、中部・東海地方民放連・審査員特別賞 受賞

福島第一原発の事故から1年。全国に「脱原発」の声がこだまする中、福井県は揺れていた。全国最多の14基を抱え、40年以上も共生してきた原発は、多くの県民にとって既に“生活の一部”であった。そもそも、なぜ福井に“原発銀座”誕生したのか?原爆で「核の恐怖」を知った日本に、なぜ原発が導入されたのか?敦賀原発から13キロの地点に実家がある地元出身の記者が取材を進めていくと、さまざまな事実が浮かび上がってきた。

【ゲスト紹介】

清水浩之 しみず・ひろゆき
1967年東京生まれ。CM・テレビのディレクターを本業とする傍ら、映画祭のコーデネートや自主上映会を数多く手掛ける。現在は『短編映画研究会』を毎月1回、日比谷図書文化館・4F会議室で開催(5/19、6/20)。ドキュメンタリー上映情報「ドぴあ」を中心とするブログ「4310」も好評。


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大特集は『原発とドキュメンタリー』未曾有の事態に対してドキュメンタリーは何ができるのか。様々なジャンルの切り口で迫ります。小特集は『21年目の不在 小川紳介トライアングル』。没後21 年を経て今なお多くの人を魅了して止まない彼の映画と精神は、どこにどのような形で受け継がれているのでしょうか。盛り沢山の内容、是非ご一読ください。

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